熊本地震への御見舞い、御悔やみ、そして助言 | Kunstmarkt von Heinrich Gustav  

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ドイツの首都Berlin、Brandenburg州及び比叡山延暦寺、徳島県鳴門市の公認の芸術家(画家) Heinrich Gustav(奥山実秋)の書き記した論文、随筆、格言集。

           

            

昨日4月14日午後9時26分に熊本県にてM6.4、震度7の地震があった。
今日の時点で9人が死亡、少なくとも1155人以上が負傷し、県内500個所に一時約4万4千400人が避難したとの報道があった。
此度の地震の特徴として、震源の深さが11kmと浅かった事、地盤の柔らかい熊本地方の活断層が平行にずれて発生した為、益城町の秋津川沿いに甚大な被害が集中している事、そして最初の地震から現時点でM1の微震からM6の列震まで、140回以上も起きている事が挙げられている。
其れ故に被災地の人々は今後も暫く予断を許さず、新たな被害に十分注意が必要である。
余は個人的には熊本県には何ら縁こそ無いが、せめて御見舞いと御悔やみだけは申しておきたい! 
又、文化財を愛好してやまない者として、日本の築城技術の粋を尽くしている熊本城までも、多くの屋根瓦や石垣が崩落すると云う深刻な被害を受けている事は、何とも痛ましくてならない!
参考に2011年3月に起きた「東北大震災」の折に余が書き記した以下の同ブログ2件の記事、
「東北大震災への御見舞い、御悔やみ、そして助言」

並びに「大震災被災者の為のストレス診断表」

を参考に御覧頂きたい。
被災地ではこれから不慣れ且つ不便な状況の中で大変かも知れないが、とにかく被災者の方々が其の健康を出来るだけ維持して、復興の為に精進され、再び平和な日常生活を取り戻される事を願ってやまない!

4月16日の追伸:
本日、午前1時25分頃、またしても熊本地方で震度6強、M7.1の地震(本震)があった。
其の後も震度6~3の地震が、午前8時までに25回以上断続的に起きている。
此の結果、熊本市内並びに熊本県内の其の他の市町村でも多数の家屋、ビル、公共施設の倒壊と火災、橋の落下、道路の亀裂、山崩れ、大規模な停電、断水等のおびただしい被害が出ている。
同県内では午後6時の時点で、死者41人、少なくとも負傷者2千人以上、686か所の避難所に約9万8千人が避難している事が確認されている。
そして住宅や公共施設が少なくとも936棟が全半壊ないし一部損壊の被害を被っている。
更に国指定重要文化財である阿蘇神社の「楼門」と「拝殿」が無残に倒壊した。
此の地震以降、近隣の大分県等にも多少の被害が及んでいる様である。
現時点では此の本震による被害の全貌はまだ把握し切れていないが、現状を見る限りでは更に被害が拡大する危険性は大であると予測される。
それでも余としては此れ以上被害が拡大しない事、そして続発する余震が治まってくれる事を祈るばかりである!

4月20日の追伸:
各テレビ局、インターネット上でニュースを見ていると、避難所では長時間に亘る運動不足、又は車内泊によって生じる※「エコノミークラス症候群」を訴える人が少なくない上、此れが原因で死者まで出ているとの事である。
痛ましき事に此れにて直接地震による死者は48人、地震関連の死者は10人となっている。
※此の症状として足のむくみ、痛みが生じ、最悪の場合、下半身の血管内に血栓が生じ、其れが大静脈を通って肺に送られ、肺炎、呼吸困難を起こす。
此の疾患の解決策としては、歩く、体操等の適度な運動、水分接種、等で防止出来る。
余としては、更に此の為の解決策として、建築業者に依頼して即席で建てられる「プレハブ住宅」を各避難所に提供する事を提案したい。
何故なら、「阪神大震災」の折にも倒壊を免れたのは、以外にも此の「プレハブ住宅」だったのである。
「プレハブ建築」は一見軟な様だが、建築基盤への負荷重量が軽く、其の上振動をある程度吸収する機能も持ち合わせているので、被災地の仮住居としては適任なのである。
又、一部の被災地ではNOROウィルスの発生も報告されているのが気掛かりである。
NOROウィルスの致死率は12%で左程高くはないが、其の感染力は強く、食中毒、排泄物、吐物、空気感染もあるので、体力の弱い人、乳幼児、お年寄りの方は要注意である!
此の病原体による症状は、下痢、発熱、嘔吐、胃腸炎、等がある。
予防法としては、加熱、塩素消毒、手を十分洗う、汚物の密閉処理、等が挙げられる。
東北大震災の時にも助言として書いたのだが、伝染病の予防法で重要なのは「消毒」である。
被災地で正式な消毒薬が不足している時には、アルコール度数の高い酒(例:ブランデー、ウィスキー、焼酎)に依って代用するのが良い。
酒類に含まれるメチルアルコールは飲んで体内に侵入した病原体を退治出来るし、皮膚に塗布する事で付着している病原体を退治出する事が出来る。
其の上、酒を少量飲む事で不安や緊張やストレスを緩和する事が出来るのである。
幸い九州は「大分の麦焼酎」「薩摩の芋焼酎」と良質な焼酎の産地である。

偶然ウェブ上で発見したのだが、今回の「熊本地震」や、2011年の「東北大震災」を「人工地震」などと荒唐無稽且つキチガイ染みた戯言を信じている低能な輩がいる事を知って、呆れ返ってしまった。
「熊本地震」と「東北大震災」のいずれも、日本列島に存在する活断層や火山プレートの変形で必然的に起きた事が、地質学者や地震研究者によって解明されているし、彼らの中に「人工地震」の如き戯言を発する人など全くいないのである。
確かに冷戦時代にアメリカと糞ソ連が地下核実験を実施した事を余も以前に聞いた事がある。
此れに尾鰭が付いて「地震兵器」などと云う滑稽千万な妄想が生まれ、デマとして流布したのだろう。
軍事の歴史を研究した者としての意見を述べるが、地質学、物理学の理論上M7以上の地震を意図的且つ人為的に起こす事は技術的に不可能であろうし、そして戦術の上でもそんな非合理的な手段よりも(過激な事を書く様だが)※「細菌兵器」を実用する方が遥かに経済的で簡単に敵を殲滅出来る筈である。
(※「細菌兵器」は実際、第二次世界大戦末期に当時の日本陸軍の所謂「731部隊」に依ってペスト菌や炭疽菌、等を元に開発されていた。 終戦直前、これ等の資料や証拠は徹底的に隠滅された。)
同じ日本人が大災害で難儀をしている時に、此の様な愚にも付かない流言をウェブ上で拡散する下郎共の無思慮、無神経振りには憤りすら感じる!(悪ガキですらこんな悪質で低級な悪戯はするまい。)
更に悪質なのは、震災の窮状に付け込んだ詐欺や空き巣の犯罪である。
これ等は「阪神大震災」と「東北大震災」の折に既に何件も起きているので、被災者の方達は十分な注意が必要である。
此の様な卑劣な行為によって被災者の方々が如何程不快な思いをされるか分からないのだろうか?
他人の心情や立場もころくに理解出来ず、他人に迷惑、危害をもたらす輩は、犯罪者であるだけでなく、人間性の下劣な一種の「人格障害者」なのである。

一方で近年に大地震や土砂崩れ等の甚大な自然災害を経験して、そこから復興して、当時支援を全国から受けた事への「恩」を忘れず、今度は他の被災地に恩返しとばかりに経済、物資、人員の援助を積極的に行っている、兵庫県、新潟県、広島県、東北地方の太平洋側の各県民の方々の善意、人道的行為は誠に称賛に価するのである!
己の利益を度外視して、難儀をしている他人を無報酬、無所得で救済、援助する行為は、最上の人道的美徳である!
更に災害救助ボランティアの受付が本日より始まると、全国から多くの人々が駆け付けてくれている事は大変立派である!
又、仕事があって今は出来ない人までも、ゴールデンウイークには此の活動に参加する意思を表明している人が多数いる事も、被災者達にとっては心強い事である。
「報恩」(恩を忘れず報いる事)とは全世界が認める日本人の美徳であり、此の様な善意、人道的行為が日本全国に広まる事こそ、「国家安泰」「国民協調」に直結するのではなかろうか!

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