参考資料1127 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

スフェア細胞 その12
「1年ぶりに成田空港に到着した際、面白い経験をした。当然のことながらアナウンスは日本語、案内表示も日本語、飛び交う会話も日本語で、通路も狭く、情報量の多さと空間の狭さ圧迫感でめまいを起こしたのだ。自分が思っていた以上にアメリカでの生活に体はなじんでいたようだった。
 アメリカにいる間、帰国直前まで休むことなく長期間にわたり、集中して実験と論文執筆作業をしていたせいで、右腕は上がらないほどに筋肉が硬直し、痛くて眠れないまでになっていた。日本に戻ってからは、しばらく鍼治療にかかっていたが、痛みが和らぐたび、充実していたアメリカでの生活が少しずつ遠のいていくような寂しさも感じていた。
 帰国してすぐに東京女子医大に戻り、近代的な素晴らしい研究設備に囲まれる研究生活に戻った。久しぶりに最新の光学顕微鏡で細胞を見た時は、あまりの明るさと解像度に目がつぶれるかと思うほどだった。
 日本での生活に再び慣れだした頃、PNASから返事が来た。科学論文を科学雑誌に投稿すると、一般的にレビューワーと呼ばれる、雑誌の編集者(エディター)から選ばれた同じ分野の数名の研究者による評価を受ける。評価の厳しさは雑誌のレベルによっても異なり、どのレビューワーにまわるかが採択・不採択の命運を大きく分けることもある。たまたままわったレビューワーが投稿された論文の内容と同じテーマで研究を進めていることもあるからだ。エディターは、それらのレビューワーのコメントをもとに、アクセプト(受理・訂正なしの掲載決定)、マイナー・リバイス(レビューワーやエディターに指摘された点について訂正が必要だが追加実験等の必要がなくほぼ掲載が決定)、メジャー・リバイス(レビューワーやエディターに指摘された点について追加実験等により訂正や回答が必要、応じられない場合には不採択の可能性もある)、リジェクト(不採択)という4種類の返事のどれかを判断し、エディターコメントとして送ってくる。PNASからの1回目の返事はメジャー・リバイスとマイナー・リバイスの中間くらいの評価だった。
 レビューワーコメントの中には、新たな性質を示す細胞の存在の証明を評価するコメントがある一方で、スフェア細胞がどの程度の未分化性を示しているのか、たとえばES細胞と同等の性質を有しているのかをさらに厳密に調べるべきだとするコメントも書かれていた。論文が掲載されるためには、レビューワーたちが提示したコメントに対し、期限内にレビューワーが納得する返答をする必要がある。今回提示されたコメントの中では、「Oct4などの多能性を示す遺伝子発現が確認されているが、スフェア細胞はキメラマウスになるのかどうかを確かめるべきだ」というのが一番肝となる指摘だった。」
「あの日」小保方晴子著より

感想
>日本での生活に再び慣れだした頃、PNASから返事が来た。

PNASは「Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS)」という雑誌。
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/day-20160710.html

>PNASからの1回目の返事はメジャー・リバイスとマイナー・リバイスの中間くらいの評価だった。

確かテレビで見ていた限りでは「生物学の常識を打ち破る」ようなとても信じて貰えないような内容だったんじゃなかったっけ。
ちょっと調べた所、「生物細胞学の歴史を愚弄している」でした。http://www.sankei.com/life/news/140129/lif1401290002-n1.html

今回は大した感想もないので、私もキリスト教神学の歴史を愚弄している仮説を発表しよう。

「「5.けれども今わたしは、わたしをつかわされたかたのところに行こうとしている。しかし、あなたがたのうち、だれも『どこへ行くのか』と尋ねる者はない。
6.かえって、わたしがこれらのことを言ったために、あなたがたの心は憂いで満たされている。
7.しかし、わたしはほんとうのことをあなたがたに言うが、わたしが去って行くことは、あなたがたの益になるのだ。わたしが去って行かなければ、あなたがたのところに助け主はこないであろう。もし行けば、それをあなたがたにつかわそう。
8.それがきたら、罪と義とさばきとについて、世の人の目を開くであろう。
9.罪についてと言ったのは、彼らがわたしを信じないからである。
10.義についてと言ったのは、わたしが父のみもとに行き、あなたがたは、もはやわたしを見なくなるからである。
11.さばきについてと言ったのは、この世の君がさばかれるからである。
12.わたしには、あなたがたに言うべきことがまだ多くあるが、あなたがたは今はそれに堪えられない。
13.けれども真理の御霊(みたま)が来る時には、あなたがたをあらゆる真理に導いてくれるであろう。それは自分から語るのではなく、その聞くところを語り、きたるべき事をあなたがたに知らせるであろう。
14.御霊はわたしに栄光を得させるであろう。わたしのものを受けて、それをあなたがたに知らせるからである。
15.父がお持ちになっているものはみな、わたしのものである。御霊はわたしのものを受けて、それをあなたがたに知らせるのだと、わたしが言ったのは、そのためである。
16.しばらくすれば、あなたがたはもうわたしを見なくなる。しかし、またしばらくすれば、わたしに会えるであろう」。」
「ヨハネによる福音書」第16章5節~16節(口語訳)

「「16:05今わたしは、わたしをお遣わしになった方のもとに行こうとしているが、あなたがたはだれも、『どこへ行くのか』と尋ねない。 16:06むしろ、わたしがこれらのことを話したので、あなたがたの心は悲しみで満たされている。 16:07しかし、実を言うと、わたしが去って行くのは、あなたがたのためになる。わたしが去って行かなければ、弁護者はあなたがたのところに来ないからである。わたしが行けば、弁護者をあなたがたのところに送る。 16:08その方が来れば、罪について、義について、また、裁きについて、世の誤りを明らかにする。 16:09罪についてとは、彼らがわたしを信じないこと、 16:10義についてとは、わたしが父のもとに行き、あなたがたがもはやわたしを見なくなること、 16:11また、裁きについてとは、この世の支配者が断罪されることである。 16:12言っておきたいことは、まだたくさんあるが、今、あなたがたには理解できない。 16:13しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これから起こることをあなたがたに告げるからである。 16:14その方はわたしに栄光を与える。わたしのものを受けて、あなたがたに告げるからである。 16:15父が持っておられるものはすべて、わたしのものである。だから、わたしは、『その方がわたしのものを受けて、あなたがたに告げる』と言ったのである。」 16:16「しばらくすると、あなたがたはもうわたしを見なくなるが、またしばらくすると、わたしを見るようになる。」 」
「ヨハネによる福音書」第16章5節~16節(新共同訳)

11節を見ると、この世の君(助け主・弁護者)がこの世の支配者を裁くらしい。(イエスはあの世の君なのだろう。)キリスト教神学ではイエス・キリスト以外誰も裁く権利なんか持っていないだろうから、キリスト教神学2000年の歴史を愚弄する仮説である。

「50.わたしは自分の栄光を求めてはいない。それを求めるかたが別にある。そのかたは、またさばくかたである。」
「ヨハネによる福音書」第8章50節

失われ、長い間隠され、再び見出される。
一人の羊飼いは、半ば神のように尊敬される。
かくして月は、かの長い時代を終える。
他の風説は、不名誉を得るだろう
「封印された《死海文書》の秘密」K.v.プフェッテンバッハ著より
補足:http://www42.atwiki.jp/nostradamus/pages/436.html

因みに、五島勉氏の4行目の訳は「彼以外の古い頭の連中は名誉を失うだろう」。
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11234625449.html

おまけ