結心会バンコクツアーを久しぶりに実施しました。
生命保険についてはタイ生命保険業界第8位のバンコクライフ社を訪問して教えていただきました。
バンコクライフ社は日本生命が24.2%出資の生命保険会社で、支店数69、従業員約1200名の会社です。
募集チャネルは銀行が1位で65.4%、続いて登録エージェントが約10,000名在籍して募集チャネルの25.1%を占めています。《タイの生保会社21社平均では銀行販売が50.1%、エージェント36.2%になるそうです》
2022年のタイの国民1人当たりの生命保険料は235ドル、生命保険浸透度(対GDP比生命保険料)は3.4%、日本や韓国・台湾・香港・シンガホール4ヶ国に比べると依然として低水準にありますが、将来の成長余地は十分あるとのことでした。
現状は利回り%くらいの短期の養老保険が31.%のシェアで販売されていて、聞いていて1970年代の日本市場みたいと思いました。エージェントは個人登録で、副業で登録されている方が多いということで、昔昔の日本の損害保険代理店みたいと思いました。
タイ語の試験を受けて合格するとエージェント登録できるとのことで、結心会会員を使ってチャレンジしてみたいと思います。
タイの社会保障制度における医療・老齢給付は全国民をカバーしていますが、民間被用者、自営業者・農民向け給付は生活の基礎的ニーズを満たすのに十分とは言えない水準とのことです。
日本と同じ所得税控除もあり、生命保険は年間上限額100,000バーツ(保険期間10年以上)、年金保険控除は年間上限額は年収の15%(上限200,000ハーツ)(年金開始55歳以上、終了85歳以上)とのことです。
また、近年タイの医療費が高騰していて2019年9.0%、2020年13.9%、2021年6.6%、2022年11.7%、2023年12.3%、2024年予測9.1%と異常な上昇率となっているそうです。
この間、日本ですと、2.7%、1.5%、0.0%、0.0%、0.0%、0.4%の上昇率ですので、とんでもない高騰となっています
続いて、三井住友海上火災保険株式会社タイ支店を訪問して来ました。
タイ支店があるのは三井住友海上社だけで、東京海上、あいおいニッセイ同和損保、損保ジャパンは現地法人での進出となっています。
元々東南アジアは三井物産が圧倒的に強いのでこうした構図になっているのだと思います。
日本の自賠責保険に相当する強制保険もあり、労災補償基金への加入も義務付けられているそうです。
社会保障制度もあり企業は賃金の10%を労使折半、また政府がひの2.75%を拠出して運営されているとのことでした。
バンコクライフ社、三井住友海上社の皆様、ありがとうございました。
大変勉強になりました。
真面目にバンコクでの生損保の取組を結心会代理店としても取り組みたいと思います。
関心のある全国の保険代理店の皆様、タイに進出したいとお考えの企業様、是非結心会に一報下さい。
しっかりフォローさせていただきますよ。
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