「2017年 世界の真実」
長谷川慶太郎 (はせがわ けいたろう 1927~)
ワック株式会社 2016年8月発行・より
なぜ、新聞が目先のことを書くのか、それによって本当のことを書かずに済むからだ。
例えば東芝は粉飾決算をした。
しかし、「粉飾」 と書いた新聞記事はあるか。
本当は粉飾だとみんなが知っているが、それを粉飾と書けない。
書いたら刑事問題になる。要するに、東芝に遠慮しているのだ。
セブン&アイ・ホールディングスの人事問題にしてもそうである。
なぜ鈴木敏文(としふみ)会長がやめなければいけなくなったのか。
創業者の伊藤雅俊(まさとし)との関係が悪化したからだ。
私は鈴木とは面識がないが、伊藤とは面識がある。
竹下登の行革審のメンバーでいっしょになっておつき合いができた。
私の見るところ、伊藤は正直な人である。
伊藤からすれば、鈴木はセブン&アイを自分のオーナー会社のごとく、
私物化した。
そう捉(とら)える最大の理由は、鈴木が長男を役員にしたことである。
あれは認められない。
伊藤は子供をイトーヨーカ堂に入れていないのである。
鈴木にしてみれば、「これだけ会社を大きくしたのは俺の力だ」 と思っている。
確かに、そういう面がないわけではないが、だからといって全部、思い通りにやっていいという権限が与えられたわけではない。
成果を挙げた鈴木はそれに見合った形で報酬をとっている。
あれだけ高い給料をとっている人はいないのだ。
そういう類(たぐい)の話は新聞にはでない。
鈴木に遠慮しているのだ。
もっとひどい話があります。製薬会社に顔がきく国立大学医学部教授の
息子がレイプ事件をおこしたときの話です。 2016年2月23日に
~「製薬会社の圧力」とマスコミ~という題で紹介しましたコチラです↓
https://ameblo.jp/hitosasiyubidesu/entry-12129316825.html
11月27日 平林寺(埼玉・新座)にて撮影