【30日間連続・RUNの疑問にズバッと回答!】チャレンジ最終日の30日目(6/30)です。
☆質問№30:【ランニングはアンチエイジングに効くんですか?】
☆答え:ハイ!ランニングは大いに効果があります。
その説明をする前に、私の父の話をさせてください。
私の父は69歳で『脳梗塞』で倒れ、<右側半身マヒ・失語症>になり
6年半の被介護生活を経て75歳で亡くなりました。
その間、5年間介護した母は腎臓を患って先に亡くなりました。
父は唯一の味方の母を亡くしてガッカリし、1年半後に施設で亡くなりました。
父は若い頃からタバコを吸っており、釣りが趣味であまり動かない生活でした。
私はこの経験から、「自分が介護されないためには、どうすればいいのか?」考えました。
答えは「過食を謹んで、汗をかいて運動するしかない。」という結論…
(1)『アンチエイジング』の意味は「抗加齢・抗老化」。(健康長寿ネット、その他より)
いつまでも若々しい心と体でいたい、実際年齢よりも若く見られたい。と誰もが思いますよね。
老化の問題として【フレイル】と【サルコぺニア】とその他があります。
1【フレイル】:加齢により心身の運動機能・認知機能等が低下し、複数の慢性疾患で生活機能が障害され、心身が脆弱となり健康障害を起こしやすくなった状態。
2【サルコペニア】:加齢で骨格筋量と筋力の低下、歩行速度など「身体機能」の低下した状態。
3【さまざまな身体の悩み】:肌のトラブル・慢性的な疲れ・毛髪の現象・やる気・活力が出ない、
こうした悩みは、加齢に伴う身体の「老化」が原因で起きます。
でもこれらを見れば原因は明らか。「年じゃなくて動けばかなり食い止められる!」
対処法は「汗かくレベルの運動すればいい。」という事。
問題は、まだ動ける40代~50代でやらないのに、60歳で始められるのか?
<老化の主な進行要因4つ>
① 紫外線などによる肌へのダメージ (UV etc)
② 活性酸素による酸化 (O2):【RUNの疑問にズバッと回答!】(11)活性酸素が怖い
③ タンパク質の糖化 (AGE):【RUNの疑問にズバッと回答!】(28)糖化って悪いの?
④ テストステロン(男性ホルモン)分泌低下:『男性更年期障害/LOH症候群』
<老化を食い止める対処法>
①紫外線の予防→でも、紫外線は骨を作る手助けや、適度な刺激ば皮膚を強くしてくれるから必要。
②活性酸素→ランニングで『抗酸化力』がアップ。
③糖化『最終糖化産生物/AGE』→糖分の過食を慎むべし。食べたらランニング。
④テストステロン増加→『筋トレ』で分泌増加が期待できる。
(2)構造医学の考え方(構造医学:物理学で身体や疾患を解き明かす学問)
[1]「内部は外部に投射される」
見た目(姿勢・体形・外部)が若々しければ、内臓・血管(内部環境)も、比較的良い状態と考えられる。
・見た目→姿勢・体形・毛髪・肌シワの状態等、は体内環境を現します。
・姿勢→S字形状:『膝が曲がって・腰が曲がって・背中が丸く・顔が前に出る』老人姿勢
・体形→体幹の筋肉&脂肪量で決まるので『正しい立ち方』で体幹を使える事が必要。
『正しい姿勢』の作り方は以下をご覧ください。
40歳からのウルトラマラソン・チャレンジ【第2回】『正しい姿勢』のチエック法と『正しい重心位置』
40歳からのウルトラマラソン・チャレンジ【第3回】『正しい歩き方』も
正しい立ち方に必要な3つの要素→<筋肉・神経・モチベーション>
(1)筋力:無いと正しい立位が維持できないので『S字形状』に崩れる。
(2)神経:筋力があっても、神経系が正しい姿勢を記憶していないと姿勢が崩れるので訓練が必要。
(3)モチベーション:筋力アップも神経系訓練も大変なので、高い動機付けが必要。
【RUNの疑問にズバッと回答!】(17)筋トレは必要ですか?お読みください。
(3)ランニングのアンチエイジング効果
さあ、老化の怖さと予防法が何とな~くわかったら、ランニング登場!
ご紹介するのが角谷剛氏の論文
【ランニング(有酸素運動)&筋トレ(無酸素運動)どちらがアンチエイジングか?】
<目 的>
以下のA~Dの4グループのどれが、一番アンチエイジング効果が高かったか?
A) 有酸素運動:最大心拍数の60%程度でウォーキングかランニング
B) HIIT(高強度インターバルトレーニング):最大心拍数の80~90%の強度の運動4分間を4セット
C) 筋トレ:8種類のマシンのサーキット形式筋トレ。(クランチ、プルダウン、ロウ、レッグカール等)
D) 運動をしない:もともと運動習慣がない人達
<比 較>
比較に用いたのが、「テロメア」という染色体の末端部にある構造の長さと活動性の変化。
このテロメアが長いほどDNAの劣化を防ぐ、つまりアンチエイジングに繋がるのだそうです。
年齢を重ねるとテロメアは自然に短くなり、活動も鈍くなっていきます。
そして、体内の細胞がダメージを受けやすくなるのだとか。
つまり、このプロセスを少しでも遅らせることが
加齢による老化も遅らせることができるという理論です。
<結 論>:6か月後の調査結果
有酸素運動(A)とHIIT(B)の2グループが運動をしない(D)グループに比べて
テロメアの長さと活動量が2~3倍に増加。
そこまでは予想通りですが、とても興味深いことに
筋トレ(C)のグループにはテロメアの長さと活動量にほとんど変化が見られなかった。
仮説として、テロメアの活動を促進させる働きがある『体内酵素レベル』は
有酸素運動によってのみ増え、筋トレは無酸素運動のため
同レベルに変化がなかったからではないかということです。
<角谷氏の考察>
筋肉量を増やし、そして強くすることは、ダイエットにも
スポーツパフォーマンス向上にもさまざまな利点があることは言うまでもないでしょう。
しかしアンチエイジング効果については、残念ながら他の運動より劣るようです。
筋トレにはアンチ・エイジングの効果が乏しい。
ここで紹介した研究結果を素直に読めば、そうなります。
とはいえ、パワーリフターやボディビルダーなどそれを専門にしている人を除き
長年筋トレ「だけ」を行っているという人は少ないのではないでしょうか。
筋トレのほかに、有酸素運動や好きなスポーツも行っている人の方が多いかと思います。
有酸素運動とHIITにアンチエイジング効果があることは、今回の研究でも証明されています。
さまざまな種類の運動を組み合わせて行う方が、心身によい結果をもたらす。
ありきたりではありますが、やはりそのように結論づけてもよいのではないでしょうか
☆角谷剛(かくたに ごう)氏
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト、 公認トレーナー
また、ランニングは<生活習慣病になる3つの原因>にも効果あり。
1、肥満
2、最大酸素摂取量の低下
3、筋肉量の低下
という訳で、みんなでランニングを楽しみましょう。
ちょっときになる『テストステロン/男性ホルモン』についてもお話しします。
<テストステロンの重要な働き>
1.筋肉や骨格の成長を促す
2.性欲や性衝動を起こさせる、勃起のスイッチを入れる
3.前向きな思考や高い集中力、やる気を働かせる
<テストステロン減少の様々な症状>
・性欲の減退、性的興奮の低下。
・筋力の衰え、力が入りにくい
・メタボリックシンドローム(内臓肥満、高血圧、高血糖、脂質代謝異常の複合症候群)
・休んでも取れない疲れ
・やる気や集中力、記憶力の低下
・不安感による不眠、寝付きの悪さ
・イライラしたり急に不安になる
・耳鳴りやめまい・動悸・息切れ
男性の皆さん、気になるでしょう。
いつまでも若くいるためにもランニングです。
一緒に走りましょう!
【腰痛・膝痛 さいたま市北区 ふく山接骨院、福山眞弘】