今週から10月に入ります。

少し前から咲き始めた彼岸花も当地では今年は少な目なものの、続いてコスモスが追いかけて来たので、



毎朝のウォーキングの際に楽しんでいます。

さて、いよいよ秋を迎えるのかと思うと例年以上に胸がワクワクするのは、当ブログでもココで紹介したように、宮崎県がコンサルタント会社に委託した、

新幹線整備ルート調査 宮崎県は今年秋ごろの結果公表

の日が近づいているからです。

そこで今回、先ずは宮崎新幹線に対する宮崎県の見方の一つとして紹介したいのは、地元選出の衆議院議員が、自身の動画に於いて、

東九州新幹線
宮崎県は博多-新八代経由
宮崎を想定し調査している

と説明した上で、

必ず整備計画に盛り込まれるように努力をする

と発言していることです。

目的として、

「物流」「鉄道貨物」「農産品」

を挙げておられるのですが、当ブログがココで提案した「貨物新幹線」も同じ考え方です。

勿論、オール宮崎県が同じ方向でまとまっているわけではないでしょうが、ある程度は地元意見を集約した上でのことでしょう

ただ、当ブログでも以前に紹介したように、宮崎県に於いては、

延岡市など宮崎県北部が東九州新幹線早期実現を県に要望

【新八代ルートではなく、日豊本線ルートが「正当」との立場を鮮明に】

をタイトルとする鐵坊主さんの、

 

 

で紹介しておられるような考え方が主流の地域もあります。

一方で、熊本県側ですが、2024年4月1日~4月8日付まで宮崎日日新聞社本紙1面に掲載された記事

【連載企画】どうなる新幹線 本県隣県の現状

に於いては、

新幹線はありがたいが、肥薩線の代わりにはならない

とか、

新幹線は夢のある話だが地元としてはまずは肥薩線の復旧に全力を傾けたい

といった人吉球磨に住む人の意見を紹介しています。

でも、大丈夫です。

肥薩線の復旧と新幹線の誘致を両立させる方法として、当ブログでは、

新・肥薩線(新八代~人吉)として、くまがわ鉄道による生活路線、くまがわライナー、及び将来の新幹線の利用を前提とした建設計画にシフトする。

ココで提案しています。

それに、現在は、

JR宮崎駅との間に新幹線に乗り継ぎできる高速バス「B&Sみやざき」が運行している。

のですが、需要という点でも、

B&Sの利用状況は好調で、ニーズはある

と八代市企画政策課がコメントしているように、宮崎~新八代~熊本~福岡ルートでのヒトの動きは既に定着しているので、

高速道のインターチェンジがあり、国際クルーズ船の拠点でもある八代は交通の結節点。新たな新幹線ルートが実現すればさらにそれが高まる

ことで相乗的な効果を上げることが出来ますし、

「半導体バブル」に沸くのは熊本県北部にとどまり、経済効果を享受できない八代や人吉市など南部との「南北格差」が広がりつつある。

といった問題を解決するだけでなく、その効果を宮崎県にまで拡大することが出来れば、両県にとってもメリットがあります。

以前に当ブログで、

鉄道は繋がっていることに意味が有ります。

と書きましたが、土木工学者で元建設省(現・国土交通省)官僚である竹村公太郎氏の著書、

 

 

の中で、民俗学者・情報学者だった故梅棹忠夫氏が、

新幹線は情報の塊の人間を運ぶ装置である、と看破した。人間は情報の塊であり、その情報が行き来する交流軸が栄え、その交流軸の上にその国の都が誕生していくのは当然となる。

とコメントしたことを紹介しています。

なので宮崎新幹線という新しい交流軸を導入することで、


宮崎~人吉~新八代~熊本~福岡に於ける、
ヒト&モノの行き来を加速&拡大する

 

を実現出来るのです。

次期内閣総理大臣に決まった石破茂氏は鉄道に詳しいことで有名で、サブタイトルが

人口減少社会でも地方鉄道は活性化できる

という東洋経済オンラインのインタビュー記事に於いて、

単線の新幹線っていうのは考えられるのかな。それだと建設費はいくら下がるのか。

と問うた上で、

都市と地方だけでなく、地方同士をつなぐ高速交通があってもいいのでしょうか。

と新しい交通形態を提起しておられるのですが、当ブログの提案と全く同じであり、完全に同意です。

それに、石破氏は、地方創生大臣を務めていた時期もあるだけに、


鉄道&新幹線による地方創生のモデル


を九州で作ることとなります。

そうなると後は具体的な段取りです。


当ブログでは、以前の記事で、

整備新幹線計画にない路線を検討するだけでも大変なこと

と書きましたが、先の衆議院議員の発言にもあった「整備計画」つまり「整備新幹線計画」に載せないと前に進まないのです。

その為には現在の計画を変更して肥薩線の復旧と新幹線の誘致を両立させる為の調査に必要な予算の計上が必要となります。

もっとも先の委託調査の結果次第でもありますし、来年度予算の概算要求は既に8月末で終わっている筈ですが、新総理の意向を踏まえた追加予算枠になんとか潜り込ませるにはベストなタイミングであり、10年以上前の流行言葉を久しぶりに使わせてもらうと、まさに、動くのは「今でしょ!」なのです。