きいろいゾウ
- 西 加奈子
- きいろいゾウ
とても評判が良かったので、図書館の順番がまわってくるのを
首を長くして待っていました。
ワケありの過去を持つ夫と、不思議ちゃんの妻。
二人のいちゃいちゃした田舎暮らしが前半で、
後半はそんな仲良し夫婦の関係に危機が!
この夫婦のしんどさや思い込みに感情移入できず、
感傷的なムードを押し付けられている感じがして
楽しめませんでした。
途中途中で差し込まれる、絵本Iきいろいゾウ」のストーリーも
余分と思った。
結婚にあこがれる若い女の子なら受けるのかなー。
夫婦って色々な形があるけど
この二人は「夫婦ごっこ」みたい。
ただ、早熟な小学生・大地くんのエピソードは良かった。
周りを冷ややかに見たり、小学校になじんでいるふりは
私もしてたから。
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アマゾン・ドット・コムの光と影
amazonといえば、
・送られてきた箱が(物は新品)タバコ臭かったことがある。
・入荷待ちのまま放置され、2ヵ月後に連絡したら2日後に届いた。
というデキゴトがあった以外は便利に使わせていただいています。
本書は、アマゾン物流センターの潜入ルポなのだけど、
確かにバイトさんたちは過酷そう。
でも、どうしてその過酷な現場で働いているのか
バイトさんの心情がわからないので同情のしようがない。
アマゾンと佐川側の意見もないですし。
ただ、アマゾンはエンドユーザー第一主義で、
BtoC企業としては色々と学ぶところがあるかもと
勉強になりました。
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強運の持ち主
- 瀬尾 まいこ
- 強運の持ち主
占うというより、トークで人の心を軽くする占い師が主人公の短編集。
表紙の通りの、かわいらしくほのぼのとした内容。
で、あまり印象に残らず。
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夕子ちゃんの近道
- 長嶋 有
- 夕子ちゃんの近道
アンティーク店フラココ屋の二階で居候暮らしをはじめた「僕」と
マイペースな周囲の人々の、風変わりな毎日。
詳細は語られないので分からないけれど、
おそらく30は過ぎているのにモラトリアムな「僕」が
スナフキンぽくていい!(あそこまで解脱していない、頼りなさがまたいい)
こんな人に側にいてほしい。もしくは
こういう人になれたらいいな。
明かりに集まる虫のように、「僕」に集まっては離れていく人々。
こっそり秘密を打ち明けたりされつつ
次第につながりが深くなっていく人と人。
化粧品の名前から連想されるものを言い当てていくくだりが面白かった。
コンシーラ→松本零士のマンガに出てくる宇宙人の美女みたい
という感じで。
後日談のような、最後の書き下ろしの章が余分に感じました。
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暗いところで待ち合わせ
- 乙一
- 暗いところで待ち合わせ
全盲で、独り静かに暮らすミチル。
駅のホームで起きた殺人事件の犯人として追われるアキヒロは、
ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。
見えないけれど、他人の気配に怯えるミチル。
人間関係をうまく築けないふたりが、
声を交わさずに少しずつ近づいていく描写にハラハラしました。
殺人事件だからサスペンスなのかもしれないけれど
文学として面白く、結構しんみりさせられました。
希望を感じるラストも良かった。
おどろおどろしいカバーが良くない気がするなあ。
映画化されるそうで。
ほとんどセリフもなく、「居るけどいないふり」「いないはずだけど居る」という
設定をどう映像にするのか興味があります。
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グエムル 漢江の怪物を見たよ
グエムル 漢江の怪物
(公式ブログ)
なんか評判いいし、日経新聞の映画評では五つ星だったしで
ものすごく期待して(ネットで席の予約までして)見に行きました。
それなのに…映画館はがらーんとしていた…
どうして?公開してまだ2日目なのに?
内容は、五つ星をつけるほどではなかったけど
B級映画だと思えば、そこそこ楽しめました。
ドスドスと追いかけてくる怪物がおかしい。
足が遅いんだか早いんだか。
家族愛とか反米とか言われていますが、
そんなに強いメッセージは感じなかった。
ただ出てくる役者がみな個性的で、味があってよかった。
アーチェリーをやるお姉ちゃんがすごく美人さんなのに
コミカルで一番気に入ったなあ。
ラストはB級映画らしく、あっけらかんとばかばかしく終わってほしかったのに
妙にシリアスでいやな感じのラストだった。
楽しい映画なのか笑える映画なのか怖い映画なのか
家族ものなのか怪物ものなのか社会ものなのか
どういうスタンスで見ればいいのか
とまどっている間に終わってしまいました。
チーム・バチスタの栄光
- 海堂 尊
- チーム・バチスタの栄光
心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チーム「チーム・バチスタ」は
次々に成功を収めていた。
ところが今、三例続けて術中死が発生している。
調査にあたるのは、閑職の神経内科教室の万年講師。
噂にたがわず面白かったです。 - 難しい話だと思われるのに、すいすい読んでいけるのは才能か。
後半から登場する、厚生省の変人役人がまたいい。
伊坂幸太郎「砂漠」に出てくる西嶋をちょっと思い出しました。
色々な人が書いているように、 - この変人役人を主人公にしたシリーズが読みたいと思いました。
というか、過去に何作かあるんじゃないの?と思うくらい
設定ががっちりできあがっていた。
犯人の動機がいまひとつ納得しかねたので - ★★★だけど、とても楽しめたエンタテイメント小説でした。
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猫泥棒と木曜日のキッチン
- 橋本 紡
- 猫泥棒と木曜日のキッチン
こんな不愉快なニュース のあとに、この本を読んだのは全く偶然。
父はいない。母親が家出した。
残された高校生の長女と幼い弟。
「子捨て」と「親捨て」の物語だと、あとがきに著者が書いているのだけど
内容が「子猫殺し」のニュースとシンクロしているので - 「子猫の命」の物語として読みました。
親に捨てられた女子高生が、ダンボールに捨てられて
一匹だけ生き残っていた子猫を持ち帰る。
その地域では、なぜかやたらに猫の轢死が多い。
わたしは混乱した。猫をたくさん飼ってるってことは、その人は猫好きってことだ。
なのに、どうして子猫を捨てるんだろう。
死んじゃうってわかってるのに。おかしい。
理屈に合わない。猫好きが猫をたくさん殺すの。なんで。どうして。おかしいよ。
(中略)
そして、あることを決意した。
この本にひとつの結論を見つけた気がしました。
つらいことも受け入れて、自分にできることを最大限に行おうとする
素晴らしい青春小説でした。
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