(就労支援)トヨタ自動車の不正問題と福祉現場の類似性
トヨタのグループ会社、トヨタ自動織機、日野自動車、ダイハツ、デンソー、アイシンなど、さらにはトヨタ本体の不正も発覚しました。先日ある記事でトヨタの社長のインタビュー記事があり、100年に一度の変革期でこれまでの方法が通用しなくなった、また厳し認証制度にありその遵守と認識の問題・・・と話されたいました。直接うかがったわけではないのですが、売り上げ好調の中でやや事態の認識の甘さを感じます。(自分は間違ってないの響きを感じます)トヨタの生産方式は人を活かすための方法ですが、改善がしくみでなく「人」に向うと一気に劣化します。このあたりが弱点です。ヒエラルキー組織では末端に近いほどその理念は薄まり、制度(かたち)だけが引き継がれ運用されます。プレッシャーがかかるとその制度は強化され、有無をいわさず厳しさを増します。当初は親会社(上層部)に意見を上げるも、ヒエラルキー組織では通用しません。何度か進言してもムリとなると、言っても無駄状態になり残された道は不正や報告をしない選択になります。あえて進言し不遇な処遇を受ける人がいるとなおさらです。個人的な経験ですが、さる業績低迷のチェーンストアにジョブコーチに入ったことがあります。店長はいつも激を飛ばし現場はピリピリしていました。そしてたまに来られるエリア長にへこへこしていました。当時は業績好調でしたが、数年後にカリスマ経営者が引退しあっという間に業績は落ちていきました。社員もパートさんも口数が少なくなり創意工夫もなく、自分の守備範囲しか仕事をしなくなります。他にもジョブコーチに入った企業で、ちょっと雰囲気がおかしいな…と思ったら数年後、不正事件や業績低迷が大きなニュースになることがありました。福祉の現場で起こっていることと共通点があるように思っています。国からの公定価格でコントロールされいるため言っても無駄状態です。経営層から見えているのは数字だけですから、現場の裁量や創意工夫の余地がなくなっています。特に高齢者分野では「生産性」を求められています。工夫が「よけいなこと」といわれると、先のチェーンストアのように現場では口数は少なくなり、自分の守備範囲の仕事のみで同僚への援助行動は抑制されます。介護や支援の仕事はチームワークなので現場での連携がないと成立しません。そしして現場のイライラは職場のいじめや利用者に向っての虐待につながります。最近福祉現場での不正や虐待、社員同士のいじめのニュースが多いように感じます。「生産性」向上を掲げて、結局、生産性も質も下がるという皮肉です。100年くらい前のホーソン工場の実験を思い出します。