北海道一周 「リバイバル急行ニセコ号」 ① | TC隊長

北海道一周 「リバイバル急行ニセコ号」 ①

添乗員の隊長ですっ!








7月1日
いよいよ北海道DC(デスティネーションキャンペーン)が封切られました
(*゜▽゜)_□





前回告知致しましたが、このイベントの看板列車となるリバイバル急行「北海道一周号」の添乗を無事終えて帰還しました!





本当はリアルタイムでアップ出来れば良かったのですが、
添乗員としての乗車故にお客様と列車のケアをしながら、
そして今回は新人添乗員にも仕事を教えながらであった為まともな写真が撮れず、
記事もボンクラな内容になりますがご了承をパー





特に鉄道ファンのブロガーさんに先に申しておきますが、
写真を見てアングルが悪いとか、構図がシロートだとか、曲がってるとか、出発式の華を飾った「ミス函館ハート」のお姉さんが写ってない
ι(`ロ´)ノ
とか色々とご指摘もあるかと思いますが慌てて写したものばかりですし、そもそも隊長自身に写真のセンスはございません汗



ミス函館ハートの写真が撮れなくて一番残念だったのは他ならぬ隊長自身であったことも忘れないでくださいしょぼん





重ねて、
鉄道ファンじゃない普通のブロガーさんにも申しておきますが、
記事の中で鉄道の専門的用語がジャンジャン飛び出しますがなるべく解りやすく追記しますし、

「隊長って鉄道オタクだったんかっ?」
( ̄▽ ̄;)

などとドン引きしないでくださいね汗





自分で言いますが、鉄道ファン主体のツアーの場合は隊長みたいに鉄道ファンの気持ちが理解出来る添乗員が同行したほうが上手く進みますし、
仮に鉄道知識が無い添乗員が同行したならきっと泣いて帰ってきますしょぼん





濃ゆい鉄道ファンを相手に4日間もツアーを切り盛り出来る添乗員は隊長をおいて他にはおりません(笑)








でわ、

7月1日朝6時の函館駅
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風情のあった旧函館駅はもはや遠い昔の記憶となり、
今は青函連絡船を模した全面バリアフリーの近代的な建物となってます。




改札口前には百万ドルの夜景と称される函館山夜景パネルがあり、
これをバックにツアー客の受付開始ですキラキラキラキラ
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北海道DCキャンペーンのキャラクターである「キュンちゃん」
(^^;
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エゾナキウサギがエゾシカの被り物をしてます(笑)



函館はイカの街であるからして、
イカの被り物をしたキュンちゃんも
(^^;
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早い時間から7番ホームには北海道一周号が待機してましたが、
既に鉄道ファンがウジャウジャといらっしゃるあせる
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と、
ここで早くもトラブル発生ショック!





1列車(上野発札幌行 寝台特急北斗星)が一時間半遅延してるとのことショック!





何が問題かと言いますと、
隊長のお客様の殆どが関東関西東北からの鉄道ファンばかりであり、
当然ながらツアー前日に上野を立つ北斗星に乗って翌朝に函館駅で北海道一周号に乗り継ぐプランを考えてくるわけです。


定時運行であれば北斗星は函館駅に6時35分着で、
8時00発の北海道一周号には余裕を持って間に合いますが、
一時間半の遅延ということは北海道一周号の出発時間を過ぎてしまいます汗





函館駅の電話がジャンジャン鳴りまくりあせる





「今北斗星に乗ってるんですが北海道一周号に間に合いますかぁーーっ?あせるあせる
待っててくれますかぁーーっ?しょぼん





電話の内容はそんなふうに慌てたお客様からのものばかりだったようですが、
JR側も北斗星からのお客様を見捨てて北海道一周号を発車させるような非道な行為はせず、
接続を取って北斗星を先に出発させてから北海道一周号を出すよう決めていたようです。



隊長も北斗星が到着したなら受付省略で直ちに北海道一周号に乗り換えていただく段取りとしました。





受付場所には北海道内のお客様がチラホラお見えになり、
隊長が順繰り対応しておりましたら‥





「恐れ入りますハート
本日の出発式に参加致しますミス函館ですが受付はこちらでよろしいですか?ハート





隊長

「あっ(゜д゜)あせる
あのっあせる
こりゃどうもあせるあせる

えーと
えーと
(゚゚;)(;゚゚)





ミス函館

「???‥」





隊長

「えーとあせる
会場までごああせる
ごあんない申しあせる
差し上げますあせるあせる





ミス函館

汗‥」





隊長の思考回路はとても単純でして、
「ミス○○」と呼ばれる女性はそのままその街で一番綺麗で一番教養がある女性を意味します!



そんな女性が突然目の前に現れたら頭テンパるでしょーがあせる
( ̄▽ ̄;)‥





いい匂いしたしハート





ヾ(・・;)コラコラッ





7番ホームに遅延してた北斗星が入線してきました!
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寝台特急北斗星とリバイバル急行北海道一周号が同じホームで並ぶなんて予期せぬ事態!
(*゜▽゜)
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ブルートレイン同士が並んだっ!
(*゜▽゜)



鉄道ファンには嬉しいトラブルとなりました(笑)




ホーム先端では出発式が賑やかに執り行われ、
地元中学校吹奏楽部による演奏やミス函館の出発合図等もあったようです音符



(その頃隊長は北斗星からのツアー参加者が無事乗り換えたかどうか確認のため走り回っておりましたあせる)





ピロロロロロロロロロロロロ~音符
っと発車ベルが鳴り響き、予定時刻を6分過ぎて車掌室から無線が聴こえてきます。





車掌

「こちら9903列車車掌っ!9903列車運転士ど~ぞぉ?」





運転士

「はい!こちら9903列車運転士!」





車掌

「9903列車 発車~っビックリマーク







ピョォーーーーーッ音符音符






昭和の老兵DD51型ディーゼル機関車の汽笛がちょっと誇らしげに響き渡り、
いよいよ4日間に及ぶドラマの始まりですビックリマーク











デテン デテン!






デテン デテン!





デテン デテン!




デテン デテン!



デテン デテン!


デテン デテン!





広い函館車両基地を左手に見ながらリバイバル急行ニセコ号は徐々に加速してゆきます!
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そう、、
北海道一周号の初日は函館発~札幌行き「急行ニセコ号」としての運転なのです!



昭和の客車が昭和のディーゼル機関車に牽引される形のニセコ号としては実に26年ぶりの復活運転!
(*゜▽゜)

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ブルートレイン特有の車内オルゴールが鳴り、案内放送が流れる音符





「皆様、本日もJR北海道をご利用頂きまして誠にありがとうございます。

この列車は急行北海道一周ニセコ号、札幌行きです。

寝台特急北斗星号の接続を取り、函館駅を6分遅れで発車致しました。

列車が遅れましたことをお詫び申し上げます。」



(いやいや結果オーライですぜパー)





自動案内放送が当たり前となった今、
このような肉声案内は「人間の車掌さんが乗ってるんだ!」という妙な安心感と懐かしさを感じますし、
「急行」という響きに泣きそうにさえなりますしょぼん





列車の編成は先頭がDD51型ディーゼル機関車1両、
お客様が乗る客車はハザ(普通車)が3両とハネ(寝台車)が2両の計6両編成!



寝台車は寝るために連結されてるわけでなく、
普通指定席として販売されました。



昔は実際に寝台車を昼間の急行列車の普通指定席として使ってた時代もありまして、
今回のリバイバル急行列車はそこまで再現してるんです。



業界用語で昼ネ(昼寝)と言います。





昼ネの車内
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片側二人掛けでの販売でしたからとても広くゆったり座れます。

上段のベッドは使用禁止でしたパー





このリバイバル急行列車の定員は264名!



その殆どがツアー団体で埋まってしまいまして、一般に販売された席は僅か40席ほど汗



超プレミアムプラチナチケットですな
( ̄▽ ̄;)





一般の人からは恐らく何千人(何万人?)単位の希望者があったはずですから一般チケットを手に入れた人はかなりの強運の持ち主汗





因みにツアー団体様は

JTBさん×3
読売旅行さん
クラブツーリズムさん

そして隊長が担当のJR北海道募集ツアーで計6団体。





JTBさんなど他の団体様は年配のご夫婦や女性グループが主体であり、
よくある一般観光ツアーの延長線上という雰囲気で和やかでしたが、

隊長が担当のJR北海道募集ツアーのお客様はコッテコテのパッキパキのテッチャン(鉄道ファン)が9割で、お一人様参加が殆ど
(^^;

列車全体では若い女性はひとりも無くハートブレイク
色気も素っ気もない陣容です汗





小学生の男の子がひとりだけ乗ってましたがきっと学校を休んできたのでしょう(笑)



学校を休むことに対しては賛否が別れるかと思いますが隊長は賛成です。
学校はいつでも行けるがリバイバル急行列車は今回限り!
(なんじゃそりゃ汗)



男の子にとって列車で大人にもまれながら旅することは120%将来の糧になりますし、
良い仕事に繋がるかも知れない
(^^)





乗らなきゃ後悔しか残らないハートブレイク





学校を3日や4日サボってもたいして影響無いし、
「いいくにつくろうかまくらばくふ」とか隊長の45年の人生の中で一度も役に立ちませんでしたパー

この先も役に立ちません!

源頼朝とか会ったことねーしパー





さて、
北斗星から乗り継いできたお客様にご挨拶がてら行程の案内に動き廻り、質問に応答し、新人添乗員に仕事の手解きをしてる間にもう長万部駅到着あせる



ここで駅弁を積み込んでサッサとお客様に配ります。





有名なカニ飯弁当ですよ
(^^)
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食いかけでスマンパー





急行ニセコ号は長万部から函館本線の通称「山線」を行軍しますパンチ!
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右に左に大きくカーブしながら幾つもの峠を越えてゆくのです
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列車の先にある跨線橋に注目!
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小さくてわかりずらいかも知れませんが、
橋の上にはカメラを構えた鉄道ファンがズラリと並んでますあせる

撮り鉄(写真を撮る鉄道ファン)と言います。





1号車からは孤軍奮闘する機関車の顔が見えました
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DD51型ディーゼル機関車で1142と書いてあるのは製造番号です。



隊長がこの1142号機と出会ったのはもう30年以上前の中学生時代、、



急行ニセコはまだまだ現役で走ってまして、乗りたくて乗りたくて新聞配達で貯めたお金で切符を手に入れたものですからよく覚えてます(笑)



機関車が重連(機関車を2両繋げること)でとても古い客車を牽引して運転してました。



その時の機関車が1066号機とこの1142号機でしたからとても縁を感じます。



これは高校生の時にニセコ駅で撮影したもので、やはり新聞配達で貯めたお金で切符を買い、ニセコ駅から札幌駅まで乗りました(笑)
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隊長の家庭では子供の小遣いが無かったのですよパー



やがて急行ニセコは廃止になりましたが、数年後に蒸気機関車C62型牽引による復活運転もありました。
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爆煙と爆音を出しながら加速してゆく蒸気機関車は化け物のようでした。
この頃は隊長も働いてましたからデカイ顔して切符を買ったもんです(笑)




つづく