育児と仕事と離婚 続き
小学校に上がると、共働き以外の家庭も増えて、最初のうちはアフタースクールクラブになんの文句もなく行っていた息子も、
育児と仕事と離婚
あ、うちが離婚するって話じゃないんですけど...
息子が生まれてから、色んな家族に接することがあって、色々と思うことがあったので、ちょっと書いてみようと思います。
息子が生まれてもうすぐ7年になります。
私は18歳からイギリスで、大学も大学院もこっちで終わって、仕事の経験もイギリスでしかありません。日本でいう1級建築士の資格もイギリスで取りました。
手に職があるというやつで、出産前から勤めていた建築事務所で産休・育休をとって、息子が7ヶ月の時に、まずパートタイムで復帰して、1歳の頃にフルタイムに戻りました。
イギリス在住の方なら、ご存知かと思いますが、イギリスのナーサリー、とっても高いです![]()
うちの子が行ってたところは、その当時、フルタイムで行って、だいたい月1350ポンドでした。(約20万円くらい)これ、相場です。
3歳くらいから少し値下がりますけど。
そういうわけで、仕事に戻りたくても戻れないママは多いようです。
もしくは、そこまで払って戻りたいと思わない、などもよく聞きます。
(近くに親類がいて、サポートを得られたら一番ですよね)
私もその当時は、アーキテクトになりたてだったので、お給料のほとんどはナーサリー代で消える感じでした。
それでもやっぱり、長い時間をかけて、資格を取って経験も積んだし、キャリアとしてはこれからってところだったし、長い目で見れば、と思って必死にやって来ました。
そして今、復帰して5年くらいになります。
まぁ、そこそこ遠くまで来れたな、ってくらいまで、キャリアを進めることが出来ました。
ただ、やっぱり、子供の送り迎えなどで、子供がいない同僚に比べると(もしくは奥さんが子供の面倒を見てくれている)、進みはゆっくりでしたが、
ラッキーなことに、直属の上司も子供がいるママだったので、どういう方向に進むのがいいか一緒に考えてくれました。
新人の頃に思い描いていたのとは少し違うけれど、通常業務だけじゃなく、自分だけの特別な役割やスキルが備わって、大きな自信も付きました。
ただ、キャリアは積めたし満足もしているけど、この形に落ち着くまでには、自分自身や会社内での需要、家族(旦那&子供)との折り合いが、ものすごく難しかったです。
本来、私はもっとバリバリ働きたかったし、正直、子供もいらないと思っていたくらいです。
旦那氏と結婚して、彼がものすごく子供が欲しい人だったこと、この人となら子供欲しいな、と思ったので、こういうことになりましたが。
両立に関して、旦那とはかなり衝突しました。
お互いの締め切りが重なったり、忙しかったりすると、
彼→ 会社にいるんだから、仕事を変わってくれる人くらいいるだろ?
私→ 自分ひとりでやってるんだから、時間に自由がきくでしょ?
こっちの言い分としては、私の仕事を代われる人なんてそうそういません。
設計の中でも、少し特殊な部分を担当することが多いからです。
それに、チームとの折り合いもあるし...
みんなが残業している中、毎回毎回、「お迎えがあるから〜」って帰るのも難しい。
そんなこんなで、息子が小さい頃は、夫婦間で険悪になることも少なくなく、この頃、離婚は常に頭の根底にありました。
実は、うちの両親も離婚していて、母も手に職があったので、揉めることも少なくスッパリと別れてるんですよね。
なので、自分の中では、なんとなく離婚に対するハードルは低いような気がしています。
息子が通ってたナーサリーは、所謂私立にあたるのですが、
だから、お金さえ払えば誰でも入れるし、仕事の復帰に合わせて、いつでも入園出来ます。(事前に予約しておかないと難しいですけど)
ちなみに公立だと、抽選とか、世帯収入で優先順位があったりで、希望のタイミングでは、入れない可能性の方が高い。
なので、うちのナーサリーは、仕事を持っていて、バリバリ続けたいお母さん達ばかりいました。
共働きなので、当然お父さんも送り迎えに来ていて、話をする機会も多かったのですが、役割分担している感じがとても伝わって来ました。
そんな家族が多い中、少し違う感じがしていたのが、息子の相棒で、6歳の今でも大親友のTくんのところ。
お母さんを見かけたことが一度もなく、お父さんが毎朝連れて来ていたものの、挨拶もなく(イギリスではこういうの結構珍しい。仲良くならなくても、挨拶くらいはにこやかにする)、いつも電話中。子供と一緒にいる時も電話。
赤ちゃんの頃からずっと一緒だったけど、プレイデートをするようになったのは、3歳半くらいだったかな?
お母さんと出会ったのも、話をするようになったのも、確かこの頃。
そして、このご夫婦は、4歳の誕生日目前に離婚が成立。
突然、離婚したから引越した(近所)と連絡があって、突然のことにビックリはしたけど、「やっぱり」とも思いました。
彼女、博士号も持っている才女で、しかも長身の超美人。
大きな会社の部長クラスの立場。
当然、仕事も忙しそう。
家にはオーペア(住み込みの学生さん)がいて、送り迎えは、基本的その子がしていました。(離婚後も彼女の方にオーペアいます。)
お父さんの方は、会社を経営しているらしく、こっちもやっぱり忙しいのですが、
私は、この人に対して、違和感がずっとあったのです。
うちのナーサリーの家族って、送り迎えはパパとママが交代/当番制で行なっているところが殆ど。
週末、近所の大きな公園で会うと、家族みんなで遊びに来ていることが多くて、お父さんだけの場合も多かった。
同じナーサリーの子のバースデーパーティーには、やっぱり両親で来ていることも多くて、とにかく家族仲がいいのと、お父さんの育児参加率がすごい。
(イギリスでは普通ですけどね。でもママが専業主婦のお家よりも断然高い感じです)
共働きって、夫婦のチームワーク力が問われると思うんです。普段のコミュニケーションがすごく大事。仲良くないと、難しいんじゃないかな?
ナーサリー時代からのお友達のご両親からは、互いをものすごく尊重しているのを感じます。
まぁ、月20万のナーサリー代を払ってまで仕事に復帰したい女性と一緒にいる相手ですからね...
尊重出来なかったら、即離婚とかあり得そう。
今にして思えば、
うちは、私の仕事に対する理解はあるものの、夫婦のチームワークが、そこまで上手くいっていない夫婦だったかと思いますσ(^_^;) なんとか乗り切りましたけど。
Tくんの家の場合、お父さんは常に電話。
公園で一緒になって、子供達が遊んでいる時も、気がついたらいなくて、遠くで電話。
それだけじゃないんだけど、子供と向き合っている感じが、あまりしませんでした。
離婚後、
日曜日は、お父さんの家で過ごす日らしいのですが、日曜日にお友達のバースデーパーティーがあると、絶対に来ない。
Tくんの仲のいい友達でも来ない。
プレイデートに誘っても来ない。(すっぽかされたことも!)
たぶん、子供関係の付き合いとか嫌なだろうなーって思います。会場に連れて行く時間とか労力とかも。
お母さんの方からチラッと聞いたのは、
こちらの話をあまり聞かない、
いつも仕事の電話ばかりしている、
子供を優先的に考えることがない、ということでした。
実際、私も旦那氏も、ほぼ同じことを感じ取っていました。
偶然、Tくんの父方のおばあちゃんに会って、話す機会があったのですが...
ふたりが離婚したのは、サポートする親類が近くにいないせいもあるって言ってました。(私たちのとこも、親兄弟が誰も近くにいないって話から)
それは一理あるかもなーって、確かに思います。
サポートがないから、ふたりでどうにかするしかなくて、両方忙しいと、本当にどうにもならない...
子供が病気とか、仕方ないけど、本当に困る。
というわけで、長いので一旦区切ります。
まだ続きます。
6th Birthday Party
更新ついでに、ずっとアップし損なっていた、去年の息子の6歳のバースデーパーティーのことを。








