【RUNの疑問にズバッと回答!】(11)活性酸素が怖い | カッコイイおじいを目指すランBAKA院長のトレーニング診療日誌

カッコイイおじいを目指すランBAKA院長のトレーニング診療日誌

ウルトラランナー・トライアスリート院長の加齢と闘うドタバタ奮闘記

【30日間連続・RUNの疑問にズバッと回答!】チャレンジの11日目(6/11)です。

☆質問№11:【活性酸素が怖いです。ランニングして大丈夫ですか?】

よくご存じですね。身体に詳しい方から時々聞かれる質問です。

 

体内で、酸素を使うと必ず『活性酸素』が作られます。

活性酸素は、老化や病気・ガンを作ります。

酸素を大量に消費する運動で

活性酸素も増えるのではないか、というご心配ですね。

 


☆お答え:ハイ!大丈夫です。

 

『活性酸素』が作られるのは、細胞内の『ミトコンドリア』。

ミトコンドリア内で、身体を動かすエネルギー『ATP』を作る時に発生します。

その割合は、酸素消費量の1~3%。

呼吸によって発生し、絶えず身体を酸化して錆びさせます。

精神的ストレスでも、自律神経の作用で活性酸素は増えます。

 

細胞内のDNAが酸化されると、ガンが発生しやすくなり

血管内のコレステロールが酸化されると、動脈硬化になります。

日焼けで紫外線(UVA)が真皮に届くと、その酸化によってシワ・たるみができます。

 

さて、運動で酸素消費が増えると、当然『活性酸素』も増えます。

ところが、運動を続けていると抗酸化力が上がるんです。

 

抗酸化力を上げる『ホルミシス効果』のメカニズムは

活性酸素が刺激となり、健康に有益な遺伝子が活性化され

『抗酸化酵素・SOD』が増加するため。

 

運動で一時的に活性酸素が増えても

抗酸化能力が高ければ、酸化の害を打ち消してくれます。

その上安静時でも、高い抗酸化能力が病気の危険度を

下げる効果が期待できます。

 

では、抗酸化能力を上げる適切な運動強度は?

 

①有酸素運動:最大酸素摂取量(VO2max)の50~60%レベル。

少し息が切れる程度の強さで、20~30分が最適。

これ以下では、ホルミシス効果が少なすぎ

これ以上では活性酸素が増えすぎて有害です。

これを週に2~3回行いましょう。

 

②筋トレ・無酸素運動:自分の体重や軽めのダンベルでほどほどに。

ゆっくり上げてゆっくり降ろす動きを丁寧に、約10分。

この動きで、白血球による炎症反応で活性酸素が増えます。

しかし、その刺激がホルミシス効果を促進します。

これも週に2~3回行います。

 

でもね、1回20~30分のほどほどランニングを、週に2~3回では

フルマラソンは速くはなりません。

 

私の経験から、インターバル練習を時々ガンガンや

真夜中の14時間、寝ずのトレラン練習とか

フルマラソンを全力で4時間頑張ったり

46時間の100マイル・レースでボロボロになっても

十分、若さと健康は維持されます。

 

もう一つ大事な要素が、抗酸化力を持つ食べ物。

抗酸化力が強い『ビタミンA・C・E』。

ポリフェノールである、赤ワインの『レスベラトロール』や緑茶の『カテキン』

鮭の『アスタキサンチン』等を、バランス良く摂ると良いそうです。

 

ランニングは趣味ですから

あんまり細かい事に縛られず、自由に楽しんでいいと思います。

 

☆皆さまのランニングの疑問にお答えします。

 こんな事わかんな~い、がありましたら下記の『コメントする』へどうぞ。

 一生懸命お答えいたしま~す。

 

ふく山接骨院のホームページ

                        【腰痛・膝痛 さいたま市北区 ふく山接骨院、福山眞弘】