参考資料888 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

エゼキエルの見た二本の木の幻
「主の言葉がわたしに臨んだ。「人の子よ、あなたは一本の木を取り、その上に『ユダおよびそれと結ばれたイスラエルの子らのために』と書きしるしなさい。また、別の木を取り、その上には『エフライムの木であるヨセフおよびそれと結ばれたイスラエルの全家のために』と書きしるしなさい。それを互いに近づけて一本の木としなさい。それらはあなたの手の中で一つとなる。
 あなたの民の子らがあなたに向かって、『これらはあなたにとって何を意味するのか告げてくれないか』と言うとき、彼らに語りなさい。
 主なる神はこう言われる。わたしはエフライムの手の中にあるヨセフの木、およびそれと結ばれたイスラエルの諸部族を取り、それをユダの木につないで一本の木とする。それらはわたしの手の中で一つとなる。
 あなたがその上に書きしるした木は、彼らを目の前であなたの手にある。
 そこで、彼らに語りなさい。主なる神はこう言われる。わたしはイスラエルの子らを、彼らが行っていた国々の中から取り、周囲から集め、彼らの土地に連れていく。
 わたしはわたしの地、イスラエルの山々で彼らを一つの国とする。一人の王が彼らのすべての王となる。彼らは二度と二つの国となることなく、二度と二つの王国に別れることはない。
エゼキエル書 37章15~22節

 この部分は、本書のテーマにとって最も重要なところなので、初期のイスラエル史について、少しくわしく述べてみたい。話は少々込み入っているし、人によっては少々“退屈”かも知れないが、予言者たちの言葉からわたしが導き出したい結論が正しいかどうかは、イスラエル史にかかわる真実のいかんにも強くかかわっているのだ。
 だから、この章はじっくり読んでもらいたい。イギリス、アメリカ、アングロ・サクソン、ケルト系の人びと、これらの民族が作りあげた国の人たちは、ここで導き出される結論に大いに驚き、刺激され、また励まされるだろう。
 エゼキエルは予言者の目で、二千五百年未来のわたしたちの時代を見通して、以下の事件を予告した。
① 失われた“イスラエルの家”の消えた“数百万人”が見つかる。数千年前にユダ(ユダヤ人)から分かれた十支族だと判明し、世界は大きく揺れる。
② このことは、ユダヤ人国家イスラエルの再建(1917~1948年)と“ハルマゲドンの戦い”の中間に起こる。
③ まずいったん“分かれて”からでなければ再合流はできないから、十支族が過去のどこかで“ユダの家”に再合流したと信じる者の主張を、エゼキエルの予言はしりぞける。ユダヤ人も十支族との統合を信じず、今日でも同胞との再統合を祈りつづけている。
④ またエゼキエルの予言は、“イスラエルの家”の十支族が、とり返しのつかないほど異邦人と混血したという主張もしりぞける。たとえ世界中に散らばろうと、個人個人はまちがいなく祖国の血統を守っているという。
⑤ 予言によれば、“ユダの家”と“イスラエルの家”の再統合は、神の定めた時代の終わりに起こり、その政治的意味は、大地震さながらに政治の世界をまっぷたつに引き裂く。それは史上かつてなかった政治的大事件のひとつになるという。
⑥ エゼキエルは、“イスラエルの家”がふたたび“ユダの家”と合流してひとつの王国を築き、ひとりの王をいただくと予言している。また、その後イスラエルは、二度と分裂することはない。
⑦ 予言者たちはそれぞれ、その王の到来について矛盾することを言っている。ダニエルをはじめほかの予言者たちが予言したメシア/神/イスラエルの王は、“キリスト”と呼ばれたナザレのイエスによって実現したと考えられている。しかし、ほかの多くの予言にも、終末に現れてイスラエルを統治し、イスラエルの王座について鉄の杖で世界を制する王の幻が記されているのだ。ユダヤ人国家イスラエルは予言どおり再建された―――だが、王はどこにいるのか? この謎については後章でもっとくわしく述べるが、ここでは、矛盾はたんに表面だけにすぎないことを指摘するにとどめておこう。」
「Ⅴ・ダンスタンの終末大予言(下)」ヴィクター・ダンスタン著・幸島研次訳より

感想
>ユダヤ人国家イスラエルは予言どおり再建された―――だが、王はどこにいるのか? この謎については後章でもっとくわしく述べるが、ここでは、矛盾はたんに表面だけにすぎないことを指摘するにとどめておこう。

前回、私が指摘した「終わりの時」のための予言だという意見に反論する材料でもあるのかな?
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12095051268.html(感想の3番目。)

>ダニエルをはじめほかの予言者たちが予言したメシア/神/イスラエルの王は、“キリスト”と呼ばれたナザレのイエスによって実現したと考えられている。

因みに、私はダニエルの予言はダブルミーニングだと考えている。厳密にはトリプル。イエス・キリストの時代、真の「終わりの時」(これから20年後ぐらいか)、そして五島勉氏の2017年5月15日(私の暗号解読では1996年5月15日)。
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11943264171.html
補足:http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11967545243.html

>ほかの多くの予言にも、終末に現れてイスラエルを統治し、イスラエルの王座について鉄の杖で世界を制する王の幻が記されているのだ。

「ヨハネの黙示録」第12章5節には「終わりの時」に生まれて来るらしい「救世主」が描写されているね。ただし、比喩でその頃少年か青年ぐらいかもしれない。

「女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。この子は、神のみもとに、その御座のところに、引き上げられた。」

イエス・キリストも12歳ぐらいから本格的な修行に入ったらしくて12歳から30歳ぐらいまでの記録がないらしい。
http://exchristian.blog80.fc2.com/blog-entry-89.html
個人的には、イエス・キリストは未来人との人工授精の子で次元が違うと思っている。ただし、外典にもあるように人格面は能力と反比例する傾向があるからねぇ。
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11076961378.html

おまけ