本当におもしろい本は(少)ない -11ページ目

わたしを離さないで

カズオ イシグロ
わたしを離さないで

某コミックや映画のパクリか?とも思ったけれど
切り口が全く違うので、途中から気にならなくなった。

なぜ逃げないの?とも思いながら読んでいたけれど
これはそういう物語ではなかった。
「提供者」として教育をうけた彼らは、「受け入れる」ことを刷り込まれてしまったのだね。

予備知識がなく読み始めたけれど、それが良かった。
彼らは何者?
どうして世間と隔離された学校に居るの?
どうして表現の素晴らしさが重要なの?
介護人とは?

そういう謎が、文章の断片から解明されていくけれど、
「謎」は重要なファクターではない。


今まで読んだことのある本と全く違う。
うまく言えないけれど、「悲しい」と言わせずに悲しみを表現しているような。

赤い指

赤い指
東野 圭吾
赤い指


息子が起こした事件を隠そうとする親。
その一家があまりにも自分勝手で醜くて、本気でムカムカしました。
殺された女の子が救われなさすぎ。

祖母がとった行動も、それで改心する父親も、なんだか無理があるのでは?

でもするするっ~と読めていく感覚は気持ちよい。

わたしのなかのあなた

ジョディ ピコー, Jodi Picoult, 川副 智子
わたしのなかのあなた

白血病の姉ドナーとなるべく遺伝子操作で生まれた妹アナ。
姉の治療のために様々な犠牲を強いられてきたアナは、
13歳になった日、姉への腎臓提供を拒んで両親を相手に訴訟を起こす。
早々に腎臓を提供しないと死んでしまうというのに。

…ノンフィクションかと思っていたら、小説でちょっとがっかりしたけど
読み応えがあり、なかなか良かったです。

病弱な姉にかかりきり、何としても彼女を救いたい母。
姉を救いたいけど、アナの気持ちも理解する消防士の父。
家族から疎外感を感じ、ドラッグ・暴力に走る兄。
いつも死が身近にあり、学校に通うことも友達もいない姉。
姉の治療優先で、クラブ活動もままならないアナ。

それぞれの悲しみやつらさは、それぞれ当然なものなので
アナが勝っても負けても誰かがつらい。
裁判の結果がどうなるのか、最後まではらはらしました。


私だったら、何のちゅうちょもなく姉に腎臓を提供できるのに
どうしてアナは悩むの?治療がつらいから?
どうして訴訟を起こすの?
その理由が非常に納得のいくもので、「すっきり~!」とした気分が忘れられません。

ラストは賛否両論あると思う。


★5個に近い。

夜をゆく飛行機

角田 光代
夜をゆく飛行機



ずっと忙しかったのだけど、一息ついてきました。

両親が酒屋を営む四姉妹の、末っ子視線のお話。
長女が出戻ってきたり、次女が作家になったりと事件は色々と起こるのだけど

ずーっとサザエさんちのような空気がある。

淡々とした家族(主人公)の、淡々とした物語というのに飽きてきたな。

ねじの回転

さよなら絶望先生

猫とフトンとゲームがあれば、今日も明日も大丈夫!

香華

有吉 佐和子
香華

死刑執行人の苦悩

大塚 公子
死刑執行人の苦悩

ミーナの行進

小川 洋子, 寺田 順三
ミーナの行進