【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第27回イカすアキバ天国』@神楽坂EXPLOSION
※[速報]をTwitterなどで上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
毎度お馴染み二ヶ月に一度のライブバトル。
AnBぷれみあむぅシリーズ……。
数日前までの猛暑がまるで嘘のように、小雨が降る神楽坂……。
何故かこのイベントの時に限り、雨が降っているように思います。
しかしそんな雨もこの熱い戦いの前では、まさに「焼け石に水」のようなもの……。
真夏の陽射しよりも、とてもとても熱いライブバトルがまさに幕を開けようとしていました……。
頂を目指す7組の出演者。
勝ち上がるのは果たして、他所で名を挙げた新興勢力か、リベンジに燃える者か、それとも……返り咲きを狙う“脱落者”か……。
真夏の一大決戦!今回から神楽坂2年目……「シーズン2」突入!
「第27回イカすアキバ天国」の模様をお送りいたします!
●開演前
開場の数分前に到着して驚いた。
なんと列が階段の外まで伸びていたのだ。
この時点で明らかに前回以上に客の数が多いのが判る。
会場に入った後も次から次へと、客の数が増えていくのが分かる。
いつもなら開演前はどんなに多くても、多少の余裕があるはずの会場が既に満員に近い状態である。
一年前なら、前の会場(芝浦StudioCUBE326)と比べて狭いから人口密度が高くなった……という言葉で片付けたかもしれない。
しかしこれは明らかに違う。
皆が皆、今回の出演者を応援しに来ている。
もしくはこのイベントを満喫するために来ている。
それ以外考えられなかった。
出演者の名前が次々と出てくるOP映像を挟み、いよいよOPアクト開始となる……。
●OPアクト
FICEの二人がコーラスのひびぃを引きつれ登場。
そして歌ったのは「夢旅」
今年の1月「第24回」までのEDテーマである。
半年ぶりに神楽坂に流れた「夢旅」はそれまでの勝者を称える歌ではなく、戦いの始まりを合図する……いわば「号砲」だった。
ここで一つの事に気付く。
前述の通り「夢旅」は「第24回」までのEDテーマだが、この曲で一番最後に送り出されたのは……今回、脱落して挑戦する事になったある出演者である。
そんな彼女は5月の「ぢゃ☆ベストテン vol.26」で脱落したが、今回、再度「イカすアキバ天国」に挑戦してきた。
そして流れたOPが「夢旅」とは……まるで、今回の戦いは彼女にとって「1月の戦いの続き」とでも言わんばかりのメッセージとも受け取れた。
恐らく選曲したFICEのお二方にそこまでの意図があったとは思えない。
だがここに一つの不思議な縁を感じずには私はいられなかった……。
こうしてOPアクトは終了。
投票システムの説明、諸注意を経ていよいよ戦いの火蓋は切って落とされた!
●本編
・1番手:☆きあら☆(初出場)
トップバッターは初出場の☆きあら☆。
自己紹介では「きらきら星から落っこちてきた」と紹介。
楽曲もオリジナルもあり、3曲歌いました。
正直言わせてもらうと、クオリティに関してはそこまで高くは無い。
振り付けはしっかりついていたものの、どこか動きがぎこちない。
しかし数年前なら普通に見かけた、所謂「地下アイドル」の懐かしい雰囲気を持っていた。
ラストが「ハッピー☆マテリアル」というのも、妙に懐かしかった。
これがお客様に受けるか受けないか。
以上、初出場の☆きあら☆でした。
・2番手:おこ(出場:2回目)
ソロでは2回目の出場。前回出場時は3位のおこ様登場。
衣裳は普段なら青地に白などが多いが、今回は濃い青のドレスの下に黒地のワンピース。
珍しい配色となった。
一曲目、二曲目は中川翔子のカヴァーを連続。
「空色デイズ」からの「happily ever after」という流れ。
共にアニメ「天元突破グレンラガン」のテーマソング。
「空色デイズ」は彼女のナンバーではお馴染み。
ケチャのところでは最前にいた自分が潰されて、おこ様には喜んでもらえたようで嬉しかったです(爆)
でも正直、息が出来なくて苦しかったりもした(笑)
「happily ever after」は恐らく初披露。
本来は別の楽曲を歌う予定だったのが、リハの段階で他の出演者との曲被りが判明して急遽差し替えでこの楽曲になったとの事。
(これは「他の人と同じ楽曲を歌っても面白くない」という彼女のポリシーに基づいて行われた楽曲変更である事を補足しておく)
まぁこの楽曲もおこ様がライブで披露するのは初だったので、どちらにしろ客サイドからすればお得だったので良しとしますが(笑)
ちなみにその本来歌う予定だった楽曲が、誰と被ったのかは後述するとして……ただここまで観てどうにも本来の調子には程遠い出来。
実は先日から体調を崩していたため、元々組む予定だったセットリストも変更せざるを得ない程、状態は悪化していたとの事。
(中川翔子カヴァーも本来はする予定なし)
この日の衣裳もそれに合わせてだったのだが、残念ながら本来の意図とはかけ離れてしまった。
ラストはオリジナル「あおときどききみ」で最後はしっかりまとめてみせたものの、司会のFICEも出遅れるリハと楽曲が違うため出るタイミングを逃してしまうなど、最後までチグハグだった。
果たして2回目の挑戦、その結果はどうなるのか。
・3番手:Red☆(初出場)
こちらも初出場、Red☆(れっどあい)
GUNインストラクター(研修生)「みーこ」こと畠中みゆきと、女流プロ雀士・水木琴の二人ユニット……なのですが、水木琴が公式戦のため、今回は畠中みゆきのみの参戦。
いきなり猫の着ぐるみをして登場したと思いきや「ネコネコ☆スーパーフィーバーナイト」→「リリリリ☆バーニングナイト」の連発で一気に盛り上げた。
実は私、諸事情で前半は彼女のライブを遠めから観ざるを得ない状況でしたが、お手洗い付近(ステージよりそれなりに後方)にいてもその盛り上がりが感じて取れました。
本調子なら絶対前に行って楽しんでいたところですが……いや勿体無い。
その後もカヴァーで「レスキューファイヤー」(JAM Project)を熱唱。
ラストはRed☆オリジナル「HAZAKURAロード」→畠中みゆきオリジナル「Happy Cube」という流れで締めて終了しました。
二人組ユニットの型落ち……と言いたいところですが、ソロでも十分過ぎるほどガッツリ盛り上げてくれました。
もしかしたら相方がいる時とそうでない時で、また違ったものになるかもしれませんが、初出場でここまでやれれば立派です。
なお今回、実質ソロにも関わらず、Red☆で出場したのは、仮に勝ち抜いても相方と共に出演出来るからとの事です。
果たしてその執念は実を結ぶのか!?
以上、Red☆のステージでした。
・4番手:涼城えみ(初出場)
続いてこちらも初出場、「えみぞー」こと涼城えみちゃん登場。
……個人的な話になってしまいますが、彼女のデビュー当初を知っている身としては非常に感慨深い。
今年に入ってから名前がチラホラ上がっているのと、評判の高さを聞いていました。
実は彼女に会うのが数年ぶりでしたが、どんなステージを見せるのだろう……と楽しみにしておりました。
一曲目、Red☆と曲が被って「リリリリ☆バーニングナイト」(笑)
本日二度目(笑)
しかし「バーニング!バーニング!」と間奏の部分でファンと一体になって盛り上げる様はこなれたものでした。
二曲目……本当ならおこ様と曲が被っていたはずの楽曲(笑)
歌ったのは「甲賀忍法帖」(陰陽座)
この楽曲を歌いこなすとは……元々歌唱力は高い娘だったけど、数年前と比べて比較できない程、表現力まで高くなっていた。
(余談ではあるが、個人的にはおこ様が歌う「甲賀忍法帖」も聴きたかった……)
普通にMCも面白い。一度はメジャーに上がった事もある彼女、自分が観ていない数年の間の成長がこれだけでも垣間見えた。
そしてラストは「ペト子オレンジ100%」
本来、TOである某B氏が不在なので前半はどこかぎこちなかった……が、曲の後半に差し掛かった時だった!
スーツ姿の某B氏が全速力でステージ前方まで来るではないか!そしてそのままオレンジのTシャツに着替えて、そのまま会場を仕切る……!
この日、一番の大歓声!ただし、えみちゃんじゃなくて、B氏に対して(笑)
だがお決まりの「きゅんきゅん」という振り付けは、彼が登場した事でまとまりを見せ、えみちゃんのステージは最後の最後で最高潮を迎えるという理想的な展開で幕を閉じた。
果たして久々の初出場初優勝となるか。
以上、涼城えみちゃん……いや、えみぞーのステージでした(笑)
そして5番手に登場するのは……。
前回、夜の部「ぢゃ☆ベストテン vol.26」で無念の脱落……。
「2周目」となったこの方の登場だ……。
・5番手:小泉千秋(出場:5回目)
「1周目」3回分とゲストでの出演も含めると、通算5回目の出場になる、小泉千秋ちゃん。
(このレポートでは便宜上「出場:5回目」としていますが、この表記の変更も現在考え中)
司会のFICEによると、凄い気合が入っているとの事でしたが、衣裳は上半身ビキニのセクシーポリススタイル。
OPのSEから「Shake It!」からスタートという流れ。
普通に歌っても盛り上がる同曲ですが、口上の直前で某赤馬氏を逮捕(笑)
最前に連れてきて口上を言わせるという遊び心も忘れません(笑)
ここで軽くMCが入りますが、ここから先が凄かった……。
「ペガサス幻想」(MAKE-UP)→「キミシニタモウコトナカレ」(May'n)→「Don't say "lazy"」(桜高軽音部)→「God knows...」(平野綾)
……なんとここまで連続メドレー。
時間の制約上、上記4曲はワンコーラスのみでしたが、しかしどの楽曲も持ち上がる定番のカヴァーソングとは言え、これらを全て歌いこなすとは……。
この時点で千秋ちゃんの持っている引き出しの多さ、そして尚且つポテンシャルの高さが良く分かりますし、垣間見えています。
これだけでも十分凄かった。しかしこれだけではきっと及ばなかった。
だが更にその上を千秋ちゃんはやってのけた。
「God knows...」がワンコーラス終わり、クロスフェードでかかった前奏は……「DRIVE ME CRAZY」
この繋ぎには誰もが度肝を抜かれた!会場から「おおお……!」という驚きとも、感嘆とも取れるどよめきが起こった。
カヴァー4連続メドレーから、ラストはまさかのオリジナル締め。全部で5曲連続!
「DRIVE ME CRAZY」は彼女の代表曲にして代名詞。
最後にこの楽曲が来る事は予想していたが、ここまで展開がまさに圧巻だった。
「DRIVE ME CRAZY」最後のサビ後のスキャットの部分、この歌を知っている客層が皆、一緒になって口ずさんでいた。
千秋ちゃんのステージで会場が一体になった瞬間がそこにあった。
こうして小泉千秋のステージは終了。果たして結果は如何に……。
・6番手:夢咲しいな(出場:2回目)
ここで客層もガラっと変わり、黄色いTシャツが前を占める。
6番手登場、今回が2回目出場となるしいにゃこと夢咲しいな。
一曲目は「夏祭り」(Whiteberry)からスタート。
この季節にピッタリの素敵ナンバーである。
ちなみにラスト一小節があるか無いかで、JITTERIN'JINNか、Whiteberryか分かる(笑)
今回はラスト一小節あったから、Whiteberryバージョンである(笑)
そしてここからオリジナル構成。
二曲目は「夏色!ちょー特急」
あれ?この楽曲、元々、ぷらなりあ↑のじゃ……(笑)
いや、いいんだ!夏季限定ユニット「チキン・ハート」のものだ!(笑)
(office PB☆QUEENの場合、オリジナル楽曲が誰のオリジナルかあまり明確じゃない気もするが……)
しいにゃの元気一杯な様子がこちらにもガンガン伝わってくる。
そしてラスト……なのですが、ここでしいにゃはある「憧れ」を語る。
それはライブ会場を「黄色いお花畑」にする事。
そこでしいにゃ自ら、黄色いサイリウムを会場全体に渡しまくる。
ラスト「どりーみーでぃず」では、会場全体が見事に黄色く染まった。
その様子はまさに、神楽坂に咲いたひまわりの大群……そのものだった。
こうしてしいにゃ2回目の挑戦は、会場を黄色に染め上げて終了しました。
・7番手:CANDY★SPANKER(初出場)
今回のトリで登場したのは、3人組ユニット・CANDY★SPANKER。
このイベントでは伝統的に「3人組ユニット」は強いので、注目されましたが……。
メンバー・長嶋めいがまさかの声が出ない症状に!?(爆)
リハの時までは全く問題が無かったのに、何故か悪化……そんなトラブルに見舞われながら、残りのメンバー・ルル、橋本奈実で彼女のフォローを頑張ってました。
そのせいなのか?CANDY★SPANKERは二曲で終了。
二曲目「Chase a dream!」では、全く声の出ないめいのパートを二人がカヴァーする形に……。
思わぬ形で満身創痍のCANDY★SPANKER。
そしてこの日勝ったら、そのまま夜出演と勘違いしていた模様で、慌てて「勝ちたい」宣言(爆)
踏んだり蹴ったりのアキ天デビュー戦でしたが、果たして結果は……。
こうして全7組によるステージは終了。
投票タイムとなり、計算間違いが無いのを確認してから投票。
全ての客の投票が終わり集計タイムに入ります。
果たして今回の結果は……。
●ゲスト
……と、その前にゲストコーナー。
今回のゲストは前回「第26回イカすアキバ天国」優勝したみく16歳。
夏を意識してか、お三方とも水着で登場。
るか20歳と、めいこ姉さんの水着は見慣れているものだが、みく16歳はスク水から縞々ビキニになってましたな(笑)
それにしても三人とも、相変わらずスタイル良すぎだわ……。
まずは「みっくみくにしてあげる」からスタートしたライブ。
2.5次元の世界を体現するステージに相変わらず魅了される客層たち。
のっけから盛り上がりを見せていた。
MC(?)では本来プログラミングされていないはずの、中の人の声が聞こえた(ような?)気がしたり、なかなか面白かった。
中盤では「KAGGYA」、「HONEY POT」と言ったオリジナルも満遍なく披露。
この辺りが俗に言う、ボカロをただカヴァーするユニットとの大きな違いだと改めて感じます。
確かに彼女たちの根本にあるのは世間で認知されている「ボーカロイド」ではありますが、それを自分たちのものとして具現化しているのが、まさに彼女たち「みく16歳」の世界。
その真骨頂はオリジナルにこそ現れると言って過言ではありません。
ラスト二曲は代表曲「ロマンスが欲しいの!」……からの「ワールズエンド・ダンスホール」
いやこの二曲の連続締めは最早名物。
むしろ神曲連続。
この二曲で会場のテンションが凄く高くなったなぁ。
改めて拝見して思ったけど、やはり見せ方が凄くうまくなっている。
前回の「2位にダブルスコア」の大勝もフロックじゃなかったと改めて思います。
本当に素晴らしいステージで、この後、初出場の夜の部も俄然楽しみになりました。
以上、みく16歳のステージでした。
●投票結果→ED
ゲストコーナー、そして集計が終わりいよいよ結果発表。
全出演者が手拍子に乗って登場。
司会者のFICEも思わず唸った接戦。
最後の一票までどこに票が転がるか分からなかったものの、最終的には今回も優勝者は突き放した模様……。
そして緊張の中、鳴り響くドラムロールの後、読み上げられた優勝者は……
・小泉千秋
この瞬間、会場全体を割れんばかりの大歓声が包みました!
前回、夜の部を無念の脱落したものの……小泉千秋、一発で返り咲きを決めました!
もちろんこれは史上初のケース。
この快挙に本人も、ファン層も大喜びでしたが、一番喜んでいたのは妹分として会場にいた遠藤あやの、中嶋ありさ両嬢だったりします(笑)
実は今回、本来なら遠藤あやの嬢がエントリー予定だったのを、前回の脱落を受け、千秋ちゃんがエントリーした経緯があります。
あやの嬢を上で待ちたい。だから今回は自分が行かせて欲しい……と。
そして一発で返り咲きを決めた千秋ちゃん。
ステージの上から優勝の喜びを語ると共に、これから後に続くであろう妹分たちに最高の道標を示した瞬間でした。
そんな千秋ちゃんの快挙の前に敗れはしたものの、2位に入ったのが……
・涼城えみ
初出場で2位は立派。
今回は相手が悪かったと割り切るしか無いですが、大健闘でした。
そして3位に滑り込んだのが……
・夢咲しいな
2回目の出場で3位入賞。
office PB☆QUEEN勢としては第21回「SuGAR MOON」(当時:美月ゆん所属)以来の3位入賞となりました。
そしてEDは「愛鯛」
今年1月に優勝した時は……「夢旅」だった千秋ちゃん。
「夢旅」の続きの先にたどり着いたのは「愛鯛」でした!
こうして「第27回イカすアキバ天国」は、小泉千秋、史上初の返り咲き、そしてのアキ天2度目の優勝で幕を閉じました。
●総括
なんだろうね……千秋ちゃんのドラマチックな勝利の前に何にも言えませんでした。
今回優勝した小泉千秋。
返り咲きも史上初、よって全く同一人物(もしくは同一ユニット)による2度目の優勝も史上初となります。
アキ天2度目の優勝なら、個人単位では響己(ひゞかな)など他に3例ありますが、いずれも別ユニットでの優勝になります。
(上述の響己の例なら、第13回でToLady、第21回でひゞかなでの優勝がそれにあたります)
一度は優勝した人物の優勝だから、有利に働くだろう……と思った方もいるかもしれませんが、そうとは限りません。
却って一度優勝した人物だからこそ、投票する側の客層の審査する目も厳しくなる事もあります。
特に千秋ちゃんの場合は、前回は「ぢゃ☆ベストテン」で6位という中位から一気に脱落。
それだけでも一気に評価を落としてのに、今回も下手なライブを披露したら、逆に惨敗する危険性もありました。
そんなプレッシャーを跳ね除けての堂々としたステージで見事に返り咲きを果たした千秋ちゃん。
あまりにも見事な返り咲きでした。
この一連の脱落から返り咲きで、彼女はまた一回り成長したかもしれません。
それにしても、今年一番、ドラマチックな展開を見せている千秋ちゃん、色んな意味でカッコ良過ぎる!
2位に入ったのは涼城えみ。
前評判に違わぬ高いレベルのライブで、普通に良かったです。
客層もしっかり集めていたし、最後に駆けつけるTOもしっかりいる……安定性の中にも、熱さも感じましたね。
個人的にはデビュー当初から数年観てたものの、今日までまた数年お会いする機会が無かったので、久々に拝見できて、彼女の成長がしっかりと分かるような内容でとても良かったと思います。
ただ安定感はあるのですが、優勝するにはあと一歩、物足りないのも事実。
今回優勝した小泉千秋のように、何か執念じゃないけど、そういうものを体現できるようになれば、また違ったものが観れるのでは無いかと思います。
……とは言え、今回が初出場。
このイベントがどういうものか体験出来た事が、今回の彼女にとって最大の収穫だったのでは無いでしょうか。
次回出場するとすれば、間違いなく戦いの中心になれる存在ですので、しっかり頑張って欲しいですね。
ただ……今のままだとシルバーコレクターになる可能性も孕んでいるので、そこのところ要注意かもしれません。
3位には2度目の出場にして夢咲しいな。
今回のメンバーならば、この位置は納得かな。
前回出場時以上に自分なりに考えて、このライブに臨んできたのも良く分かるし、最後の「黄色いお花畑」とかは彼女の表現したい世界が如実に現れていて素敵でした。
ただ他の出演者と比べると、やはりまだ経験が不足している感は否めないし、根本的な歌唱力の向上など課題も多数。
集客力に関しては今回の出場メンバーでも優秀な方ので、固定客に下支えされて得票は伸びた感はあります。
しかし……いかんせん自分の客層以外の取り込みがまだ弱いようにも見受けられるので、個人の課題とは別にもっと人に訴える力を磨くといいかもしれません。
ただこればかりはしいにゃだけの問題として捉えるのではなく客層全体の問題と捉えてもいいような気がします。
あくまで個人的観測だけど……いいTOがつくといいですよね。他の出演者のお客様にも呼びかけられるような、いい意味で巻き込むタイプの……。
そうすれば彼女が必要以上に訴えかけなくても、会場全体がもっと、しいにゃのカラーに染まるし、巻き込めると思います。
しばらくはアキ天出場はお休みするそうですが、次出場する時はもっとパワーアップした彼女を拝見したいです。
それ以外の出演者については……
2回目出場のおこ様。
色んな意味でチグハグでしたね。
体調不良もあったけど、最後のMCでも9月に出演する舞台と勝ち抜いた際の日程を気にして「迷い」が生じているのが垣間見えました。
(次回アキ天は9/15。おこ様は9/22に舞台初日を控えて、この時期は集中稽古に入るので出場が難しかった可能性がある)
万全じゃない状態で臨んだとしても、やはり客層にその不安は伝わるので、それで今回は伸びなかった感があります。
体調管理とそしてスケジュール管理。
この二点をしっかりして、次回挑戦する時は、体調的にも精神的にも迷いの無いおこ様の状態で挑戦をして欲しいと切に願います。
前回出場時に3位に入っているのだから、懸念さえ払拭されれば、十分勝負になるはずです。
※ただ……個人的に推しとして言うなら、体調が悪い中、良く頑張ったと思います……。それだけは分かって欲しい。
そして残りの初出場組に目を移しますが……。
高く評価したいのは、Red☆(れっどあい)
前半カヴァーのメドレー、後半のオリジナルといいものを持っておりました。
言い方は失礼かもしれませんが、今回のメンバー中ではダークホース的な存在だったと私は思います。
今回は実質、畠中みゆきオンリーでしたので、もしかしたらもう一人のメンバー・水木琴を加えたら全く別物になる可能性はあります。
それでも「勝ち抜いたら二人で出たいからRed☆でエントリーした」という胆の座った発言をしている訳です。
是非とも再挑戦して欲しいユニットの一つです。
CANDY★SPANKERは……完全に波に乗れていなかった。
ラストで波に乗り遅れた感満載でした。これが出番が真ん中だったら、まだ何とかなったかもしれない。
あとは勝ち抜きに関するルールを勘違いしていた点で、本気度が感じられなかったかもしれない。
長嶋めいのアクシデントは仕方ないとしても、あまりにも残念な初挑戦。
次回はもっと気合入れて作りこんで来て欲しい。
☆きあら☆に関しては一番批判もしづらいし、かと言って評価もしづらい。
悪いんだけど特徴があまりにも無くて、酷評の一つも出来ないくらい印象が無い。
辛うじて「きらきら星から落っこちてきた」が頭の片隅に残っているくらいで……。
出番が最初というのも運が無かったとは言え……厳しかったかな。
そして最後にゲストのみく16歳。
いやぁ……圧巻でした。
さすが前回の優勝者です。
オリジナルもたっぷり聴けたし、固定客じゃなくても満喫出来た30分でした。
夜もこの調子で頑張って欲しいと思いました。
こうして「第27回イカすアキバ天国」は終了。
今年の1月、号泣していた千秋ちゃんですが、今回はどこか風格みたいなのを感じさせる堂々としたステージでした。
彼女は今年に入って、本当に成長したと思うし、今度は簡単に脱落しない……そう信じています。
そんな訳で、小泉千秋が夜の部「ぢゃ☆ベストテン」が返り咲きましたが、果たして再び戻った夜でもこの勢いは止まらないのか……。
この日ゲストのみく16歳、果たして初めての夜の部で何を垣間見る!?
そんなこんなで……夜の部に続く(笑)