本当におもしろい本は(少)ない -25ページ目

猫にかまけて

町田 康

町田康は、話題になった「告白」 がどうにも読みこなせなくて

(読みづらくて)断念した過去がある。

猫エッセイなら読めるかなと思ったけど、

相変わらず私には読みづらい文体だった。

なんかこう、しつこい感じ…。

猫としあわせ ふたり暮らし

小泉 さよ

ハウツー本としてはありきたりな内容だけど、

繊細な色鉛筆のタッチがすごくかわいらしい。


絵本みたいです。とても好みのタイプの絵でした。

その日の前に

重松 清

帯に書いてあるほど感動もしなかったし、泣けもしなかった


でも、そばにいることが当たり前の人がいなくなる「その日」について考えたら、

ちょっと泣きそうになってしまった。親とかダンナとか猫とか兄弟とか。

二人の子供を残して、がんで死んでいくお母さんの最後の一日が

丁寧につづられて、「ああ家族が死ぬ日はこんな感じなんだな」と思いました。

魔王

伊坂幸太郎の最新刊は、今までの小説と違って、

全体的に暗くて難しい雰囲気が漂っている


政治やファシズムはこの小説のテーマでないと、

あとがきに書かれていたけど、どうしても小泉政権とだぶってしまいました。

犬養首相と弟がどう対決していくかが気になりますが、

読者ひとりひとりに続きを考えてもらいたいのかな。

「考えろ、考えろ」と主人公がよく言っていたように。

人に伊坂幸太郎を紹介するときに「初期の村上春樹をポジティブにした感じ」といいますが、

今回はポジティブさがなく、ちょっと残念。


「アヒルと鴨のコインロッカー」「陽気なギャングが地球を回す」「チルドレン」

こういったほうがやっぱり好きだな

模倣犯

宮部 みゆき

今頃になってようやく読んだ"。すごい分厚さでびっくり。

加害者も被害者も一人ひとり丹念に描写してあるので、

息苦しくなるくらい“濃い”小説だった。

読み応えはあるけれど、最後にピースが簡単にキレてしまうのが納得いかないなー。

自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」

佐藤 幹夫

あの事件の犯人は自閉症だったらしい。知らなかった。

弁護士や裁判官や福祉の人、当事者家族が、

色々な立場で真剣に事件に向き合っている…けれど…うーん…かなり考えさせられたけど、

正解は分からない。

ただ、自分の近くの「ヘルプ」の声は聞き逃さないようにしないと。

犯人よりも、その妹さんの一生が痛ましかった。

きよしこ

重松清の中で一番好き。繰り返し呼んでいる。

吃音(どもり)のある子供の話なんだけど、

伝えたいのにうまく言葉にできない気持ちがすごくよくわかるので泣けてしまう。

でもきよしは人と関わることから逃げずに成長していくからすごい。


「だざいふ」を言うシーンは、読んでいる私も息を止めてしまう緊迫感。

ナラタージュ

島本 理生

評判のわりには、いまひとつだった。

島本理生の中で、一番ひびかなかった。


旅行に行く話や後輩が自殺する話などが何のためにあるのか分からなかったし、

葉山先生がヨン様っぽくて(私の中のイメージ)で頭から離れなかった。

でも「子供だから恋じゃなかったんじゃなくて、子供だから恋だと気づかなかったんだよ」

というフレーズは好き。

君たちに明日はない

垣根 涼介

リストラ請負人とリストラさせる側の攻防戦。

リストラをしぶる人たちを、理詰めで追い詰めていくところが面白い。

会社のことを考えて、利益が出そうな歌手だけ熱心に相手をし、新人をごみ扱いするプロデューサーと、

わが子のように新人にのめりこんでいき、利益予測の出しにくい体育会系のプロデューサーの

どちらかをリストラしなければならないとしたら?

それにしもて「口を吸う」という表現が何度も出てくるのが気持ち悪かった。

きょうの猫村さん

ほし よりこ

この脱力した、ゆる~い絵がいいのよぉ~。


猫村さんについて。

家政婦猫の猫村さん、エプロンがどうしてもたて結びになっちゃったり、

でっぱりにスリスリしたくなっちゃったりするけど、働き者でオカン風。


後半になると前半ほどの面白さがなくなるけど、続きが気になります。