HIV(エイズ)検査の受け方 -7ページ目

HIV(エイズ)検査の受け方

HIV(エイズ)検査を受けようとする人に、検査の申し込み方法や注意点などを紹介するブログです。

それでは、HIV(エイズ)検査キットを使ってみるの3回目です。

前回までで、検査キットの概要と検査キットを受け取るところまでをお話しました。

今回は、HIV検査キットの使い方を私の経験談でお話します。


まず、受け取ったHIV(エイズ)検査キットを開封してみました。

中には下の写真のようなものが入っていました。


梱包を開けたところ

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HIV(エイズ)検査の受け方


写真のように真っ黒なビニール袋に入っていて、この段階でもまだ、中身が何なのか分から

ないようになっています。誰かに間違って開封されても、この段階までならまだ大丈夫ですね。




それで、この黒ビニール袋を開けてみると・・・・

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HIV(エイズ)検査の受け方


やっと、HIV(エイズ)検査キットが出てきました。その1でお話した、指先から出血させるための

ランセット2個と、出血した血を吸い取るためのろ紙が入っています。





青いビニール袋には、検査申し込み書などの書類が入っていました。

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HIV(エイズ)検査の受け方



さて、ではいよいよ実際に使ってみることにしました。

まず、血液を吸い取るためのろ紙を用意します。

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HIV(エイズ)検査の受け方




それから、手を温水できれいに洗います。消毒するのと、温水を使うのは血液のめぐりを

よくして出血しやすくするためです。

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HIV(エイズ)検査の受け方




次にランセットのフタを取って、人差し指の先にランセットを押し当てます。

このとき、血が出やすくするためと、痛みを感じなくするために、親指で人差し指の腹を

ぐっと押さえつけます。

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HIV(エイズ)検査の受け方




すると、ランセットからほんのちょっと針が出て、指の先に刺さります。

でも、ちっとも痛みはないです。やってみて分かりましたが全然平気、安心です。


針が刺さったところから出血します。

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HIV(エイズ)検査の受け方




この出血した血液をろ紙に吸い取らせれば完了です。

あっという間の5分くらいで終了です。

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HIV(エイズ)検査の受け方



ここまで終わったら、検査申込書に必要事項を記入して、ろ紙と検査申込書をいっしょに

STD研究所に送り返します。むろん、返信用の封筒も入っているし、切手代も不要です。


検査申込書には、自分で設定したID番号と、パスワードを記入しておきます。

自分の名前や住所などの個人情報はまったく不要なので、HIV検査結果を照合するとき

には、この自分で決めたIDとパスワードが必要です。



検査申込書

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HIV(エイズ)検査の受け方




返信用封筒に申込書と血液を吸い取ったろ紙を同封してSTD研究所に送り返します。

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HIV(エイズ)検査の受け方



さて、以上がHIV(エイズ)検査キットの使い方になります。


では、次回は検査結果の確認方法をお話しましょう。




もっと詳しい情報は⇒HIV(エイズ)検査完全ガイド



前回に引き続いて、「HIV(エイズ)検査キットを使ってみる」の2回目です。

私がHIV(エイズ)検査キットを購入したのは昨年末ですが、そもそもこんな検査キットが

世の中にあること自体、知りませんでした。たまたまネットで色々見ているときに見つけた

のです。


それでは、私が実際に購入して使ってみたSTD研究所の「STDチェッカー」を例にして、

HIV(エイズ)検査キットの使い方をご紹介しましょう。


この検査キット購入に当たって、私が一番最初に気を使ったのは、匿名検査がどうやって

確保されているのか、と言う点です。家族の誰にもナイショで検査を受けたかったのです。

普通に考えたら、自宅で検査を受ける訳だから、個人情報が検査キット販売会社へ出て

行きそうな気がします。そこをどうクリアする仕組があるのかな、と思いました。


これは、HIV検査キットを受けとるときと、渡すときの2回が問題です。

この2回をどうやって個人情報なしで行うのか。実にうまい仕組なっています。


まず、受け取るときです。いや、受け取る前に申し込みがありますね。

これは検査キットを購入するのですから、お金を払わなくてはなりません。

カードで決裁するにしろ、銀行やコンビにから振り込むにしろ、誰が申し込んだかは

情報が出ます。これは止む得ないですね。ここまで匿名にしようとすれば、自分以外の

誰かに購入をお願いするしかありません。

別に検査を受ける本人しか買えないモノではありませんからね。

けど、そんな購入を依頼できるような人って、あまりいないでしょう?


申し込みはお普通のネットショッピングと同じです。パソコンの画面から簡単に出来ます。

そして、いざ受け取りですが。受け取り方法は、3つの中から自分の好きな方法を選ぶ

ことが出来ます。


1.自宅にメール便・宅配便

むろん、中が何か分からないような梱包をしてくれます。私は送料無料のクロネコメール便

で送ってもらいました。下の写真の感じで送られてきます。


検査キットが送られてきたメール便

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HIV(エイズ)検査の受け方-梱包姿



2.郵便局止めにする。

上の写真みたいに、中に何が入っているか分からないように梱包してあっても、自分が

受け取りじゃなくて誰か他の人が受け取ると、怪しまれる・・・・

なんて気になる人には、自宅以外で受け取ることも出来ます。まずはお近くの郵便局で

受け取りが可能です。


3.コンビニで受け取る。

同様にコンビニでも受け取りが出来ます。これなら安心ですね。



受け取る話が長くなってしまいました。この続きはまた次回(多分、明日)ってことで。






もっと詳しい情報は⇒HIV(エイズ)検査完全ガイド







このブログでは前に保健所でHIV(エイズ)検査を受けた体験記を書きました。

実は、私は保健所でHIV検査を受ける前に、HIV検査キットで自分がHIVに

感染していないかどうか、調べたのです。


何故そんなことをしたかと言うと、私がHIV(エイズ)検査を受けたいと思ったのが

ちょうど年末の時期で、保健所にHIV検査を電話予約したら3週間も先になって

しまったからです。


早くHIV検査を受けたくて、HIV感染の有無を知りたくて、到底3週間も待てなかった

のです。それで、保健所は保健所でHIV検査を予約したまま、HIV検査キット

も購入して、先にHIV検査を受けることにしたのです。


そもそも、HIV(エイズ)検査キットとは何か?

私はこんな検査キットがあるなんて、まったく知りませんでした。

自宅で、簡単に、しかもまったく匿名で検査が受けられるのです。


どうやって検査をするかと言うと、自宅で少量の血をろ紙に吸い取らせて郵送

するのです。それで、このHIV検査キットは「郵送検査キット」とも呼ばれています。

ナマの血じゃなくて、ろ紙なんかに吸い取らせた血液で検査が出来るのか?

なんか不思議な気がしますね。


でも、保健所みたいに、自宅で5ccも自分の血を採血するなんて、普通に考えたら

出来ないですよね。怖い!

検査キットの中に注射器みたいなのが入っていて、自分で針を突き刺して、

血液を抜く・・・・お~、怖そう。絶対に出来ない!

第一、注射器なんて危険でそんなもの売れるはずがないですよね。


それで、実際のHIV検査キットには「ランセット」と言う専用の小さな器具が

入っています。これは小さい針がちょこっと出てくる仕組になっていて、指の

先から出血させる器具です。


後でまた詳しく書きますが、全然痛くないです。針を刺すといっても、ほんの

ちょいですからね。しかも、安全性が考慮されていて、針は1回しか出ません。

何回も出ると、複数の人間の間で使い回しされる危険があるからです。

HIV検査キットで血液感染なんて起きたら大変なことです。


でも、1回しか使えないんじゃ、失敗したらどうしよう・・・

ご心配要りません。ちゃんと、予備のランセットがもう1つ付属されています。

でも、失敗することないから安心ですよ。ホントに簡単に出来ます。


そうやって、ごく少量、指から出血させて、それを専用のろ紙に吸い取らせる

のです。そして、そのろ紙を検査キットの販売元へ郵送します。

郵送するときは個人情報は不要です。住所、名前を書く必要はありません。

自分で決めたIDとパスワードを書いておくだけです。

検査結果はそのIDとパスワードで、ネット上で確認する仕組です。


つまり、検査会社は、どこの誰の血液を知らずに検査を行い、ネット上で検査結果を

知らせるわけです。

匿名検査が可能になるわけですね。


でも、血液をろ紙なんかに吸い取らせて検査が出来るのか?

HIVって、空気中じゃ死んでしまうのでは?確かにその通りです。

HIVが空気感染しないのは、そもそも空気中では死んでしまうからです。

死ぬ、と言う表現が正しいかどうかは分かりませんけど。


では、何故検査が出来るかと言うと、実はHIV検査キットは抗体検査で、HIV

そのものを調べる検査ではないからです。

これは検査キットが特別なのではありません。保健所の検査も同じ抗体検査です。

ただ、保健所はナマの血液で調べ、検査キットはいったんろ紙に吸い取らせた血液を

専用の抽出液に溶かして検査する違いはありますけど。


このろ紙に吸い取らせて検査するやり方は、別にHIV検査キット専用に開発された

ものではなくて、もっと前から使われて実績のある検査方法だそうです。


では、次回から私が検査キットを使った体験記をご紹介しましょう。




もっと詳しい情報は⇒HIV(エイズ)検査完全ガイド

エイズを発症させる張本人はHIVです。HIVとは、Human Immunodeficiency Virus の略です。

日本語では、ヒト免疫不全ウイルス(ヒトめんえきふぜんウイルス)と言います。

さて、このHIVを始めとするウィルスって、いったいどんなもんでしょうか。


最近では「新型インフルエンザウィルス」が一番注目されました。また、「ノロウィルス」もたまに

ニュースに出てきます。それから、日本ではあまり見られなくなりましたが、日本脳炎もウィルス

によって引き起こされる病気です。


私たちは、何となくこういった病気の原因になっているウィルスって、細菌みたいな感覚でとらえ

がちではないでしょうか。ちなみに私はウィルスと細菌の違いを知りませんでした。

でも、調べてみると、ウィルスと細菌は違うんですね、これが。


細菌とは、英語では Bacterium つまり、バクテリアです。バクテリアってよく耳にしますよね。

これも色んな病気の原因になります。細菌の大きさは、1~10μ前後だそうです。

1μは1/1000ミリです。思い切り小さいですね。でも、こんなに小さい細菌ですが、れっきとした

生物です。


でも、ウィルスはもっと小さくて、細菌の1/10の大きさだそうです。そして、ウィルスは生物学上

では、生物として認められていないのだそうです。ただし、ウィルスも生物だとする反対意見も

あって、まだ議論は続いているそうです。


私のような素人には全く、チンプンカンプンの難しい話なのですが、分かる範囲で書いてみます。

そもそも、生物の定義とは何か? これが問題ですね。この定義に照らし合わせて、ウィルスは

生物なのか、生物ではないのか、判断する訳です。


生物学的には、次の3つの特性を持っているのが生物だそうです。


1.自己増殖能力

これは、自分の力で自分の子孫を残していく力のことですね。人間は無論ですが、どんな小さな

また下等な生物であっても、必ず自分の複製をつくって残そうとします。


2.エネルギー変換能力

人間なら、食事をしてエネルギーに変える能力ですね。日常の運動エネルギーだったり、血や

肉となって成長させたりします。植物も地中から養分を吸い上げて葉をつけ花を咲かせますね。

どんな微生物でも、外部から何かを取り込んで自分の体内で何かのエネルギーに変えて生きて

いるわけです。


3.恒常性維持能力

これは、外部環境が変わっても体の中を一定の状態に保とうとする能力を言います。

例えば、外が暑ければ汗をかいて体温を下げようとします。急激なダイエットをするとリバウンド

するのもこれです。元に戻そうとするのですね。いつかテレビで見たのですが、アメーバー

みたいな下等動物で、体を半分に切られても、またどんどん伸びてきて元通りになってしまう

のがいました。究極の恒常性維持能力ですね。


この3つが生物の条件なんだそうですが、別の見方をすると細胞を持っているのが生物なのだ

そうです。下等生物は単細胞でも、一応細胞を持っている。


さて、ウィルスはこの3つについてどうなのか? そして、細胞を持っているのか?

まず、ウィルスは細胞と言うものを持ちません。遺伝子はあるのですが、細胞はないのです。

それで、他の生物に取り付いて、取り付いた生物の細胞を利用して、自分の複製をつくり

増殖を繰り返します。つまり、自分の力だけでは増殖することが出来ないのですね。

そして、エネルギー変換能力もありません。


こういったことから、生物学上ではウィルスを生物とは認めない意見が多いのだそうです。

でも、遺伝子を持っているし、他の生物の細胞を利用するとは言え、自分の複製を作ろうと

する仕組は生物に限りなく近い。いや、生物そのものだ、と言う意見もあるのだそうです。


と、言うことで、私たち素人にはさっぱり、分かりません。

私のような素人が「生物」とは何か、と考えたとき、「命あるものが生物」と単純に考えて

しまいます。つまり、先ほどの生物の特徴3項目も、始まりと終わりがあって、その始まり

と終わりの間が「生物の寿命」だと思うのです。


そういう「始まり」と「終わり」の間の命を持っているものが「生物」なのではないか、そう

感覚的に思うのです。ウィルスって、その点ではどうなんでしょうか。

例えば、HIVは人間にしか感染しないウィルスです。人間の細胞内でしか活動出来ません。

空気中や水中に出ると活動出来ないのです。それを「死んだ」と言うのでしょうか。

ここがよく分かりません。


もし、それを「死んだ」と表現するのなら、その状態の前は「生きていた」訳で、「生物」

なのではないかと思ったりするのですが。学問上はそう簡単にはいかないのでしょうね。


最後に、フランスのノーベル生理学・医学賞受賞者、アンドレ・ルヴォフの一言でウィルスに

ついてを締めくくることにします。


「ウィルスが生物として見なされるかどうかは、好みの問題だ。ウィルスはウィルスだ!」



ノーベル賞をもらったえらい学者でさえ、こう言ってる訳で、私たち素人の頭がこんがら

がるのは当然ですね。



もっと詳しい情報は⇒HIV(エイズ)検査完全ガイド

HIVとエイズが違うっていうのは、何となく知ってる人も多いと思います。

でも、完全に正確に知っている人はあまりいないかも知れません。

何せ、日頃なじみがあまりないですからね。


HIVとは、Human Immunodeficiency Virus の略です。

日本語では、ヒト免疫不全ウイルス(ヒトめんえきふぜんウイルス)と呼ばれます。

つまり、ウィルスの名前なんですね。


ちなみに、エイズとは何でしょう?よく、HIVとエイズの違いを聞かれますよね。

エイズとは、Acquired Immune Deficiency Syndrome の略、AIDSの日本語読みです。

これを日本語では、後天性免疫不全症候群(こうてんせいめんえきふぜんしょうこうぐん)

と言います。


つまり、エイズとは単独の病気を言うのではなく、HIV感染によって発症する様々な病気、

症候群を言うのです。ちょっと正確に言うと、HIVに感染した人が、エイズ指標疾患という

23種類の病気の、どれか1つでも発症すると、エイズ患者と認定される仕組になっている

のです。


さて、日頃私たちが目にするHIVやエイズの情報の中で、この2つの言葉の定義がごっちゃ

になった表記も目にします。


例えば、「エイズに感染する」と言う表現です。

先ほども言いましたが、感染するのはHIVです。エイズは症候群ですから意味が違います。

もっと細かい話をすれば、HIVウィルスと言う表現もおかしいです。

ウィルスが2回重なるので、HIVでもうウィルスなのです。


まぁ、こんな細かい定義はあまりこだわらなくてもいいと思うのですが、意外に知られて

いないのが、「ウィルスは生物ではない。」と言う事実です。


「え? ウィルスは生物じゃない? では、いったいナンだ?」


生物学や細菌学などの専門家じゃない私たち素人には、まったく想像もつかない世界の

お話ですね。


ウィルスの正体は次回ってことで。



もっと詳しい情報は⇒HIV(エイズ)検査完全ガイド


厚生労働省のエイズ動向委員会、と言うところから、2009年の1年間にHIV(エイズ)検査を

受けた人の人数が発表されています。


それによると、2008年には177,156件の抗体検査が実施されたのに対して、昨年、2009年は

150,252件と、実に15%も減少したそうです。


これは、新型インフルエンザの流行のせいで、そちらに注意がいってしまったのではないかと

推測が書かれてありました。


うーん・・・ホントかな。


HIVの検査数が減れば、当然ながら見つかるHIV感染者の人数も減ります。

2009年、1年間で新しく見つかったHIV感染者の人数は1,008人、エイズ患者は420人で、

合計すると1,428人です。


この合計人数は、2008年には1,545人でしたから、8%の減少です。

2003年から毎年過去最高の人数を記録していたHIV感染者とエイズ患者の合計人数は

7年ぶりに減少したのだそうです。


でも、先ほども書いたように検査した件数が15%も減っているのですから、感染者が

減ったと単純には喜べません。


むしろ、検査を受けずに感染していることに気がつかないHIV感染者、エイズ患者が

増えたのではないかと、そちらが心配になります。もしもそうなら、二次感染者が

増える可能性があります。


HIV(エイズ)検査の実施件数がどんどん増えて、その上でHIV感染者、エイズ患者が

減っていくことを願います。

いよいよ保健所でHIV(エイズ)検査を受けるシリーズの最終回です。

ファミレスで30分の時間をつぶして、再度保健所へ戻りました。

もうHIV(エイズ)検査の結果が出ているはずです。


またカーテンのかかった通路を通って先ほどの検査部の部屋へ戻りました。

部屋の中に入ってみると、誰もいませんでした。

でも、さっきの係りの女性がすぐに部屋に入ってきました。


「すみません。ちょっと検査に手間取っているので、もう少しお待ち下さい。」


そう言われました。なんか、ちょっと不安になってきます。検査結果が陽性だったから、

時間がかかっているのでは・・・・なんて悪い方に考えてしまいます。


「もう少し」


と言ったけど、15分しても戻って来ません。ますます、不安になってきました。

20分を過ぎたころ、やっと戻って来ました。


手には1枚の紙を持っていました。その紙を目の前において、検査結果を教えてくれました。

紙には、「検査結果」と書いてありました。


「今日の検査では、陰性でした。」


やれやれ・・・・ほっと安心しました。かなり、どっと疲れが出て、本当に体中の力が抜けた

気がしました。

それから、女性係員が、一般的な注意点を話し始めました。

今日は陰性だったけど、これから先もHIVに感染しないように感染を予防する方法を

説明し始めました。


恐らく、その女性係員は20代だったと思います。若い女性が、50歳を過ぎた中年の

おじさんに、


「セックスはコンドームを使って下さい。」


なんて、説明しにくかったと思います。相手が十代の若者ならともかく・・・・。

これも仕事だから、慣れてると言えば慣れてるでしょうけど。恥ずかしがってちゃ仕事に

なりませんからね。


最初のアンケート用紙に、


「HIVの予防について詳しい説明を受けますか?」


と言う質問項目があって、私は説明不要にしておきました。そのせいもあってか、

係りの女性の説明はわずかに3分くらいで終わってしまいました。


そして、申し訳なさそうに、


「最後に、もう1回アンケートをお願い出来ますか?」


と別の紙を差し出しました。

それは、今回HIV検査を受けて、検査結果が陰性だったことを、どう思ったか、みたいな

アンケートでした。つまり、これから先はセックスするのに注意しますか、と言う質問が

並んでいました。


また、保健所の対応が良かったからどうか、それもアンケートの中にありました。

係りの女性の対応は良かったので、正直に良かったと回答しました。

それから、


「あなたのパートナーにもHIV感染の注意を呼びかけますか?」


と言う質問もありました。ここらは無回答にしておきました。

ちょっと、係員を目の前にしては回答するのが恥ずかしくて。


次に、私からもいい機会なので質問をしてみました。


「ネットで売っているHIV検査キットは、保健所の検査と同じ信頼性がありますか?」


そう聞いてみました。係員の女性はHIV検査キットを知っていて、


「全く完全に同じとは言えないかも知れませんが、実用レベルでは信頼性があると

思います。」


との答えでした。保健所みたいに生の血液で検査するか、HIV検査キットみたいに

ろ紙に吸い取らせた血液で検査するかの差を言ってるようでした。


「保健所には多くの人がHIV検査に来るのですか?」


これも聞いてみました。


「ここの保健所では、ひと月に2日しかHIV検査を実施していません。だから、あまり多くの

検査はやっていません。」


とのことでした。それにしても、ひと月にたったの2日とは少ないです。しかも、HIV検査の

予約者同士が顔を合わせないように完全予約制なので、恐らく1日に検査できる人数は

4人とか5人がいっぱいだと思いました。

どう考えてもひと月に2回は少な過ぎると思います。


最後に、係りの女性はHIVやエイズについての予防や情報を書いたガイドブックや

パンフレットを沢山くれました。


結局、14時に保健所に入って、出たのは15時10分でした。

思ったよりもスムーズで、あっという間に終わってしまいました。

半分以上の時間はファミレスでお茶してた訳ですから。


以上で保健所でHIV検査を受けた体験談はお終いですが、最後に感想をまとめます。


◇確かに保健所のHIV検査は匿名検査だったけど、保健所の中では色んな人に

顔を合わせる可能性ありです。一応は、検査室の中では担当者とだけの面談だけど、

廊下や建物の中では他の職員にも顔を合わせます。

(ただ、この意識そのものがすでに、HIVやエイズに対する差別、偏見へつながるもの

だと言う気もします。本来は他の病気と同じ感覚で検査を受けるのが当然でしょう。)


◇匿名検査、個人のプライバシー保護にはかなり気を使っている。個人情報は

いっさい不要だった。個人を特定するような質問、アンケートはいっさいありません。

しかも、答えたくなければ回答しないのも自由です。何も言われませんでした。


◇採血するのに、白衣かユニフォームでやって欲しかった。セーターにパンツ姿は

ちょっと・・・いかがなものかと思いました。保健所の中でも、経験や資格を持った人が

対応していると思うのですが、見た目にどうも頂けません。

もっと安全面と衛生面を考慮して欲しいと思いました。


最後に。

日本でHIV感染者が増え続ける現状を考えると、保健所でのHIV検査が無料、匿名で

受けられる制度はとてもいい仕組だと思います。もっと利用者が増えるようなPRも

必要かなと思いました。















さて、前回の続きです。

HIV(エイズ)検査を受けに保健所に行った私は、やっと検査の係員と「検査部」の部屋で対面

出来ました。


小さな部屋で事務机をはさんで係員の若い女性と向かい合って座りました。

まず、係りの女性から検査を受けるにあたっての簡単な説明がありました。


◆今日の検査はスクリーニング検査であって、もしも陽性だったら確認検査が
 必要であること。

◆感染の可能性から3ヶ月以上たっていないと、正確な検査結果が出ないこともある。

◆HIV感染以外の性感染症も検査が無料で出来ること。

◆今日の検査は即日検査なので、採血後30分ほどで結果が分かること。

◆確認検査になったら、1週間から2週間くらい後で、また結果を本人が聞きにくること。

◆そこで陽性が確定したら、個人情報を聞くことになる。


そんな説明がありました。
それから、簡単なアンケートに協力して欲しいと言われました。


内容は、今日どうして検査を受けようと思ったのか、感染の可能性のある行為とは
どんなものだったのか、その相手とはどんな人だったのか、こんな質問でした。

あまり詳しく回答する必要はありませんでした。


例えば、感染の可能性のあった行為の相手、については、同性が相手だったのか

異性が相手だったのか、また日本人か外国人か、こんな感じです。

しかも、答えたくなければ答える必要もありません。

そこはまったく気楽です。


当然、個人が特定できるような質問はありません。

アンケートの中にはHIVやエイズに関する10の質問がありました。
これはどの程度正確な知識、情報を持っているのか、確認するためらしい。
私はたぶん、全問正解だったと思います。自信ありです。


それから、採血しました。5CCほど必要らしいのですが、実際にはどのくらい血を

抜かれたかなんて、分かりません。通常の健康診断のときに採血する量よりは

ずっと少ないようには思いましたけど。


「それでは、30分後にまた来て下さい。」


そう係員に言われました。そして、検査申し込み書を持たされました。

これは検査を受けた本人であることを確認するための用紙です。

名前などの個人情報をいっさい出していないので、何か目印がないと血液が

誰のものか分からなくなると困るからでしょう。


私はいったん保健所の外に出ました。中で待っても構わないと言われたのですが、

どうもそれは嫌でした。まだHIV検査に来たことを知られたくないとこだわっていました。


それで、保健所のすぐ隣にあるファミレスに行きました。

ロイヤルミルクティを飲みながら時間をつぶすことにしたのです。


ファミレスで待っている間に気がついたことがあります。

どうもHIV検査の係員に対して違和感があったのですが、その原因が分かりました。

係りのあの女性は、白衣を着ていないのです。

保健所で、HIV検査をするために採血を行う。これって、普通に考えたら医療行為では

ないでしょうか。

私はれっきとした医療行為だと思うのです。


でも、彼女の服装はまるで医療行為とは無縁のかっこうでした。

セーターにパンツ姿です。私服だったと思います。

うーん、これって、どうなんでしょうか。保健所に来たのが生まれて初めてだから

そこの感覚はよく分かりませんが、これが普通なのでしょうか。


ロイヤルミルクティを飲んでいる間に、そんなことを考えていたらあっという間に30分が

過ぎてしまいました。


すみません。

また長くなったので、次回が保健所で検査を受けたシリーズの最終回ってことで、今回は

この辺で。こんなに引っ張ってすみません。


いよいよ、HIV(エイズ)検査を受けるために保健所の中に入った私ですが、かなり胸は

ドキドキしていました。緊張もしていたと思います。


保健所の中では当然ですが、職員の方々が仕事をしています。

机に座っている人もいれば立ち上がって何かやっている人もいます。

そんな職員の横の通路をどんどん、中に入っていきます。


中に入って気がついたのですが、この横の通路にはカーテンと言うか、のれんと言うか、

視線を遮断するものがかかっていました。

通路を歩く人が職員から見えないようにしたものだと思います。

これは間違いなくHIV(エイズ)検査を受けに来た人への配慮でしょう。

まぁ、完全に遮断されている訳じゃないので、チラチラ見えることは見えるのですが。

何もないよりはずっとマシです。


通路を少し歩くと、「検査部」と書いた札がかかった部屋がありました。

そのまま中に入ってもいいのかどうか、ちょっと迷いました。

でも、そこに立っていると、HIV検査を受けに来たことが丸分かりです。

通路だから他の人も歩いています。


私は思い切ってノックしてドアを開けて見ました。

中には誰もいませんでした。もう予約の14時になっています。

仕方ないので、いったん部屋の外に出ました。そして、ドアのすぐ横にある長椅子に

座って係員が来るのを待つ事にしました。

ちょうど、病院の診察室の前に置いてある椅子みたいな感じです。


でも、そこで待っていると、どうしたってHIV(エイズ)検査に来たことがすぐ分かります。

私はこの期に及んで、まだ検査に来たことを知られたくありませんでした。

そもそも、ちゃんと14時と予約してから来ているのに、係員がいないとは、いったい

どういうことなんだろう。そう思いました。

仕方ないので、誰か事務所にいる職員の人に声をかけて検査の係員を呼んで

もらうしかないかな・・・・そう思いました。それって、かなり勇気が要りそうです。


そんなことを瞬間に考えていると、通路の向こうから若い女性が一人こちらを見て

歩いてきました。すぐにピーンと来ました。きっと、彼女がHIV検査の係りだろうと。

恐らく予約の電話に出たのも彼女だろうと思いました。

その女性は私に近づくと、


「ご予約の方ですか?」


と尋ねました。やっぱり、聞き覚えのある、あの予約電話の声でした。


「はい、そうです。」


私がそう答えると、どうぞと部屋の中へ案内してくれました。

部屋の中には、事務机と椅子が向い合わせに2つ、それに小さめのベッドが1つ

置いてありました。薬品がいっぱい入った棚もありました。

でも、全体的には、何か殺風景です。検査するのはこの部屋ではなく、ここは

面談をする部屋なんだろうと思いました。


ちょっと、細かく思い出して書いていたら、どんどん長くなってきました。

この続きは次回へ。引っ張ってどうもすみません。






さて、いよいよ保健所に行きます。

私の場合は、自宅から電車で2駅、そこから歩いて20分くらいの距離に保健所がありました。

車で行けば15分くらいで行けます。でも、日頃保健所って用事がないですよね。

市役所や税務署には行く用事がありますけど・・・。

初めて行く保健所、しかもHIV検査です。ちょっと緊張しました。


電話予約のときって、個人情報を出していないので、当然保健所の係りの人は私の名前も

顔も知りません。予約のときに、予約番号なんてのもありませんでした。

私が予約した人間だと、どうやって分かるのかなと不安に思いました。

私は14時の予約だったのですが、予約時間5分前に保健所の前に到着です。


さて、保健所には着いたものの、どこに行ったらいいのか分かりません。

HIV検査は匿名検査なので、私のイメージではこっそりと検査が受けられるのかな、と

思っていました。何となく、保健所の裏口とか、横からとか、目立たないところに専用の受付

みたいなのがあるのかなって思っていました。


しかし、保健所の正面に立って見渡す限り、それらしき専用の受付窓口は見あたりませんでした。

それで、思い切って保健所の中に入ってみました。

入り口を入ってすぐのところに、保健所内の案内板がありました。

それを見て、HIV検査がどこでやっているのか、探してみました。

すると・・・ありました。「検査部」と言うところに、「HIV検査」と書いてありました。

でも、その「検査部」と言うところに行くには、保健所の中をずっと入って行かなくてはなりません。

外からちょっと覗いてみると、保健所の職員の方が沢山います。

その横の通路をずっと歩いて行くことになります。


多分、保健所の職員に私の知り合いはいないと思うのですが、何となく嫌でした。

自分がHIV検査に来たのが分かってしまいそうです。まぁ、事実、すぐに分かるのですが。

私が思うに、この辺の検査を受けに来る人の気持ち、立場をもう少し配慮して欲しいなと

思うのです。

例えば、保健所のホームページに、保健所に到着してから、実際に検査を受けるまでの

コースを詳しく載せて欲しい。そして、出来るだけHIV検査の担当者以外の職員さんと

顔を合わせずに済むような配慮が欲しいです。

そして、ホームページにも、「あなたが検査担当以外の職員と顔を合わせることはありません」

と書いてあったら、もっともっと保健所で検査を受けてみようと思う人が増えるのではないで

しょうか。


ちょっと長くなったので、保健所に着いてからのお話しは次回へ続きます。