北海道一周 「リバイバル急行 狩勝号」 ①
7月2日
札幌駅改札口は通勤通学の喧騒の中にありました。
ホームへかけ上るとクリスタルエクスプレスが一足早く富良野へ発車してゆく!
スーパー特急や通勤電車が大方はけた後、
10番ホーム電光掲示板には異彩を放つ列車名が表示されましたっ!
[北海道一周狩勝号]
今、正に22年ぶりの時を経て狩勝の名が復活した瞬間です!!
そして8時23分
「間もなくぅ~10番ホームにぃ~急行ぉ~北海道一周狩勝号が入線致します!
危険ですので白線の内側までお下がりください!」
ピョーーーッ
デデン
デデン
デデン
デデン
リバイバル急行「北海道一周狩勝号」が通勤客の気だるさを蹴散らすように勢いよく滑り込んできました
(*゜▽゜)
デデン デデン!
デデン デデン!
デデン デデン!
デ デ ン デ デ ン!
デ デ ン!
デ デ ン!
先頭の機関車の廻りは相変わらず撮り鉄(写真を撮る鉄道ファン)によりごった返したみたいですが、
隊長はツアー参加者の人数確認や席がブッキングしたやら弁当積み込みやらでてんてこ舞い
一連の仕事を終えて車掌室前に戻ったら既に発車時刻
ピロロロロロロロロロロロロロロロ
(発車ベル)
「10番線 北海道一周狩勝号 間もなく発車致しま~す!」
車掌
「こちら9603列車車掌!
9603列車運転士どうぞ?」
運転士
「ハイ こちら9603列車運転士!」
車掌
「9603列車 発車ゃ~」
ピョーーーーーッ
デ テ ン デ テ ン
デ テ ン デ テ ン
デ テ ン デ テ ン
デテ ン デテ ン
撮り鉄さんを横目に加速してゆきます
デテン
デテン
デテン
デテン
曇り空の札幌を後にして
デテン
デテン
車内オルゴールが流れ
「おはようございます!
皆様 本日もJR北海道をご利用くださいまして 誠に ありがとうございます
この列車は 滝川 富良野 廻り 根室本線経由 急行 北海道一周狩勝号 釧路行きです
以下省略
急行狩勝です
根室本線経由です
初老の男性客は感極まって涙しておりました
急行狩勝の名は22ぶりの復活ですが、
今回みたいに客車編成による急行狩勝が根室本線に進入するのはなんと31年ぶりなんです
っと、
隊長は感傷に浸る間もなく仕事に追われてました
再度ツアー参加者の人数確認に①号車から⑤号車まで奔走します
前回も記しましたが、他の旅行会社さんのお客様はご年配夫婦や女性グループが主体のため、
皆おとなしく座っておられます。
対して隊長のお客様は9割が鉄チャン(鉄道ファン)のひとり参加者ですからあっちウロウロこっちウロウロ
とても落ち着きがない
どこでもかんでも
いるんだかいないんだか掌握するまでとても時間がかかります(笑)
ひどい人になると、途中駅で勝手に下車して先行列車に乗り換えて先に進んで、
線路側で隊長が乗ってる列車を撮影して、
また後から違う列車に乗って追いかけてくる
輪をかけて、
その撮影した写真を涼しい顔して自慢げに見せられたひにゃアンタ
線路に縛りつけて全開走行してくる寝台特急北斗星に轢かれていただくか、
新幹線「はやぶさ」の長い鼻の先端にパイプ椅子くくりつけてそこに全裸で座らせて新青森~東京間を完乗させてやりたい衝動にかられます
実際、途中で降りたいとか思ったら素直に申し出ていただければ隊長は配慮致します。
それは添乗員の采配ですし、
時刻表から列車を拾ってパズルのように組み合わせて自分なりのダイヤを造るのは鉄道の醍醐味だからです。
いかにお客様に楽しんでいただくか、
それが仕事なのですから
だから勝手にいなくならないでな
車内で行程案内や記念乗車券の配布や一連の仕事を終えたら既に滝川駅に到着しとりました。
ノースレインボーエクスプレスが追い抜かしてゆく!
遠くにはこれまた昭和の老兵711系電車が待機中!
隊長が子供の頃、札幌~旭川間を急行「かむい」として走ってた電車です。
「かむい」とはアイヌ語で神様という意味なんですよ。
ピロロロロロロロロロロロロロ
(発車ベル)
「北海道一周狩勝号
間もなく発車致します!」
ピョーーーーーッ
テ ゙テ ン デ テ ン
デ テ ン デ テ ン
デテン デテン
デテンデテン
ガジャゴョガジャゴョ←(ポイントレール通過音)
列車は函館本線と別れ、いよいよ真髄の根室本線に進入しました
(*゜▽゜)
広大な畑作地帯のたまに通過する踏切にはやはり撮り鉄さんがいます
炭鉱町として栄えた芦別駅通過!
てか、現役の急行狩勝は芦別駅は停車しとりましたが‥
まだ10時台ですがここでお客様に弁当をお配りします
ふらの和牛弁当(゜∀゜)
弁当なのにこの肉の柔らかさは特筆に値しますし、
個人的には輪切りのピーマンがひと切れだけ乗っているのがとてもイイ!
で、
そんな早く配ったってお客様食わねーだろっ!
て思われるかも知れませんが約半数の人がガサゴソガサゴソとパッケージを開き始めたました(笑)
早朝から精力的に活動してる若い鉄チャンに昼どきもへったくれも無いですから
純くん
蛍ちゃん
五郎さんの町
富良野へ入ってきました
ドラマ「北の国から」に感化された人は、
富良野の人々はほったて小屋みたいな家で電気も無いとか
水は沢から引いてきてたり井戸を掘ってるとか、
男性陣はみんな五郎さんみたいな帽子を被ってるとか、
ル~ルルルルルって呼んだらキタキツネが寄ってくるとか、
ゴエモン風呂に入ってると思われてるフシがありますが、
イマドキそんな人いませんから
ドラマの中で、
まだ小さい蛍ちゃんが空知川のほとりでお母さんの(いしだあゆみ)乗った列車を泣きながら追いかけて走る超感動的なシーンがありましたね
(T_T)
あの列車は急行狩勝でした。
てか、
隊長は「しょーきち君」が男気があってカッケーと思います
11:21 富良野駅到着!
富良野の食材を使った弁当コーナーは大盛況
中でもカレーライスが飛ぶように売れてまして、鉄チャン達さっき「ふらの和牛弁当」食ったばかりなのに全員買っとりました
ヤンヤヤンヤ
急行狩勝のヘッドマークは広大な十勝平野を模したとても北海道らしいデザイン
側線にはノースレインボーエクスプレスが待機中!
ピロロロロロロロロロロロロロ
(発車ベル)
「北海道一周狩勝号間もなく発車致します!
お乗り遅れないようお早く乗車願いま~す!」
ピョーーーーーッ
デ テ ン デ テ ン
つーか、デテンデテンっていいかげんヤメにしねーか
列車は富良野盆地の平坦な土地を軽快に走る!
そこは正に上質過ぎる食材の宝庫!
ネギーーーーッ
ハウスメローーン
とうもろこしーーっ
さとうだいこーーん
右手には夕張山地を望む
本州からのお客様はこの風景がとても新鮮だったようです
農家の皆様に感謝感謝。。
②へ続く
札幌駅改札口は通勤通学の喧騒の中にありました。
ホームへかけ上るとクリスタルエクスプレスが一足早く富良野へ発車してゆく!
スーパー特急や通勤電車が大方はけた後、
10番ホーム電光掲示板には異彩を放つ列車名が表示されましたっ!
[北海道一周狩勝号]
今、正に22年ぶりの時を経て狩勝の名が復活した瞬間です!!
そして8時23分
「間もなくぅ~10番ホームにぃ~急行ぉ~北海道一周狩勝号が入線致します!
危険ですので白線の内側までお下がりください!」
ピョーーーッ
デデン
デデン
デデン
デデン
リバイバル急行「北海道一周狩勝号」が通勤客の気だるさを蹴散らすように勢いよく滑り込んできました
(*゜▽゜)
デデン デデン!
デデン デデン!
デデン デデン!
デ デ ン デ デ ン!
デ デ ン!
デ デ ン!
先頭の機関車の廻りは相変わらず撮り鉄(写真を撮る鉄道ファン)によりごった返したみたいですが、
隊長はツアー参加者の人数確認や席がブッキングしたやら弁当積み込みやらでてんてこ舞い
一連の仕事を終えて車掌室前に戻ったら既に発車時刻
ピロロロロロロロロロロロロロロロ
(発車ベル)
「10番線 北海道一周狩勝号 間もなく発車致しま~す!」
車掌
「こちら9603列車車掌!
9603列車運転士どうぞ?」
運転士
「ハイ こちら9603列車運転士!」
車掌
「9603列車 発車ゃ~」
ピョーーーーーッ
デ テ ン デ テ ン
デ テ ン デ テ ン
デ テ ン デ テ ン
デテ ン デテ ン
撮り鉄さんを横目に加速してゆきます
デテン
デテン
デテン
デテン
曇り空の札幌を後にして
デテン
デテン
車内オルゴールが流れ
「おはようございます!
皆様 本日もJR北海道をご利用くださいまして 誠に ありがとうございます
この列車は 滝川 富良野 廻り 根室本線経由 急行 北海道一周狩勝号 釧路行きです
以下省略
急行狩勝です
根室本線経由です
初老の男性客は感極まって涙しておりました
急行狩勝の名は22ぶりの復活ですが、
今回みたいに客車編成による急行狩勝が根室本線に進入するのはなんと31年ぶりなんです
っと、
隊長は感傷に浸る間もなく仕事に追われてました
再度ツアー参加者の人数確認に①号車から⑤号車まで奔走します
前回も記しましたが、他の旅行会社さんのお客様はご年配夫婦や女性グループが主体のため、
皆おとなしく座っておられます。
対して隊長のお客様は9割が鉄チャン(鉄道ファン)のひとり参加者ですからあっちウロウロこっちウロウロ
とても落ち着きがない
どこでもかんでも
いるんだかいないんだか掌握するまでとても時間がかかります(笑)
ひどい人になると、途中駅で勝手に下車して先行列車に乗り換えて先に進んで、
線路側で隊長が乗ってる列車を撮影して、
また後から違う列車に乗って追いかけてくる
輪をかけて、
その撮影した写真を涼しい顔して自慢げに見せられたひにゃアンタ
線路に縛りつけて全開走行してくる寝台特急北斗星に轢かれていただくか、
新幹線「はやぶさ」の長い鼻の先端にパイプ椅子くくりつけてそこに全裸で座らせて新青森~東京間を完乗させてやりたい衝動にかられます
実際、途中で降りたいとか思ったら素直に申し出ていただければ隊長は配慮致します。
それは添乗員の采配ですし、
時刻表から列車を拾ってパズルのように組み合わせて自分なりのダイヤを造るのは鉄道の醍醐味だからです。
いかにお客様に楽しんでいただくか、
それが仕事なのですから
だから勝手にいなくならないでな
車内で行程案内や記念乗車券の配布や一連の仕事を終えたら既に滝川駅に到着しとりました。
ノースレインボーエクスプレスが追い抜かしてゆく!
遠くにはこれまた昭和の老兵711系電車が待機中!
隊長が子供の頃、札幌~旭川間を急行「かむい」として走ってた電車です。
「かむい」とはアイヌ語で神様という意味なんですよ。
ピロロロロロロロロロロロロロ
(発車ベル)
「北海道一周狩勝号
間もなく発車致します!」
ピョーーーーーッ
テ ゙テ ン デ テ ン
デ テ ン デ テ ン
デテン デテン
デテンデテン
ガジャゴョガジャゴョ←(ポイントレール通過音)
列車は函館本線と別れ、いよいよ真髄の根室本線に進入しました
(*゜▽゜)
広大な畑作地帯のたまに通過する踏切にはやはり撮り鉄さんがいます
炭鉱町として栄えた芦別駅通過!
てか、現役の急行狩勝は芦別駅は停車しとりましたが‥
まだ10時台ですがここでお客様に弁当をお配りします
ふらの和牛弁当(゜∀゜)
弁当なのにこの肉の柔らかさは特筆に値しますし、
個人的には輪切りのピーマンがひと切れだけ乗っているのがとてもイイ!
で、
そんな早く配ったってお客様食わねーだろっ!
て思われるかも知れませんが約半数の人がガサゴソガサゴソとパッケージを開き始めたました(笑)
早朝から精力的に活動してる若い鉄チャンに昼どきもへったくれも無いですから
純くん
蛍ちゃん
五郎さんの町
富良野へ入ってきました
ドラマ「北の国から」に感化された人は、
富良野の人々はほったて小屋みたいな家で電気も無いとか
水は沢から引いてきてたり井戸を掘ってるとか、
男性陣はみんな五郎さんみたいな帽子を被ってるとか、
ル~ルルルルルって呼んだらキタキツネが寄ってくるとか、
ゴエモン風呂に入ってると思われてるフシがありますが、
イマドキそんな人いませんから
ドラマの中で、
まだ小さい蛍ちゃんが空知川のほとりでお母さんの(いしだあゆみ)乗った列車を泣きながら追いかけて走る超感動的なシーンがありましたね
(T_T)
あの列車は急行狩勝でした。
てか、
隊長は「しょーきち君」が男気があってカッケーと思います
11:21 富良野駅到着!
富良野の食材を使った弁当コーナーは大盛況
中でもカレーライスが飛ぶように売れてまして、鉄チャン達さっき「ふらの和牛弁当」食ったばかりなのに全員買っとりました
ヤンヤヤンヤ
急行狩勝のヘッドマークは広大な十勝平野を模したとても北海道らしいデザイン
側線にはノースレインボーエクスプレスが待機中!
ピロロロロロロロロロロロロロ
(発車ベル)
「北海道一周狩勝号間もなく発車致します!
お乗り遅れないようお早く乗車願いま~す!」
ピョーーーーーッ
デ テ ン デ テ ン
つーか、デテンデテンっていいかげんヤメにしねーか
列車は富良野盆地の平坦な土地を軽快に走る!
そこは正に上質過ぎる食材の宝庫!
ネギーーーーッ
ハウスメローーン
とうもろこしーーっ
さとうだいこーーん
右手には夕張山地を望む
本州からのお客様はこの風景がとても新鮮だったようです
農家の皆様に感謝感謝。。
②へ続く
北海道一周 「リバイバル急行ニセコ号」 ②
リバイバル急行ニセコ号はニセコ駅に到着!
26年の時を経てニセコ駅に戻ってきました。。
対岸のホームには撮り鉄さんがいっぱい
(^^;
上から眺める!
(隊長は下から覗くのが好きですが)
ニセコ駅では一時間以上の長時間停車です。
駅前は町を挙げての食のイベントが催され、
ニセコ町の意気込みをとても感じました
日本太鼓の演奏あり
地元野菜もふんだんにあり!
ニセコ周辺の野菜の美味しさは隊長も一押しですよ~
雪玉?
「おやき」を丸くしたようなお菓子でしたが食べてみればよかったな。
えーと、
キャラクターの名前忘れました
北海道DC(デスティネーションキャンペーン)の主旨の中には鉄道と食の融合とありますからニセコ駅でのイベントは非常に理に叶ったものです。
ホームで思い思いに佇むお客様
ニセコの代名詞「ニセコアンヌプリ」も見えますし
隊長が山岳ガイドとして100万回くらい登った羊蹄山も見えました(笑)
駅待合室から機関車を
とても充実した一時を過ごし、列車は次なる停車駅の倶知安へ!
倶知安駅到着!
(早っ)
またアイツが覗いてます
かつて機関区があり、たくさんの車両が犇めいていた駅構内も合理化合理化で今は殺風景になりました
ここは停車時間が短いため直ぐに出発です
駅員さんはレトロな制服でお見送り
ピョーーーーッ
出発進行
急行ニセコ号は再び険しい峠に挑んでゆきます!
函館本線(山線)には「お立ち台」と呼ばれる列車の撮影ポイントがたくさんありまして、
どこもかしこも鉄カメさんでイッパイでしたよ
(^^;
かつては蒸気機関車の聖地として名を馳せた時代もありましたし、
急行や特急も走って賑やかなものでしたが今はローカル線に成り下がってしまいました
いつだったか有珠山が噴火したとき、
室蘭線が不通になってしまいまして札幌~函館間、札幌~本州を結ぶ優等列車が全てこの山線を経由した年がありましたね!
災害によってですから喜ぶのはとても不謹慎ですが、
まさかこの山岳ローカル線に北斗星やカシオペア、トワイライト、スーパー北斗まで走ろうとは誰が想像したでしょうか!
沿線はトンデモナイ賑わいになっておりましたし、
隊長も思わず大枚叩いて北斗星に飛び乗ったものです
北斗星だから乗ったのではなく、
前回記事で記しました中学生の時に乗った「急行ニセコ号」を回想したかったのですよ。。
リバイバル急行ニセコ号は北海道の観光スポットである小樽へ着きました。
ここでもホームで待ち構えていた鉄道ファンが機関車を取り囲みます
(^^;
やんややんや大にぎわい
向かい側に快速エアポートが停まっておりまして、
その中にたまたま居合わせた鉄道ファンも急行ニセコを見るなり慌てて飛び出してきましてパシャパシャと写メ撮りまくってました(笑)
出発進行
車内より
小樽の古風な町並みを見下ろしながら走る急行ニセコ号
そして
うみーーっ
うみーーっ
うみーーっ
うみう??
日本海にヘバリ付いて走る風光明媚な路線です
やがて街並みに入り、急行ニセコ号は終着札幌駅に到着しました。
コッ
コラッ
俺にも見せろ
しばらく待ってから
ようやく写メできました(笑)
次回は急行狩勝号につづきます
26年の時を経てニセコ駅に戻ってきました。。
対岸のホームには撮り鉄さんがいっぱい
(^^;
上から眺める!
(隊長は下から覗くのが好きですが)
ニセコ駅では一時間以上の長時間停車です。
駅前は町を挙げての食のイベントが催され、
ニセコ町の意気込みをとても感じました
日本太鼓の演奏あり
地元野菜もふんだんにあり!
ニセコ周辺の野菜の美味しさは隊長も一押しですよ~
雪玉?
「おやき」を丸くしたようなお菓子でしたが食べてみればよかったな。
えーと、
キャラクターの名前忘れました
北海道DC(デスティネーションキャンペーン)の主旨の中には鉄道と食の融合とありますからニセコ駅でのイベントは非常に理に叶ったものです。
ホームで思い思いに佇むお客様
ニセコの代名詞「ニセコアンヌプリ」も見えますし
隊長が山岳ガイドとして100万回くらい登った羊蹄山も見えました(笑)
駅待合室から機関車を
とても充実した一時を過ごし、列車は次なる停車駅の倶知安へ!
倶知安駅到着!
(早っ)
またアイツが覗いてます
かつて機関区があり、たくさんの車両が犇めいていた駅構内も合理化合理化で今は殺風景になりました
ここは停車時間が短いため直ぐに出発です
駅員さんはレトロな制服でお見送り
ピョーーーーッ
出発進行
急行ニセコ号は再び険しい峠に挑んでゆきます!
函館本線(山線)には「お立ち台」と呼ばれる列車の撮影ポイントがたくさんありまして、
どこもかしこも鉄カメさんでイッパイでしたよ
(^^;
かつては蒸気機関車の聖地として名を馳せた時代もありましたし、
急行や特急も走って賑やかなものでしたが今はローカル線に成り下がってしまいました
いつだったか有珠山が噴火したとき、
室蘭線が不通になってしまいまして札幌~函館間、札幌~本州を結ぶ優等列車が全てこの山線を経由した年がありましたね!
災害によってですから喜ぶのはとても不謹慎ですが、
まさかこの山岳ローカル線に北斗星やカシオペア、トワイライト、スーパー北斗まで走ろうとは誰が想像したでしょうか!
沿線はトンデモナイ賑わいになっておりましたし、
隊長も思わず大枚叩いて北斗星に飛び乗ったものです
北斗星だから乗ったのではなく、
前回記事で記しました中学生の時に乗った「急行ニセコ号」を回想したかったのですよ。。
リバイバル急行ニセコ号は北海道の観光スポットである小樽へ着きました。
ここでもホームで待ち構えていた鉄道ファンが機関車を取り囲みます
(^^;
やんややんや大にぎわい
向かい側に快速エアポートが停まっておりまして、
その中にたまたま居合わせた鉄道ファンも急行ニセコを見るなり慌てて飛び出してきましてパシャパシャと写メ撮りまくってました(笑)
出発進行
車内より
小樽の古風な町並みを見下ろしながら走る急行ニセコ号
そして
うみーーっ
うみーーっ
うみーーっ
うみう??
日本海にヘバリ付いて走る風光明媚な路線です
やがて街並みに入り、急行ニセコ号は終着札幌駅に到着しました。
コッ
コラッ
俺にも見せろ
しばらく待ってから
ようやく写メできました(笑)
次回は急行狩勝号につづきます
北海道一周 「リバイバル急行ニセコ号」 ①
添乗員の隊長ですっ!
7月1日
いよいよ北海道DC(デスティネーションキャンペーン)が封切られました
(*゜▽゜)_□
前回告知致しましたが、このイベントの看板列車となるリバイバル急行「北海道一周号」の添乗を無事終えて帰還しました!
本当はリアルタイムでアップ出来れば良かったのですが、
添乗員としての乗車故にお客様と列車のケアをしながら、
そして今回は新人添乗員にも仕事を教えながらであった為まともな写真が撮れず、
記事もボンクラな内容になりますがご了承を
特に鉄道ファンのブロガーさんに先に申しておきますが、
写真を見てアングルが悪いとか、構図がシロートだとか、曲がってるとか、出発式の華を飾った「ミス函館」のお姉さんが写ってない
ι(`ロ´)ノ
とか色々とご指摘もあるかと思いますが慌てて写したものばかりですし、そもそも隊長自身に写真のセンスはございません
ミス函館の写真が撮れなくて一番残念だったのは他ならぬ隊長自身であったことも忘れないでください
重ねて、
鉄道ファンじゃない普通のブロガーさんにも申しておきますが、
記事の中で鉄道の専門的用語がジャンジャン飛び出しますがなるべく解りやすく追記しますし、
「隊長って鉄道オタクだったんかっ?」
( ̄▽ ̄;)
などとドン引きしないでくださいね
自分で言いますが、鉄道ファン主体のツアーの場合は隊長みたいに鉄道ファンの気持ちが理解出来る添乗員が同行したほうが上手く進みますし、
仮に鉄道知識が無い添乗員が同行したならきっと泣いて帰ってきます
濃ゆい鉄道ファンを相手に4日間もツアーを切り盛り出来る添乗員は隊長をおいて他にはおりません(笑)
でわ、
7月1日朝6時の函館駅
風情のあった旧函館駅はもはや遠い昔の記憶となり、
今は青函連絡船を模した全面バリアフリーの近代的な建物となってます。
改札口前には百万ドルの夜景と称される函館山夜景パネルがあり、
これをバックにツアー客の受付開始です
北海道DCキャンペーンのキャラクターである「キュンちゃん」
(^^;
エゾナキウサギがエゾシカの被り物をしてます(笑)
函館はイカの街であるからして、
イカの被り物をしたキュンちゃんも
(^^;
早い時間から7番ホームには北海道一周号が待機してましたが、
既に鉄道ファンがウジャウジャといらっしゃる
と、
ここで早くもトラブル発生
1列車(上野発札幌行 寝台特急北斗星)が一時間半遅延してるとのこと
何が問題かと言いますと、
隊長のお客様の殆どが関東関西東北からの鉄道ファンばかりであり、
当然ながらツアー前日に上野を立つ北斗星に乗って翌朝に函館駅で北海道一周号に乗り継ぐプランを考えてくるわけです。
定時運行であれば北斗星は函館駅に6時35分着で、
8時00発の北海道一周号には余裕を持って間に合いますが、
一時間半の遅延ということは北海道一周号の出発時間を過ぎてしまいます
函館駅の電話がジャンジャン鳴りまくり
「今北斗星に乗ってるんですが北海道一周号に間に合いますかぁーーっ?
待っててくれますかぁーーっ?」
電話の内容はそんなふうに慌てたお客様からのものばかりだったようですが、
JR側も北斗星からのお客様を見捨てて北海道一周号を発車させるような非道な行為はせず、
接続を取って北斗星を先に出発させてから北海道一周号を出すよう決めていたようです。
隊長も北斗星が到着したなら受付省略で直ちに北海道一周号に乗り換えていただく段取りとしました。
受付場所には北海道内のお客様がチラホラお見えになり、
隊長が順繰り対応しておりましたら‥
「恐れ入ります
本日の出発式に参加致しますミス函館ですが受付はこちらでよろしいですか?」
隊長
「あっ(゜д゜)
あのっ
こりゃどうも
えーと
えーと
(゚゚;)(;゚゚)
ミス函館
「???‥」
隊長
「えーと
会場までごあ
ごあんない申し
差し上げます
ミス函館
「‥」
隊長の思考回路はとても単純でして、
「ミス○○」と呼ばれる女性はそのままその街で一番綺麗で一番教養がある女性を意味します!
そんな女性が突然目の前に現れたら頭テンパるでしょーが
( ̄▽ ̄;)‥
いい匂いしたし
ヾ(・・;)コラコラッ
7番ホームに遅延してた北斗星が入線してきました!
寝台特急北斗星とリバイバル急行北海道一周号が同じホームで並ぶなんて予期せぬ事態!
(*゜▽゜)
ブルートレイン同士が並んだっ!
(*゜▽゜)
鉄道ファンには嬉しいトラブルとなりました(笑)
ホーム先端では出発式が賑やかに執り行われ、
地元中学校吹奏楽部による演奏やミス函館の出発合図等もあったようです
(その頃隊長は北斗星からのツアー参加者が無事乗り換えたかどうか確認のため走り回っておりました)
ピロロロロロロロロロロロロ~
っと発車ベルが鳴り響き、予定時刻を6分過ぎて車掌室から無線が聴こえてきます。
車掌
「こちら9903列車車掌っ!9903列車運転士ど~ぞぉ?」
運転士
「はい!こちら9903列車運転士!」
車掌
「9903列車 発車~っ」
ピョォーーーーーッ
昭和の老兵DD51型ディーゼル機関車の汽笛がちょっと誇らしげに響き渡り、
いよいよ4日間に及ぶドラマの始まりです
デテン デテン!
デテン デテン!
デテン デテン!
デテン デテン!
デテン デテン!
デテン デテン!
広い函館車両基地を左手に見ながらリバイバル急行ニセコ号は徐々に加速してゆきます!
そう、、
北海道一周号の初日は函館発~札幌行き「急行ニセコ号」としての運転なのです!
昭和の客車が昭和のディーゼル機関車に牽引される形のニセコ号としては実に26年ぶりの復活運転!
(*゜▽゜)
ブルートレイン特有の車内オルゴールが鳴り、案内放送が流れる
「皆様、本日もJR北海道をご利用頂きまして誠にありがとうございます。
この列車は急行北海道一周ニセコ号、札幌行きです。
寝台特急北斗星号の接続を取り、函館駅を6分遅れで発車致しました。
列車が遅れましたことをお詫び申し上げます。」
(いやいや結果オーライですぜ)
自動案内放送が当たり前となった今、
このような肉声案内は「人間の車掌さんが乗ってるんだ!」という妙な安心感と懐かしさを感じますし、
「急行」という響きに泣きそうにさえなります
列車の編成は先頭がDD51型ディーゼル機関車1両、
お客様が乗る客車はハザ(普通車)が3両とハネ(寝台車)が2両の計6両編成!
寝台車は寝るために連結されてるわけでなく、
普通指定席として販売されました。
昔は実際に寝台車を昼間の急行列車の普通指定席として使ってた時代もありまして、
今回のリバイバル急行列車はそこまで再現してるんです。
業界用語で昼ネ(昼寝)と言います。
昼ネの車内
片側二人掛けでの販売でしたからとても広くゆったり座れます。
上段のベッドは使用禁止でした
このリバイバル急行列車の定員は264名!
その殆どがツアー団体で埋まってしまいまして、一般に販売された席は僅か40席ほど
超プレミアムプラチナチケットですな
( ̄▽ ̄;)
一般の人からは恐らく何千人(何万人?)単位の希望者があったはずですから一般チケットを手に入れた人はかなりの強運の持ち主
因みにツアー団体様は
JTBさん×3
読売旅行さん
クラブツーリズムさん
そして隊長が担当のJR北海道募集ツアーで計6団体。
JTBさんなど他の団体様は年配のご夫婦や女性グループが主体であり、
よくある一般観光ツアーの延長線上という雰囲気で和やかでしたが、
隊長が担当のJR北海道募集ツアーのお客様はコッテコテのパッキパキのテッチャン(鉄道ファン)が9割で、お一人様参加が殆ど
(^^;
列車全体では若い女性はひとりも無く
色気も素っ気もない陣容です
小学生の男の子がひとりだけ乗ってましたがきっと学校を休んできたのでしょう(笑)
学校を休むことに対しては賛否が別れるかと思いますが隊長は賛成です。
学校はいつでも行けるがリバイバル急行列車は今回限り!
(なんじゃそりゃ)
男の子にとって列車で大人にもまれながら旅することは120%将来の糧になりますし、
良い仕事に繋がるかも知れない
(^^)
乗らなきゃ後悔しか残らない
学校を3日や4日サボってもたいして影響無いし、
「いいくにつくろうかまくらばくふ」とか隊長の45年の人生の中で一度も役に立ちませんでした
この先も役に立ちません!
源頼朝とか会ったことねーし
さて、
北斗星から乗り継いできたお客様にご挨拶がてら行程の案内に動き廻り、質問に応答し、新人添乗員に仕事の手解きをしてる間にもう長万部駅到着
ここで駅弁を積み込んでサッサとお客様に配ります。
有名なカニ飯弁当ですよ
(^^)
食いかけでスマン
急行ニセコ号は長万部から函館本線の通称「山線」を行軍します
右に左に大きくカーブしながら幾つもの峠を越えてゆくのです
列車の先にある跨線橋に注目!
小さくてわかりずらいかも知れませんが、
橋の上にはカメラを構えた鉄道ファンがズラリと並んでます
撮り鉄(写真を撮る鉄道ファン)と言います。
1号車からは孤軍奮闘する機関車の顔が見えました
DD51型ディーゼル機関車で1142と書いてあるのは製造番号です。
隊長がこの1142号機と出会ったのはもう30年以上前の中学生時代、、
急行ニセコはまだまだ現役で走ってまして、乗りたくて乗りたくて新聞配達で貯めたお金で切符を手に入れたものですからよく覚えてます(笑)
機関車が重連(機関車を2両繋げること)でとても古い客車を牽引して運転してました。
その時の機関車が1066号機とこの1142号機でしたからとても縁を感じます。
これは高校生の時にニセコ駅で撮影したもので、やはり新聞配達で貯めたお金で切符を買い、ニセコ駅から札幌駅まで乗りました(笑)
隊長の家庭では子供の小遣いが無かったのですよ
やがて急行ニセコは廃止になりましたが、数年後に蒸気機関車C62型牽引による復活運転もありました。
爆煙と爆音を出しながら加速してゆく蒸気機関車は化け物のようでした。
この頃は隊長も働いてましたからデカイ顔して切符を買ったもんです(笑)
つづく
7月1日
いよいよ北海道DC(デスティネーションキャンペーン)が封切られました
(*゜▽゜)_□
前回告知致しましたが、このイベントの看板列車となるリバイバル急行「北海道一周号」の添乗を無事終えて帰還しました!
本当はリアルタイムでアップ出来れば良かったのですが、
添乗員としての乗車故にお客様と列車のケアをしながら、
そして今回は新人添乗員にも仕事を教えながらであった為まともな写真が撮れず、
記事もボンクラな内容になりますがご了承を
特に鉄道ファンのブロガーさんに先に申しておきますが、
写真を見てアングルが悪いとか、構図がシロートだとか、曲がってるとか、出発式の華を飾った「ミス函館」のお姉さんが写ってない
ι(`ロ´)ノ
とか色々とご指摘もあるかと思いますが慌てて写したものばかりですし、そもそも隊長自身に写真のセンスはございません
ミス函館の写真が撮れなくて一番残念だったのは他ならぬ隊長自身であったことも忘れないでください
重ねて、
鉄道ファンじゃない普通のブロガーさんにも申しておきますが、
記事の中で鉄道の専門的用語がジャンジャン飛び出しますがなるべく解りやすく追記しますし、
「隊長って鉄道オタクだったんかっ?」
( ̄▽ ̄;)
などとドン引きしないでくださいね
自分で言いますが、鉄道ファン主体のツアーの場合は隊長みたいに鉄道ファンの気持ちが理解出来る添乗員が同行したほうが上手く進みますし、
仮に鉄道知識が無い添乗員が同行したならきっと泣いて帰ってきます
濃ゆい鉄道ファンを相手に4日間もツアーを切り盛り出来る添乗員は隊長をおいて他にはおりません(笑)
でわ、
7月1日朝6時の函館駅
風情のあった旧函館駅はもはや遠い昔の記憶となり、
今は青函連絡船を模した全面バリアフリーの近代的な建物となってます。
改札口前には百万ドルの夜景と称される函館山夜景パネルがあり、
これをバックにツアー客の受付開始です
北海道DCキャンペーンのキャラクターである「キュンちゃん」
(^^;
エゾナキウサギがエゾシカの被り物をしてます(笑)
函館はイカの街であるからして、
イカの被り物をしたキュンちゃんも
(^^;
早い時間から7番ホームには北海道一周号が待機してましたが、
既に鉄道ファンがウジャウジャといらっしゃる
と、
ここで早くもトラブル発生
1列車(上野発札幌行 寝台特急北斗星)が一時間半遅延してるとのこと
何が問題かと言いますと、
隊長のお客様の殆どが関東関西東北からの鉄道ファンばかりであり、
当然ながらツアー前日に上野を立つ北斗星に乗って翌朝に函館駅で北海道一周号に乗り継ぐプランを考えてくるわけです。
定時運行であれば北斗星は函館駅に6時35分着で、
8時00発の北海道一周号には余裕を持って間に合いますが、
一時間半の遅延ということは北海道一周号の出発時間を過ぎてしまいます
函館駅の電話がジャンジャン鳴りまくり
「今北斗星に乗ってるんですが北海道一周号に間に合いますかぁーーっ?
待っててくれますかぁーーっ?」
電話の内容はそんなふうに慌てたお客様からのものばかりだったようですが、
JR側も北斗星からのお客様を見捨てて北海道一周号を発車させるような非道な行為はせず、
接続を取って北斗星を先に出発させてから北海道一周号を出すよう決めていたようです。
隊長も北斗星が到着したなら受付省略で直ちに北海道一周号に乗り換えていただく段取りとしました。
受付場所には北海道内のお客様がチラホラお見えになり、
隊長が順繰り対応しておりましたら‥
「恐れ入ります
本日の出発式に参加致しますミス函館ですが受付はこちらでよろしいですか?」
隊長
「あっ(゜д゜)
あのっ
こりゃどうも
えーと
えーと
(゚゚;)(;゚゚)
ミス函館
「???‥」
隊長
「えーと
会場までごあ
ごあんない申し
差し上げます
ミス函館
「‥」
隊長の思考回路はとても単純でして、
「ミス○○」と呼ばれる女性はそのままその街で一番綺麗で一番教養がある女性を意味します!
そんな女性が突然目の前に現れたら頭テンパるでしょーが
( ̄▽ ̄;)‥
いい匂いしたし
ヾ(・・;)コラコラッ
7番ホームに遅延してた北斗星が入線してきました!
寝台特急北斗星とリバイバル急行北海道一周号が同じホームで並ぶなんて予期せぬ事態!
(*゜▽゜)
ブルートレイン同士が並んだっ!
(*゜▽゜)
鉄道ファンには嬉しいトラブルとなりました(笑)
ホーム先端では出発式が賑やかに執り行われ、
地元中学校吹奏楽部による演奏やミス函館の出発合図等もあったようです
(その頃隊長は北斗星からのツアー参加者が無事乗り換えたかどうか確認のため走り回っておりました)
ピロロロロロロロロロロロロ~
っと発車ベルが鳴り響き、予定時刻を6分過ぎて車掌室から無線が聴こえてきます。
車掌
「こちら9903列車車掌っ!9903列車運転士ど~ぞぉ?」
運転士
「はい!こちら9903列車運転士!」
車掌
「9903列車 発車~っ」
ピョォーーーーーッ
昭和の老兵DD51型ディーゼル機関車の汽笛がちょっと誇らしげに響き渡り、
いよいよ4日間に及ぶドラマの始まりです
デテン デテン!
デテン デテン!
デテン デテン!
デテン デテン!
デテン デテン!
デテン デテン!
広い函館車両基地を左手に見ながらリバイバル急行ニセコ号は徐々に加速してゆきます!
そう、、
北海道一周号の初日は函館発~札幌行き「急行ニセコ号」としての運転なのです!
昭和の客車が昭和のディーゼル機関車に牽引される形のニセコ号としては実に26年ぶりの復活運転!
(*゜▽゜)
ブルートレイン特有の車内オルゴールが鳴り、案内放送が流れる
「皆様、本日もJR北海道をご利用頂きまして誠にありがとうございます。
この列車は急行北海道一周ニセコ号、札幌行きです。
寝台特急北斗星号の接続を取り、函館駅を6分遅れで発車致しました。
列車が遅れましたことをお詫び申し上げます。」
(いやいや結果オーライですぜ)
自動案内放送が当たり前となった今、
このような肉声案内は「人間の車掌さんが乗ってるんだ!」という妙な安心感と懐かしさを感じますし、
「急行」という響きに泣きそうにさえなります
列車の編成は先頭がDD51型ディーゼル機関車1両、
お客様が乗る客車はハザ(普通車)が3両とハネ(寝台車)が2両の計6両編成!
寝台車は寝るために連結されてるわけでなく、
普通指定席として販売されました。
昔は実際に寝台車を昼間の急行列車の普通指定席として使ってた時代もありまして、
今回のリバイバル急行列車はそこまで再現してるんです。
業界用語で昼ネ(昼寝)と言います。
昼ネの車内
片側二人掛けでの販売でしたからとても広くゆったり座れます。
上段のベッドは使用禁止でした
このリバイバル急行列車の定員は264名!
その殆どがツアー団体で埋まってしまいまして、一般に販売された席は僅か40席ほど
超プレミアムプラチナチケットですな
( ̄▽ ̄;)
一般の人からは恐らく何千人(何万人?)単位の希望者があったはずですから一般チケットを手に入れた人はかなりの強運の持ち主
因みにツアー団体様は
JTBさん×3
読売旅行さん
クラブツーリズムさん
そして隊長が担当のJR北海道募集ツアーで計6団体。
JTBさんなど他の団体様は年配のご夫婦や女性グループが主体であり、
よくある一般観光ツアーの延長線上という雰囲気で和やかでしたが、
隊長が担当のJR北海道募集ツアーのお客様はコッテコテのパッキパキのテッチャン(鉄道ファン)が9割で、お一人様参加が殆ど
(^^;
列車全体では若い女性はひとりも無く
色気も素っ気もない陣容です
小学生の男の子がひとりだけ乗ってましたがきっと学校を休んできたのでしょう(笑)
学校を休むことに対しては賛否が別れるかと思いますが隊長は賛成です。
学校はいつでも行けるがリバイバル急行列車は今回限り!
(なんじゃそりゃ)
男の子にとって列車で大人にもまれながら旅することは120%将来の糧になりますし、
良い仕事に繋がるかも知れない
(^^)
乗らなきゃ後悔しか残らない
学校を3日や4日サボってもたいして影響無いし、
「いいくにつくろうかまくらばくふ」とか隊長の45年の人生の中で一度も役に立ちませんでした
この先も役に立ちません!
源頼朝とか会ったことねーし
さて、
北斗星から乗り継いできたお客様にご挨拶がてら行程の案内に動き廻り、質問に応答し、新人添乗員に仕事の手解きをしてる間にもう長万部駅到着
ここで駅弁を積み込んでサッサとお客様に配ります。
有名なカニ飯弁当ですよ
(^^)
食いかけでスマン
急行ニセコ号は長万部から函館本線の通称「山線」を行軍します
右に左に大きくカーブしながら幾つもの峠を越えてゆくのです
列車の先にある跨線橋に注目!
小さくてわかりずらいかも知れませんが、
橋の上にはカメラを構えた鉄道ファンがズラリと並んでます
撮り鉄(写真を撮る鉄道ファン)と言います。
1号車からは孤軍奮闘する機関車の顔が見えました
DD51型ディーゼル機関車で1142と書いてあるのは製造番号です。
隊長がこの1142号機と出会ったのはもう30年以上前の中学生時代、、
急行ニセコはまだまだ現役で走ってまして、乗りたくて乗りたくて新聞配達で貯めたお金で切符を手に入れたものですからよく覚えてます(笑)
機関車が重連(機関車を2両繋げること)でとても古い客車を牽引して運転してました。
その時の機関車が1066号機とこの1142号機でしたからとても縁を感じます。
これは高校生の時にニセコ駅で撮影したもので、やはり新聞配達で貯めたお金で切符を買い、ニセコ駅から札幌駅まで乗りました(笑)
隊長の家庭では子供の小遣いが無かったのですよ
やがて急行ニセコは廃止になりましたが、数年後に蒸気機関車C62型牽引による復活運転もありました。
爆煙と爆音を出しながら加速してゆく蒸気機関車は化け物のようでした。
この頃は隊長も働いてましたからデカイ顔して切符を買ったもんです(笑)
つづく