本当におもしろい本は(少)ない -13ページ目

銃とチョコレート

乙一
銃とチョコレート


子供向けのミステリーシリーズだそうだ。
この装丁のかっこいいこと!

内容は、
なぞの怪盗と有名な探偵と貧乏な少年がくりひろげる、

昔懐かしいテイストがいっぱいの冒険と謎解き。

中盤の善悪がひっくり返るあたりからスピード感が出てきて

先が読めなくなり、読む手がとまらなくなる。

ただ、子供向けを意識したのか、いつもの乙一のダークさが薄く
少々物足りなかった。
子供が読んだらどう感じるのかな。

登場人物がゴディバとかリンツとかロイズとか
必ずチョコレートの名前がついている。
大人にとってはニヤリとするネーミングだけど
子供に分かるのかなーとも思いました。


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猫に時間の流れる

保坂 和志
猫に時間の流れる

相変わらずの区切りのない長い一文が
猫時間に合っているのか、
猫と保坂和志の組み合わせはいい。

猫の生態と、それに右往左往する人間達の物語。
登場人物ひとりひとりが持つ、猫とのスタンスが興味深い。
とろん、としたお話でした。


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立場を考えて物を言え

この人の本は二度と読まないし、買わないし、
読んでいる知人がいたら止めるように忠告をします。

作家の坂東眞砂子が18日の日経新聞で日常的に子猫を殺していると語る (痛いニュース(ノ∀`))


情報源

「殺す痛み」を引き受ける前に、「生かす苦しみ」を背負いなさい。 (ある編集者の気になるノート)


タヒチでは当たり前のように犬猫を殺すのかもしれない。

「生きながら火に焼かれて」 のように、理解できない、その国ならではの文化がある。

それを知って驚愕し不快に感じるけれども、
私達が鯨を食すのと同じような、どうしようもない相容れなさがあるので

悲しいけれど、他国の文化には意見できないと思っている。



でもこの猫殺しは他国の文化ではない。
同じ日本人の、そして有名な作家の行為である。
この作者は、タヒチでは当たり前だからと文頭で少し逃げながら
独自の価値観をもって、猫殺しを一生懸命正当化しようとしているが
この論理では日本人には決して理解されるはずがない。

単に衝撃的な内容を猫と日経読者に押し付けているだけだ。



猫にとっての「生」とは?については色々な人がコメントしているし
上記「ある編集者」さんをはじめ、
私もおおよそ同じ意見なのであらためて書きませんが
一番ショックなのは、なぜこの人の飛躍した、非常に不愉快な考えと行為を

大新聞の文化欄で読まされなければならないのか。ということ。



読者に何を訴えているの?
いくらホラー作家といえども、怖がらせる所が違うでしょう。

立場と掲載場所を考えてほしい。新聞社も。



生理的な嫌悪感がひどくて、普段はこういう話題には参加しないのだけど
どうしても一言言いたくなりました。
不買運動が起こればいいのに、とさえ思っています。

生きながら火に焼かれて

スアド, Souad, 松本 百合子
生きながら火に焼かれて
生きながら火に焼かれて


中東シスヨルダンの小さな村の娘。
17歳のとき恋をし、子供を身ごもったため、家族の名誉を汚した罰として
義理の兄から火あぶりに。
保護団体によって奇跡的に助けられる。

怖いもの見たさで読みました。動機が不純ですみません。

「ファウジーヤの叫び」 もそうだけど、
女性蔑視もはなはだしい文化の国が、いまだ存在していることが恐ろしい。

むぅ…。色々と思うところはあるが、うまく文章にできない。

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死日記

桂 望実
死日記

実の父の死後、母親の恋人と暮らすことになった中学3年生。
仕事をせず母親に暴力をふるう恋人と、
息子や家庭を省みず盲目的につくす母親。
ネグレクトされても母親を信じ、幸せを願い続ける中学生の日記。

それでも学校の先生や友人に支えられ
卒業とともに家を出ればこの子も救われるはずだったのに…。
バカ母による事件がやるせなくてつらい読後感だった。

畠山鈴香を思い出した。


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平面いぬ。

乙一
平面いぬ。

ファンタジー・ホラー四編を収録する傑作短編集。
うまい。せつない。面白い。
うなぎいぬのような不思議なタイトルからしてうまい。

「石ノ目」
目を見ると石に変えられてしまう魔物伝説のある村。
子供の時に行方不明となった母親を探す教師が迷い込んだ一軒家。
そこに住む老女は「決して顔を見ないでください」と言う。

「はじめ」
空想上の女の子、はじめ。
男の子っぽくて貧乏で悪いことばかりしていて…。
空想なのに目の前に現れ友達になる。でも他の人には見えない。
貧乏だと設定してしまったために苦労しているはじめ。

「BLUE」
心を持った醜い人形の話。
映画「A.I.」を彷彿させ、泣きそうになった。

「平面いぬ。」
腕に彫った犬の刺青が動き出す。
家族の死と、言うことを聞かない平面いぬ。
ラストの手紙で、弟の不思議なセリフの意味がわかる展開が面白かった。

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ハチミツとクローバーの映画を見たよ

賛否両論があって、中には酷評している人もいるので

悩んでいましたが、行ってよかったです。
(これを読んで行こうと思った→超映画批評


はぐと竹本君が120%はぐと竹本君で、大いに感激したことにはじまり、

映画ならではのハチクロワールドを堪能できました。

キャストが良かった。

(駆け足でまとめちゃった感は否めませんが)


森田さんは特に似ていないという評判だったけど

天才ってああいうものだと思う。

わがままで、人を振り回す迷惑なヤツだけど

カリスマ性があって目が釘付けでした。


はぐと森田が一緒に絵を書くシーン。

天才同士のお遊びっていう感じで、すっごく楽しそうだった。

あれはマンガでは表現できないと思う。


蒼井優が「わたしたちのハチミツとクローバーができた」と言っていたらしいけど、

まさにそう。

マンガと比較して「あそこが違う。ここが違う」と言うなんてナンセンス。

マンガにインスパイアされた、全く別のハチクロで、

映画ならではの新しい魅力がありました。


映画版のハチクロの続きが見たい。

マンガとは違う話が流れていきそうな気がする。

連ドラとかにならないかしら。


あえてマイナスを言うなら、CG加工された黒猫。

あれはどういう意味の演出だったんだろう…。


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森田ってキャシャーンだったのね。とあとで気づく。
関めぐみがモー娘のジョンソンに見えて仕方のない人→人気blogランキング

からくりからくさ

梨木 香歩
からくりからくさ



祖母が遺した古い家に、孫娘とその友達の4人が暮らすことに。
それぞれ染色や織物などに傾倒していて、暮らしぶりはかなりロハス。
その暮らしぶりと、意思をもつ日本人形、4人の奇妙な系譜とつながりを書いた小説。

着物の話、人形の話、織物の話、草花の話、精神の話。
ナチュラル派には面白いと思うけど、私にはマニアックすぎる内容だった。

登場人物には女子大生もいるし、全員20代前半なはずなのに
しゃべり方や考え方が老成していて、現実味がなかった。
「あなたも、はしなくも東洋の神秘を学びに日本に来たのなら、我慢してきいていなさい」

なんて、若い子がいうセリフか?


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トーキョープリズン

柳 広司
トーキョー・プリズン

第二次世界大戦終了後のトーキョー。
元軍人(オーストラリア人)がある目的のために訪れた巣鴨プリズン(刑務所?)。
そこで起きる不可解な事件。

1.元軍人が探しに来た友人はどこにいるのか?死んでるのか?
2.捕虜虐待で死刑確実の日本兵は、本当に虐待していたのか?
3.プリズン内で起きた連続毒殺事件

以上がからみあっておもしろい。
また日本人でもアメリカ人でもない主人公だからこそ
悲惨さを感情に訴えるとかではなく、
とても中立的な視点で当時の日本を見てるのが興味深かった。

謎解きやトリックは「ちょっとムリだろ」と思わないでもない結末だけど
「戦争犯罪」についてちょっと考えたりしてしまいました。

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人生激場

三浦 しをん
人生激場


三浦しをんのエッセイ。

暇つぶしに買ったのだけど、意外に愉快な人で楽しく読めた。
妄想好きな人だったのね。
(4年前の)ワールドカップネタが面白い。
カーンとか、あの宇宙人みたいな審判とか色々と思い出しました。


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人気blogランキング 今年のWPは、そういう楽しいキャラはいなかったな