CANARE BCP-C3B製作方法です。
BCP-C3BはL-3C2V・3C2VSのケーブル径の端末に加工ができるBNCコネクタです。
この辺の同軸は種類がたくさんあって、3CのFB系は3Cと同じ圧着ペンチで加工ができますが、心線コンタクトが違います。(心線のΦが0.11mm大きい)自分はこの前間違えてFB系の圧着BNCを購入してしまいましたので注意しましょう…。
※自分でも勘違いしていましたので以下にまとめます
この辺の同軸は種類がたくさんあって、3CのFB系は3Cと同じ圧着ペンチで加工ができますが、心線コンタクトが違います。(心線のΦが0.11mm大きい)自分はこの前間違えてFB系の圧着BNCを購入してしまいましたので注意しましょう…。
※自分でも勘違いしていましたので以下にまとめます
※語尾にSが付くと心線がヨリ線になるのですが、表示単位はスクウェアでなく、mmで表されます。
※JIS表記では「芯」は「心」です。
20個入りのパックを購入すると製作方法が書いてある紙が入っているのですが、このやり方ですとどうにも数をこなすのには限界があるので、以下に自分が指導を受けた、それにプラスして自分が良いな、と思ったやり方を書いておきます。
用意する工具はカッタナイフ、ニッパ(HOZAN N-9推奨)、CANARE TCD-35CAです。
圧着ペンチが高価に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、決して秋葉原で3000円とかで売っているものは使用しないようにしてくださいね。誤解を恐れずに言わせていただくと「仕事をするのは道具」ですので…。
圧着ペンチが高価に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、決して秋葉原で3000円とかで売っているものは使用しないようにしてくださいね。誤解を恐れずに言わせていただくと「仕事をするのは道具」ですので…。
ブーツと呼ばれる、折り曲げを緩和するパーツです。自分が所有するのは赤、緑、青、黄、白、黒です。これがあるとなんだかカッコよくなるのでケーブル径を確かめて用意しておきましょう。(3CはCB03という型番です)
1.ケーブルをストリップします。
カナレの推奨は事前に編組を既定サイズに切りとってしまうやり方ですが、自分は編組を最後に切るやり方を習い、それが一番適していると考えているので、編組を切り落とさない方法で記述します。
参考リンク:
L-3C2VSケーブルのストリップ
L-3C2VSケーブルのストリップ
2.圧着ペンチで心線コンタクトを圧着します。
(カナレの規定ではコンタクトのクリンプハイト(断面図■の辺の長さ)は1.4~1.5mmと定められています。)
※コンタクトは写真上のように少し段になっている所まで圧着します。
写真下が圧着した様子です。この状態になったら少し引っ張って簡単に抜けないか確認しましょう。
3.BNC本体を「ポチ」っと音がするまで差し込みます。差し込んだ後、軽く引っ張ります。
(カナレの規定では19.6N:2kgf以下で引っ張り、確認するとあります。)
その後リングスリーブをBNCの根元までいったん持って行き、編組に折り目を付けます。
4.写真のような位置でニッパを添えて、ケーブルをつかみBNC本体を回転させて編組を切り落とします。
(最後に映像がありますのでそちらも参考にしてください)
5.はみ出した編組がないかを確認します。
※編組は斜めに編みこんであるため最初に寸法通に切りだしても、編組が少しでも解けてしまうとはみ出してしまいますので、この方法を推奨します。
6.リングスリーブを圧着します。
写真上:赤丸で囲んであるす少し丸みを帯びた方がケーブル側です。
写真下:きれいに圧着できました。
7.ブーツを付けると、なんだかそれらしくなります。
自分は昔、圧着BNCは工場で作っていると思っていました…。
以上を覚えると、スタンダード版のBNC、廉価版BNC、RCAピンプラグ(デジタルオーディオ・映像伝送用、※アナログオーディオ用途は不可)アンテナ線用のFにも応用ができ、作業の幅が広がります。
最後に、圧着BNCの全工程をYouTubeにアップしてありますので参考にして下さい。
(自分で撮りながら作業するのが大変でした…すぐフレームアウトするし…)
(自分で撮りながら作業するのが大変でした…すぐフレームアウトするし…)