中国はベトナム侵略を知らない? | 人差し指のブログ

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本を読んで面白かったところを紹介します

 

 

 

『 「民主主義」 を疑え!』

徳岡孝夫(とくおか たかお 1930~)

株式会社新潮社 2008年2月発行・より

 

 

歴史ほど歪められやすく、好みのままに利用されやすいものはない。

 

 

米英軍がサダム・フセインのイラクに侵攻を始めたときだと思うが、

中国外務省の報道官が各国記者へのブリーフィングの席で啖呵を切ったことがある。

 

「・・・・・わが中国は、いまだかつて他国の領土を侵攻したこどがない」

 

テレビで見ていた私は、びっくりした。

 

 

1979年2月、彼らの人民解放軍が国境を越えてベトナム領深く

攻め込んだ中越戦争を、こいつは知らないのか?

それとも都合よく忘れたのか?

 

 

中越戦争は、中国側が目的を達したから終わったわけではない。

 

 

ベトナム軍にコテンパンにやられ、逃げ帰ったため一ヶ月で終わった。

 

 

短期間だったし、みんなで忘れることに決めたのだろう。

 

 

誰も報道官に反論しなかった。

 

 

だが中国の歴史教科書、ベトナムの歴史教科書が中越戦争をどう書いているか、ちょっと見てみたい誘惑に駆られる。

 

 

前者には、おそらく何の言及もないだろう。

歴史とは、その程度のものである。

 

(略)

1979年2月、中国はカンボジアに侵攻したベトナム軍を膺懲(ようちょう)すると言って、ベトナムに攻め込んだ(中越戦争)。

 

だが相手が悪かった。当時のベトナム軍は、五十万の米軍との物量に勝ったところで 腐敗した中国軍とは練度が違った。

 

コテンパンにやられ、人民解放軍はベトナム人民を解放し損ねた。

 

膺懲とは、日本軍が蒋介石軍との戦争に使ったのと同じ言葉である。

 

 

 

 

 

                                                    

 

 

中国の侵略は「侵略」ではなく 「徳化」→(徳に拠って教化・徳に感化・師に~される) だから侵略は無い・・・・・との中国の言い分に

 

加瀬英明があきれています。それを2016年3月24日に

「中華民族の虚構」と題して紹介しましたコチラです

https://ameblo.jp/hitosasiyubidesu/entry-12130758678.html

 

 

 

 

では何故ベトナムに中国は侵略したのか?それは鄧小平が政敵の

林彪の軍をベトナムに派遣してベトナム軍の手を借りて殺してもらう目的だったから・・・と黄文雄が書いています。2017年9月20日に

「中国版・政敵を倒す方法」として紹介しましたコチラです ↓

https://ameblo.jp/hitosasiyubidesu/entry-12310405589.htm

 

 

 

中国の「正しい歴史認識」は中国共産党の現権力者が決める。

だからその権力者が政敵に代わると「正しい歴史認識」も変わる、と

高島俊男が書いていましたので2016年9月28日に

~中国の「正しい歴史認識」~と題して紹介しましたコチラです

https://ameblo.jp/hitosasiyubidesu/entry-12203654847.html

 

 

 

2015年12月13日に~「歴史書」 日本とシナの違い~と題して

谷沢永一の文章を紹介しましたコチラです

https://ameblo.jp/hitosasiyubidesu/entry-12105046526.html

 

 

 

11月27日 平林寺(埼玉・新座)にて撮影