私を奮い立たせる映画はねえのか!
ドラマはねえのか!
と言い続けて数年が過ぎますが、
いい映画なんてたくさん見ているはずなのに人間は欲深いから、その時感じた感動も時が経てば薄れていく…
けどいつまでも残る作品はあるよ。
羊たちの沈黙、ヘドウィグ、フォレスト・ガンプ…
あれ?ホラーマニアじゃなかったの??
さて、最近のNetflixにまんまと踊らされている私ですけども。父が私に言いました。
あのな、お前は映画評論家気取りで、観たい映画を選んでいると思ってるかもしれねえが、Netflixがお前の好きな映画をデータ化して、お前の好きそうな映画を作り、サッとお前の目の前に何食わぬ顔をして差し出してんだよ。そのうち映画はオリジナリティを失うだろうな。
似たような映画ばかりができるさ。
と言っていたのだ。
うちの親父、かっこよくねえ?
私が去年の暮れ頃に喘息になり、寝込んでいたところに通い妻のごとく、うちに来て世話をしてくれていた時のこと。Netflixの便利さを彼に教えた。それから数日間は月額980円で映画やドラマが見放題ということに興奮していたのだが、ある時ふと、さっき↑のようなことを言い出したのだった。
的ををついてるよなあ〜
ったく、かっけー62歳だわ。
そうなんです。
最近のNetflixは、私に
雨
森
バケモノorウィルス
をオススメしてくるのだ…
最初は気づかず、バンバン観ていたのだが最近、それらの設定が多すぎることに気づいた…
例えば、
THE RAIN(Netflixオリジナル作品)
雨に打たれると即死!
というなんともシンプルな話…
シーズン1は一気見したわけだけども、よく考えたらウケるなあ、、この設定。
シーズン1は森にいることが多いのよ。
そして、今最も話題作?
サンドラ・ブロック主演。
バード・ボックス(Netflixオリジナル作品)
わけがわからない!
"ソレ"を見たら即死!!!
これまた森…
なんやねん!!!
森!〇〇したら即死!!!
なんやねん!早いわ!もうちょいチャンスくれや!ルール謎だわ!もっと教えて!
登場人物は視聴者の疑問を差し置いて、状況を飲み込むの早すぎだわ!
そして…何の気なしに観た…
ザ・リチュアル〜生贄の儀式(Netflixオリジナル作品)
マジで「ど、れ、に、し、よ、う、かな」で決めたのにヒットしたということは、やはりこういう類がわたしには合ってるだろうと、Netflix様に思われたに違いない…なめんなよ!
一応あらすじというか説明しちゃうけど…
これはねえ、仲良し男五人組がいたんだけど、一人が事件に巻き込まれてそれを弔う旅に、残った四人で行くのさ。ハイキング行こうぜ〜的な。
すると、迷い込んだ森の中で、不可解な出来事に巻き込まれていく…。
(お?ちょっとかっこいい)
ていうか、出た…森。
はあ、またそれ系かよ〜なんて失礼なことを思いながら、作業をしつつ横目で見る、という最も映画作者たちに失礼な態度で見ていた。
流し見していると、シーンは森のロッジで一晩雨宿りをするというよくある設定になった。
その晩、ロッジで男たちは眠りについた。
しかし、みんな同時に悪夢にうなされて起きた。中には何かによって傷を負ったものもいた…
一人だけ姿が見えない!どこ!!
と思い、見回すと超やべーオカルト部屋で、真っ裸でお祈り?させられていたのだ!!
↑かっこいい!!!藁でてきた、人型だけど首はなくて、手には鹿の角を持つ人形が出現し、この真ん中のやつが↓一心不乱で祈りを捧げていたのだ。
おい!顔で選んだんじゃねえか!?
あまり詳しくは言わねえが顔で選んだんじゃねえか!?
そう言いたくなった。
みんな錯乱し、怯えた。
この森やべえよ!早く出ようぜ!
ってな話になりみんな喧嘩したり、怪我したりして逃げようとするけどもこの森が本当にヤバイと気づいた時にはもう時すでに遅し。
しかし、断末魔の叫びとともに一人消え…また一人消え…
何かがいるんだ…この森には…しかし目には見えない…
二人になってしまった男たちは、
突如現れたオカルト人間集団によって捕獲されてしまう!!(急に出てきて横取りされた感!)
チッ…他の人出てきちゃう系かぁ、、。
男二人は鎖に繋がられて「俺たちをどうすんだよぉ〜!」しかし、奴らには英語が伝わらない…
ここで少しクライモリを連想する。
いや、グリーンインフェルノか?
うるさい!!!
全部森だ…話が通じない…男女に捕まる…万年映画界はこればっかり!!!!
話を戻そう!
オカルト集団からヒアリングしてみると分かった!
この森には神様がいて、こうして迷い込んできた人間を捕獲して生贄にしているんだと!
ほい!こいつがその神様!!↓
シシガミ様ーー!!!!
やめたげてー!!!!
この巨大人間鹿が生贄の人間や、クマたんを木に吊るしてるんだってー!!
一応この鹿ちゃんには名前というか、ちゃんとした設定があって、北欧神話の、霜の巨人・ヨトゥンという神らしく、ロキの息子に当たるそうです。
…。
えーーー、そこもっと掘り下げてーーー。
だから要するにあれだってさ。
オカルト集団とヨトゥンちゃんが共存し合う森の中で迷い込んだ人間を生贄にして、そのかわりオカルト集団さんたちは永遠の命をもらうらしいですって。
「我らは生贄を与えるかわりに永遠の命をいただくのさ。苦しみもない…なんちゃらかんちゃら…」
とか言ってたんだけど…(一人だけ英語通じた...)
超ウケるのがそのオカルト集団の人たちみんなガリガリにやせ細っているのよね。
え!!苦しいじゃん!辛そう!!
って思った。
(画像探してもなかった)
ってなわけで、最後はまあ、主人公が万事休すで逃げ切るんだけど。
マジでその終わり方はねえよ!っていう気持ちになったし、なんならオカルト部分もっと掘り下げて欲しかったし、ヨトゥンのフォルムもっと見たかったし…くぅ、不完全燃焼。
まあ、いいさ、
バードボックスもそう、
みんなそう、、
難しいよね。
森の中で何者かに恐怖心をずっと煽られ、
正体を見せるのか見せないのか!?
って中で、見せてしまった時の視聴者のガッカリ度はなかなか高い。
じゃあみんななんなら納得するのよ!って話にもなるけどさ。引っ張っておいて、正体見せると「あれは怖くない!もっと他にあっただろ!」というけど、見せないまま終わればそれはそれで不服じゃん?だから難しいよねー。
その点、この映画のヨトゥンという神様の設定と、このキャラクターの容姿はわたし的には合格だったんだけどなー…
まあ、長くなりましたけど、
Netflixに支配されたくはないよな!
なんのはなし?