NEUTRIK NP2X製作方法 | 音響・映像・電気設備が好き

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NEUTRIK NP2X製作方法です。
NEUTRIK NP2Xはカナレ製品で言うところのF-15です。
CANARE F-15の製作方法はこちら
CANARE F-15製作方法

 

プラグの形状についての解説は以下を参考にしてください。
フォンプラグのJIS規格とEIA/IEC規格

 

 

別名、標準プラグ・フォーンプラグ・ホンプラグ・6.35mm・1/4インチとか呼ばれますが、PA屋さんとかで「ヨンナナ」とも呼ぶ人たちがいます。
これは日本工業規格のJIS C 6501 単頭プラグ(1973/09/01 廃止)の項目で定義されていた47号プラグから来ています。110号は600Ωの電話交換所用のプラグです。
ちなみに現行の形状はJIS C6560 単頭プラグ・ジャックで定義されています。

 

 

カナレのF-15とは違い、「ケーブルをクランプする」ということに長けています。標準プラグなのに引っ張りに強いということはオペレータやメンテナンスにとって、重宝されます。

 

 

製作するにあたり、ケーブルはカナレのL-4E6Sの赤を使用します。
ケーブルのストリップ方法はこちら
L-4E6Sケーブルのストリップ

 

 

 

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これがノイトリックNP2Xです。NEUTRIKって表記、読めませんよね…。(検索用にカタカナ表記とアルファベット二種使用しています)
ノイトリックの呼び名ですと写真左から、コンタクト、ハウジング、チャック、ブッシングとなります。
例の如くブッシングは抵抗カラー分そろっておりまして、この辺がなんとも頼もしく思えます。

 

 

 

 

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チャックですが、適合ケーブルΦ4.0~7.0mmのうち、6.0mmを超える物にあっては写真の表示個所をカットします。

 

 

 

 

製作方法

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製作に入る前に、ケーブルにブッシングを通すことを忘れないでください。

 

 

 

 

用意するものは、ハンダゴテとハンダ、万力です。それと皮手袋があると締めこむとき楽です。
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/3f/b3/linear_pcm0153/folder/178506/img_178506_733707_1?1199368652
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/3f/b3/linear_pcm0153/folder/178506/img_178506_733707_2?1199368652
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1.ケーブルをストリップします。写真がノイトリックの規定寸法。
最近知ったのですが、このプラグ、ハンダ付け一か所でいいんですね…後述しますので今はとりあえず、ノイトリックの組み立て方法に従います。

 

 

 

 

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2.チップ部分をハンダ付けします。
写真では横に寝かして行っていますが、ハンダ付けする際、中に空洞を作ってしまわないように垂直にハンダ付けされる方もいることでしょう。別にキチンとハンダ付けできていればどちらでもいいのですが…。
※参考までに、写真の様なハンダ付けがベストとされています。

 

 

 

 

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3.チャックをケーブルにはめ込み、シールド線を隙間から出します。
この後、ハウジングを締めて終了…なのですが、個人的にはものすごく不安です。
圧着?するにはちょっとチープではないかなぁ、とそんな気がするのです。

 

 

 

 

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内部ではこんな感じになっているわけです。不安は募るばかりです。
ちなみに110号プラグもシールド線はこれと似たようなねじ込み式圧着なのですが、110号はプラグの精度・ケーブルが違うので信頼できるのです。
実は、自分は最近になってこのノイトリックの製作方法を知りました。別にどちらが優れている、というわけではありませんが、以下に自分のやり方を記載します。

自己流

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1.ケーブルをストリップします。※寸法は現物を参考にして下さい
バラけ防止のハンダは少しでなく、ほとんど固めてしまいます。

 

 

 

 

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2.現物に合わせて、余分な線を切り取ります。

 

 

 

 

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3.コンタクトのリップ部分にハンダを少量乗せます。
※想像するに、コンタクトのリップ部分はハンダを乗せるためにあるのだと思います。
標準プラグをスピーカ線に使用する場合もあるのですから…。

 

 

 

 

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4.シールド線をハンダ付けします。ハンダを媒介しないように、線と本体が必ず触れるようにします。

 

 

 

 

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5.チップ部分をハンダ付けします。

 

 

 

 

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横から見るとこんな感じです。ケーブルが下方に偏り過ぎないように注意しましょう。

 

 

 

 

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6.皮手袋を使用して、ブッシングをねじり込んで完成です。
※長年疑問なんですが、ノイトリックのコネクタって締めこむときみなさんどうしているんでしょうかね?素手でなんて数あるときは手を痛めますし…。
※→専用の締め込む工具があります。参考リンク:NEUTRIK HTXP XX・PXシリーズ ブッシング ハンドアッセンブリーツール

 

 

 

最初に述べた製作方法はノイトリックの公式ページのカタログからダウンロードできます。
http://www.neutrik.co.jp

 

 

お恥ずかしながら、公式な製作方法を最近まで知らなかったわけですが、ノイトリックの標準プラグを使用する場面はほとんどないので実害はありませんでした。

 

 

でも、公式の製作方法は自分の中ではやっぱり不安なので、採用しません…
※追記:2019年現在ではこの方法はメーカで推奨されていません。