北大路翼『給食のをばさん』(角川書店、2025年6月刊)を読む
自称、他称、無頼派俳人とかと呼ばれている北大路翼が、また面白い句集を出した。 書店でパラ見して、早速購入した。 題して、『給食のをばさん』だ。この「を」に曲者感がある。半文語・半口語体で旧仮名使用の変則な俳句・俳文だ。 あえて、その理由は書いていないが、当初からそうなので、この疑似古風な俳句文体を好むのだろう。無頼派には、この重々しい感じの文体が必要なのかも知れない。 ただ、そうすることで、川柳っぽく時代錯誤感も出ているので、長短あるかも。 しかし、久々に読ませる句集だ(+俳文的ツノ書きも面白い)。 給食のパートか? 英文タイトルの「DINNER LADY」だと、「夜の食事の女性」となって、違和感があるが、これも、わざとかもしれないな。 イイと思った句は、 メルルーサ暗く冷たい夏がある 六月 七夕の給食室に酢の香満つ 七月 しかすがに卵がダメで夏休み 七月 食パンの耳はいつでも冬である 十一月 以下は、カドカワのサイトからの情報だ。 発行は、「公益財団法人 角川文化振興財団」で、発売元は「(株)カドカワ」なのだが、カバー、大トビラには、「角川書店」とある。これは、ブランド名かレーベル名なのかも ・・・ まあ、「角川書店」のほうが、句集に重みがでるからかなあ~?https://www.kadokawa.co.jp/product/322503000765/ 『給食のをばさん』 著者北大路 翼 定価:1,980円 (本体1,800円+税) 発売日: 2025年06月20日 判型: 四六変形判 ページ数: 196 ISBN: 9784048846547 「俳句」だけを愛し「俳句」だけに愛された北大路翼――新章開幕 給食調理員として働くことになった人気中年俳人が、すべての人々へお届けする圧巻の175句。 あらゆるものごとを全否定、全肯定し、生まれ変わった姿をさらけ出す最新俳句集。 というわけで一句。 をばさんとをぢさん違ふあとずさり ひうち