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HIV(エイズ)検査の受け方

HIV(エイズ)検査を受けようとする人に、検査の申し込み方法や注意点などを紹介するブログです。

今回は、HIV(エイズ)検査を保健所に電話予約するまでの注意点をお話します。

まず、どこの保健所で検査を受けるかを決めます。


次のサイトを参考にして、自分の家から近い保健所を探して下さい。

⇒http://api-net.jfap.or.jp/htmls/frameset-09.html


ただし、次のことを参考にしてもらえばいいかと思います。


1.少し遠い保健所を選ぶのもありです。

保健所で受けるHIV検査は匿名検査です。個人情報はいっさい出す必要はありません。

しかし、無人で受ける検査ではないので、当然ですが保健所のスタッフとの面談があります。

また、保健所内をウロウロすることもあります。


保健所って、めったに行く場所じゃないので、そこで偶然誰かに会えば、何の目的で?

なんて聞かれるかも知れません。


もしも、それが嫌なら自分の家から少し遠い保健所を選ぶのもありかなと思います。

日本中、どこの保健所で受けても匿名、無料は変わりません。

あなたが住んでいる最寄の保健所でなければならない、と言う決まりはないのです。

そもそも個人情報を出さないので、どこに住んでいるかも保健所には分かりません。


ただ、遠い所を選んだ場合には、何度も通うのは大変ですから、検査が即日検査か

どうかをしっかり確認しておきます。それは後で説明します。


2.3ヶ月が過ぎている?

保健所の「検査用電話」に電話をかけます。代表に電話すると、係りに回してもらう

手間が出てきますので、専用の電話番号にかけましょう。

係りの人が電話に出たら、


「HIV検査をお願いします。」


いきなり、そう言えばいいです。決して名前や住所を言う必要はありません。

向こうから聞いてくることもありません。


「目的は何でしょうか?」


私の場合、こんな質問が返ってきました。目的なんて、決まっているのに。


「自分がHIVに感染しているかどうか、調べたいからです。」


この理由以外で検査を受ける人なんていないでしょう。


「感染したかも知れないと言う行為に心あたりがありますか?」


こんな表現で遠まわしに聞かれます。これは、別に検査を受ける人の行為を責めている

訳ではなく、次の大事な質問のための前振りなのです。


「はい。心あたりはあります。」


取り合えず、私はそう答えました。


「その心当たりのある行為から、3ヶ月以上経っていますか?」


必ずこの質問をされます。これを質問するために、先の質問もするのです。

保健所で一般的に行うHIV検査は、抗体検査と呼ばれる検査方法で、体内に

HIVの抗体があるかどうかを調べるやり方です。


この抗体は、HIVに感染していても3ヶ月以上経過しないと体内に出来てこないのです。

それで、必ず感染の可能性があった日から、3ヶ月以上過ぎているかどうかを確認

されます。この3ヶ月間をウィンドーピリオドと呼びます。


もしも、あなたが誰かと感染の可能性がある行為をして、まだ3ヶ月が過ぎていなければ

検査を受けるのは待った方がいいです。

むろん、心配でたまらなければ3ヶ月未満でも受けることは可能ですが、仮に「陰性」と

判定されても、それは安心出来ません。

3ヶ月以上過ぎてから再検査を受けないとはっきりした検査結果は出ないのです。


3.即日検査と通常検査

次に、先ほども少し書きましたが、「即日検査」が可能かどうかを聞きます。

これは、こちらから聞かないと教えてくれないかも知れないので、必ず聞いてみて下さい。

即日検査であれば、採血してから30分から60分待てはすぐに結果が出ます。

そんなに待たなくても済むし、出直す必要もありません。


しかし、「即日検査」をやっていなくて、「通常検査」のみですと言われると、ちょっと

やっかいです。採血して、いったん家に戻って1週間から2週間くらい後にまた出直す

ことになります。むろん、本人が行かなければ検査結果を教えてくれません。

電話やメールもダメです。


私がHIV検査を受けた保健所では「即日検査」をやっていました。全国的にはどうなのか

よく知らないのですが現在では多くの保健所が「即日検査」を実施していると聞いて

います。もしも電話して「通常検査」しかやっていないと言われたら、別の保健所を

あたってみるのもありですね。


4.ついでに他の検査も・・・

保健所では、HIV検査を受ける人に対して、HIV以外の性感染症の検査も無料でやって

くれます。例えば、クアミジアや梅毒といった病気です。

ただし、これらの検査については即日検査は出来ません。検査結果を聞くためにまた

保健所へ出直すことになります。

面倒は面倒ですが、何しろ無料でやってくれるのでご希望の方はぜひご利用して

見て下さい。

なお、このHIV以外の検査を受けるか、受けないかは保健所に行った当日、その場で

決めても大丈夫です。


5.保健所での検査は実施日が少ない

さて、ここで一番大きな問題です。

実は、保健所でのHIV検査は毎日やっている訳ではありません。

保健所によってまちまちなのですが、私がHIV検査を受けた保健所では、毎月2回しか

検査をしていません。たったの2回です!!


私が住んでいる街は人口が13万人ですから、決して大都会ではありません。

でも、13万人が住んでいる街の保健所が、月にたったの2回しか検査していないのは

どうかな、と思いました。


しかも、検査するときって、絶対に予約した人同士が重ならないように調整されて

います。これは個人のプライバシー保護の観点から当然ですね。

なので、私が思うに恐らく1日に検査できる人数は4人から5人程度ではないでしょうか。

そんな気がします。


私の場合は、幸い、予約がすんなり出来ましたが、場合によっては先約でいっぱいなら

次回予約に回されることもあるかも知れません。

これはそれぞれの保健所の事情に左右されるでしょうから、実際に電話で確認してみて

下さい。



以上が電話で予約するまでのお話しでした。

次回は、いよいよ実際に保健所に行ったらどうするかをお話します。

今日から、何回かに渡って保健所でHIV(エイズ)検査を受ける方法をお話したいと

思います。といっても、私の体験談がほとんどですけど。

これから受けようと思っている人、迷っている人に参考になれば幸いです。


まず、今日は初回と言うことで、保健所でのHIV(エイズ)検査全般についてお話します。

概要ですね。全体のイメージをまずはつかんで頂ければと思います。


最初に、保健所でのHIV(エイズ)検査の基本からお話します。

保健所でのHIV(エイズ)検査は、匿名検査であり、無料です。

この2点が基本です。検査を受けようとするあなたの個人情報はいっさい、出す必要は

ありません。また、費用は1円もかかりません。


この2点は、気軽に誰でも検査が受けられるようにとの配慮からですが、私の体験から

言わせてもらえば、もう一歩突っ込んだ支援が欲しいなと思います。

と言うのは、本当に検査を受ける人の立場、心境にもう少し配慮してくれたら、もっと

検査を受ける人が増えるような気がするからです。

そうすれば、自分がHIVに感染しているのに気がつかず、そのままにしている人も

減るのではないでしょうか。


まず、HIV(エイズ)検査の全体の流れを説明します。

ざっと、以下のような流れになります。


1.自分が検査を受ける保健所を探す。


2.電話で予約を行う。


3.保健所へ行く。


4.事前の説明を聞く。


5.採血する。(スクリーニング検査を行う。)


6.検査結果を聞く。(即日検査の場合、30分から1時間後)


7.陰性であれば、検査後の簡単なフォローで終わり。


8.陽性であれば、確認検査と言う二次検査を行う。


9.検査結果を聞くため、後日出直す。(10日から2週間後)


10.検査結果を聞く。


11.陰性であれば、検査後の簡単なフォローで終わり。


12.陽性であれば、HIV感染が確定し、治療へと入る。


こんな全体の流れです。

では、次回からは順番に詳しくお話していきます。


厚生労働省の中に、エイズ動向委員会と言う組織があります。

ここでは、HIV感染者、エイズ患者の動向を調べ、私たちに情報を発信しています。


そのデータから、2008年のHIV感染実態が分かります。

⇒http://api-net.jfap.or.jp/mhw/survey/08nenpo/nenpo_menu.htm


2008年、1年間で日本国内で見つかった新規のHIV感染者の人数は、1,126人だった

そうです。そして、新たなエイズ患者は431人だったそうです。


念のために書いておきますが、HIV感染者とエイズ患者は別です。

HIV感染者とは、文字通りHIVに感染した人であり、感染した人が全てエイズ患者

ではありません。


エイズ患者と認定されるのは、エイズ指標疾患と言うのが決められており、HIV感染者

がこのエイズ指標疾患をどれか1つでも発症するとエイズ患者と認定されます。


つまり、2008年にはHIVに感染した人が1,126人いて、エイズ指標疾患を発症した人が

431人いたことになります。


このデータはネット上で誰でも簡単に見る事が出来ます。

しかし、実際にデータを見る人、知っている人は少ないでしょう。

医療従事者くらいではないでしょうか。


昨日も書きましたが、一般の人にはHIVもエイズも遠い存在になっているような気がします。

でも、国内において年々HIV感染者は増え続けているのです。

2008年のHIV感染者が1,126人と言っても、それは見つかった人がそれだけいたと言う

ことであり、実際には隠れた感染者が他にいます。


皆さんもご存知のようにHIVに感染してエイズを発症するまでの潜伏期間は非常に

長いのです。5年や10年の人もいます。

その間、何も自覚症状がない人も多いのだそうです。

自分がHIVに感染していることに何年も気がつかない人がいるのです。


この自覚症状がない潜伏期間にHIVに感染しているかどうか、知るには血液検査を受ける

しか方法はありません。献血や健康診断では絶対に分かりません。


では、実際にはHIV感染者はどのくらいの人数いるのでしょうか。

それは誰にも分かりません。でも、感染していればやがて体の免疫力は低下し、

エイズ指標疾患を発症するようになります。


公表された1,126人以外にも検査を受けていない、隠れたHIV感染者がいると思います。

そして、自分が感染していると知らないなので、そこからの二次感染が心配されます。

次々と感染者が増えていくことが心配されます。


日頃私たちには遠いイメージかも知れないHIV感染者ですが、でも確実に感染者は

増え続けているのです。もっとこの事実を周知させ、世の中にHIV検査を受けるよう

呼びかけることが大事だと思います。



皆さんのエイズに対するイメージって、どんなでしょう?


エイズ=死に至る怖い病気


こんなイメージはありませんか?

1980年代にエイズなる名前が広がった当時は、本当に発症すれば手の打ち様がなく、

死ぬのを待つだけでした。


その後も色々と研究はされましたが、効果的な薬や治療薬はなくて、HIV感染後は

観察医療であり、エイズ発症後は平均2年くらいで死亡に至ったのだそうです。


それが、1997年以降、HAARTと呼ばれる抗HIV治療法により、HIVに感染しても

エイズ発症を遅らせることが出来るようになりました。

また、エイズ発症後も効果的な治療が可能になりました。

その結果、劇的に死亡率が下がったそうです。


しかし、死亡率は下がっても、未だ完治する治療法は見つかっていません。

一度HIVに感染すると体内から完全に除去することは出来ないのです。


では、最初の質問に戻るのですが、エイズに対するイメージは、どんなものでしょう?

正直、日頃あんまり考えた事がないので、すぐにはピンと来ない、と言う人が多い

のではないでしょうか。


エイズ=自分には関係ない病気


このイメージが最も多いイメージなのかも知れません。

でも、それって、本当でしょうか。

現在の日本におけるHIV感染の状況を見る限り、決して私たちが無関心でいられる

病気ではないと思うのです。


データを並べながらそんなお話しもしていきたいと思います。


HIV(エイズ)検査 の受け方を知っている人って、どのくらいいるでしょうか。

私の周囲では、知っていると言う人にお目にかかったことがありません。

むろん、私が知らないだけで、実は検査を受けた、と言う人もいるかも

知れませんけど。しかし、そんな人はごくまれだと思います。


現在では学校教育においてHIV(エイズ)教育を行っています。

その教育の中で、多少なりともHIV(エイズ)検査に触れているのかも知れません。

しかし、ある年齢以上の人たちにとっては、学校教育においてHIVやエイズは

無縁でした。何も教えてもらっていません。

学校を出てから、何かの機会で自分で情報を得なければ知ることはないでしょう。


実は、欧米など先進国と呼ばれる国々の中で、唯一日本だけがHIV感染者が増え

続けているのだそうです。厚生労働省エイズ動向委員会からそんなデータが発表

されています。

これは自分がHIVに感染していることを知らずに、二次感染が広がっているから

ではないでしょうか。今の日本では母子感染や血液感染は少なくて、圧倒的に

性感染が多いのです。


そう考えると、HIV(エイズ)検査をもっともっと、広く受けられるような環境整備が

必要なのではないでしょうか。

実は保健所でHIV(エイズ)検査を受ければ、匿名でしかも無料検査が可能です。

でも、気軽に検査を受ける人はまずいないでしょう。


こんな記事を書いている私自身も昨年末、HIV(エイズ)検査を受けました。

そして、様々なHIVやエイズに関する情報を知りました。

このブログでそんな情報を少しずつお話していこうと思います。


もしも、以前の私と同じようにHIV(エイズ)検査を受けようとして迷っている人が

いたとしたら、何かのお役に立てるかも知れないと思うからです。