■坐骨神経痛の原因になる 梨状筋症候群
お待たせしました、前回の続きです。
梨状筋と坐骨神経は接しているというお話でしたね。だから梨状筋の状態が坐骨神経に圧迫という形で影響を与えやすいといえます。そして、梨状筋が原因で坐骨神経痛を起こしている状態を梨状筋症候群と呼びます。
『トリガーポイント・マニュアル』より引用
この図は梨状筋と坐骨神経の4つのパターンです。梨状筋を貫通してたり、上からも下からも出てきたりしてますよね。こういう奇形は全体の15%くらいを占めています。①の一般的なパターンですら窮屈そうなのに、他のパターンはなおさら圧迫を受けそうだと思いません?因みに、割合は以下の通りです。
1.85%
2.10%
3.2~3%
4.1%弱
もう一度一般的なパターンをおさらいしましょう
『トリガーポイント・マニュアル』より引用
梨状筋の働きは、大腿の外旋です。
言いかえると、太ももを外に捻じる動きです。
この時梨状筋は縮んで分厚くなります。
これが酷くなると坐骨神経を骨に押し付けちゃったりするのです。
梨状筋はどう言う時に縮むのか?
・立っている時、つま先が外側を向いてる
・座っている時、膝が外を向いている
簡単に言うとガニ股ですね。
いつも足を外に開いていると梨状筋が縮んで固まってしまいます。
他には、四股を踏む様な膝をいっぱいに開いて腰を落とす動作もこれにあたります。実は僕、この動作を繰り返して梨状筋症候群になったことあります(汗)。詳しいことは、またの機会に紹介しますね。
ガニ股が梨状筋症候群に良くないのはお分かりいただけましたか。
でも、気をつけなきゃいけないのは、ガニ股だけじゃないんです。内股も良くないんです。
内股は、大腿の内旋です。

太ももを内側へ捻じっている状態です。
この時、梨状筋は引っ張られてしまいます。そして、引っ張られることで坐骨神経を締め付けてしまう可能性があります。
矛盾するように思われるかもしれませんが、ガニ股でも内股でも梨状筋症候群は起こりうるんです。
当たり前のことですが、ガニ股タイプと内股タイプとでは治療ポイントは異なります。
ガニ股タイプは、太ももを外へ引っ張る筋肉をゆるめないといけないし、内股タイプは太ももを内側へ引っ張る筋肉を解さないといけないんです。
さて、あなたはどちらのタイプ?
あ、でもこのセオリーに当てはまらない方も沢山いらっしゃるのでご注意ください。多くの方は、一方が内向き、もう一方が外向きになってますから。
この話題、まだまだスピンオフするかもしれません(笑)
お楽しみにー!
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