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子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

私たちのブログで、息長く皆様に関心を寄せていただているのが、

 

 

「ストッキングを履いたら大丈夫?」  2018.07.29  <下にリンクを張りました>

 

 

いろいろなところでストッキングの話を聞きます。

僕たちが5-6年前にやってたよね。と思っていたのですが、どうもこのことをさして話題にしようとされていることに気づきました。

 

その時の様子が載っているのでリンクを張ってみました。

 

 

当時ヒル研は、吸血とか産卵とか、ヒルに直接かかわってその生態を調べることに関心が集まっているときでした。

だからヒルに相手になってその反応を楽しむようなのは遊びとみなされ、みんなからあまり相手にされませんでした。

関心を持っていたのはM研究員で、研究日はいつもヒルに相手になって楽しんでいました。

 

夏休みになり宿題の自由研究に何かをしなくてはならなくなり、ストッキングの話を夏山フェスタで宿題としてもらっていたので、「M、お前やれ」とみんなに言われて始めていました。

 

みんなはヒルの相手になって遊んでいられない、というような空気が張り詰めていました。

 

中々部屋の真ん中で実験はさせてもらえないし、ましてや、ストキングを履いてヒルを上らせてくれるような暇はありませんでした。手の空いたときに、手伝ってくれる程度でした。

そのうちに、結構ヒルの動きがおもしろくなり、積極的に手伝うようになりました。

 

彼は、ヒルにやられないためにはどうしたらいいのかが頭の真ん中にあり、ヒル捕りに行ってもやられないことばかり考えていたようです。ですから、まとめを作るときはそんなに抵抗なく作っていたように思います。

 

その熱意が皆さんからの支持となり、過去30日間(6/10~7/9) で354回の閲覧があったということです。一人こんなところで頑張っていたのですね。平均すると1日に10人がアクセスしてくれているということになります。それくらい関心が高いのですね。

 

敬服です。今日一番読まれたページはという集計を、アメブロはしてくれています。それによれば、

 

 

やはり、世の中、ヒルのことを知りたいということではなく、どうしたらやられなくてすむのかに重点があるのですね。

 

もう、レジェンドの域に達しかけているOB研究員Mの研究が、このような形で皆様のお役に立っていると思うと感無量ですね。

この話を時々、現研究員のF研究員が代わって発表したりしています。内容はずっと続いています。

たしか、滋賀県獣医師会の夏の一般公開講座でも、F研究員が紹介していたと思います。

 

OBのM研究員は、いま医療関係の仕事に就こうと、その方向に向けて受験勉強に励んでいます。がんばれM。

 

 

 

 

 

昨日のブログに書き忘れました。

野外で脱皮中のヒルを発見。騒いでいるうちに脱げてしまいました。

ヒルを探していたT研究員が、偶然脱皮中のヒルを見つけて、みんなを呼びました。

もう、前半分は脱げていていました。

 

今日も、吸血作業があるので少しでも暑さ対策にブルーシートで日陰を作りました。これ、なかなかいいなあ、ということで今度野外でランチ会をしたりするときに使えるね、とアイディアが残りました。

 

午後は、実験材料のカエル捕りに三重県民の森に出かけました。

環境問題に詳しいS氏に、電話でカエルのいそうな場所を尋ねたら、県民の森がいいだろうということで紹介されました。

そして、◎〇池に行けば少しはいるだろうということだった。

まず事務所に立ち寄って情報集めをすることになりました。

地図をもらってきたけれど、肝心のカエルの話は聞いてこなかったようです。丁度係の人が出てこられて尋ねたら、F研究員が来ているTシャツに目が留まり、ジョニーTシャツだねと言われた。

僕たちヒル研ですというと、3年前に宮妻峡でヒルの話を聞いたよということから話が盛り上がりました。

今はカエルは暑いので隠れているだろうけど、探してみてと言われました。

早速、〇〇池に行って捜索開始。

しかし、全然いません。

いそうなところをくまなく探しましたが、見つけることは出来ません。

そらそうだよな、こんな暑さで、のこのこ出てきたら背中から乾燥してしまうもんな。

あきらめて帰ることにしたその時、手を洗うのにせせらぎに下りていくところで、カエルを発見。

しばらく追いかけて確保しました。

自慢げにF研究員が持ち帰ってきました。

これで、最低限の実験は出来そうだと、担当のE研究員は大喜びです。

 

しばらく自然界から切り離されてかわいそうだけど、実験につきあってください。

終わったらここに返しにくるから・・・・ね。

 

今年もヤマビルは絶滅危惧種に指定して欲しいほど、希少生物になっています。

昨年までは、捕りに行けば50~100匹単位で捕獲で来ていたヒルが、いないのです。

小さいヒルはいますが、大きいのがいないのです。実験に使いたいサイズがいないのです。どこに行ったのだ。

 

また、ほかにも実験に使いたいカエルがいません。

そういえば、研究所前の広い稲作用の田んぼにカエルの合唱が聞かれません。昨年まではうるさいほど鳴いていました。ホタルを見に行ったとなど、会話が聞き取りないほどギァオギャオないていました。ことし、全く聞こえません。

 

蝉にしてもしかりです。もう、暑さを増幅するようにクマゼミやアブラゼミが鳴くときですが、静かです。

研究所に生えているモクレンの花,昨日から咲き始めました。全然季節に似合わないのですが、この花は例年4月初め桜が終わるころに咲いています。でも、3か月遅いです。

 

誰かが発生の情報が入ってるDNAを狂わせているのでしょうか。

 

そして、局地的豪雨が発生して落雷も増えます。

先日、電車が落雷で止まりました。その時、ヒルを捕りに行く山でも落雷があったようで、木が縦に割けていました。

すごいエネルギーですね。

 

今日のヒル研は、午前中いつものヒルの身体測定をしていました。特に、珍しいこともありませんでしたが、1番のヒルが死にました。原因は分かりませんが、血液の吸いすぎではないようです。

 

午後から、実験用ヒルが不足してきたので採集に出かけました。

暑いのではやく捕って帰ろうとしましたが、なかなかヒルは見つかりません。

 

シャクノウジは、斜度15度くらいのかなり急な斜面がつづき、裾の方に来るとほぼ水平な林になります。

この森の中に広くヒルは点在していて、シカも元気に走り回っています。罠もしかけられていて、時々シカがかかっているのを見ます。今日はいませんでしたが、遠くで鳴き声は聞こえていました。

 

この森の中に入ると、少しヒルは捕れましたが、思うほどいません。

この下の写真の下側が水路になっていて、ヒルが流されてくるところです。

調べてみましたが、大きいのはいませんでした。小さいものばかりヒノキの腐葉土の中から出できます。

 

今日は実験用のヒルが欲しいので、これでは捕獲数が足りません。

仕方がないので、田光の方に移動することにしました。

こちらは、いました。大きいものも結構出てきます。15分ほどで必要量をつかまえたので、急いで研究所に戻りました。

今日は、宿泊するのはF研究員だけで、後はいつもの電車で帰るので、急いで飼育瓶への移し替えをしました。

 

ところが、5月に捕って来た飼育ビンの中にカビが発生していて、ちょっとヒルの生命に危険が及び始めています。

これは私が掃除することになり、新しい瓶に移し替えました。

 

飼育するときに葉っぱをよく入れたりしますが、どうもこの葉っぱが分解する時の菌類が良くないようで、ミズゴケの方が安全ですね。なんとか掃除を済ませて、帰る子を駅まで送りました。

 

F研究員は、食事の準備中も学校の宿題などを頑張ってやっていました。

入浴を済ませて、夏の自由研究の研究の進め方や方の話をしました。もう慣れているので、時々口を挟む程度で出来上がっていきます。まだ、構想段階なので何度も消しては下記の繰り返しです。頑張ってね。

 

 

今日は、日帰り研究会です。

日帰りだと、午前中にしんたいそくていを終えて、午後は吸血させる順番です。

神経を張り詰めてやらないと、ミスが出やすいです。

打ち合わせの中で、それらのことを確認して、作業が始まりました。

 

今日は、もう一つ先輩のU研究員(OB)がきて原稿の校正作業をすることになっていて、二つの仕事が同時並行で進みます。

校正作業は、コーディネータとU君がやります。何やら難しそうな話をしながらパソコンと向かい合っていました。

 

現役研究組は、早速実験室に移動して、身体測定から始めました。

 

いつものように身体測定をしていたとき、突然脱皮が始まりました。最近、脱皮中のヒルをよく見るようになりました。

すく、CCDカメラを用意して撮影にかかりました。

しかし、机の上でガラスが敷いてあり、反射や机の色でうまく撮影出来ません。

準備中にすでに半分くらい脱皮が終わり、前半分を残すのみです。

カメラの角度を調整しているうちに脱皮がほぼ終わり口の先(左端)のみくっついています。

乾燥してきたので、皮が離れにくくなってきました。

このあと、ピンセットでつまみながら、脱皮を助けました。

最後まで、いろいろな角度で挑戦しましたが、残念ながら、うまく撮影できませんでした。

今日は、2度撮影チャンスがありましたが、成功しませんでした。残念。

 

今回は脱皮の確認数も多く、また卵嚢も生まれて結構にぎやかな一日でした。

実は、今まで確認した成長のデータをグラフ化してみたところ、途中で条件を変えてデータを取ったところがあり、残念ながら観察の継続ができなくなりました。

再度仕切り直しとなってしまいました。

 

でも、いつも科学に失敗というものはない。あるのは、原因があって結果がある、とみんなに話している。

 

今回も、測定の技法を変えたことによるようだ。その、ミスを生かせないかとF研究員は頭を絞った。

そして、半日議論していて、この結果を使えるテーマを見つけ出した。

 

このことについては、来週みんなと確認しながら、新しい研究を進めていけたらいいなあと思う。

どんな話が湧いてくるか、ご期待ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今朝は気を取り直してヒルの身体測定、午後は吸血と慎重さが求められる作業がばじまります。

朝の打ち合わせで、気を抜かずに慎重にという確認がなされました。

8時40分、作業が始まりました。

「5番瓶、卵発見」

「えっ、5番って前産んだぞ」

「間違ってない」

「ほら見てみろ5番や」

EとTは、初めての経験なので納得できない様子。

F研究員は、そんなことで驚くなんて・・・、という感じで黙々と測定を続けていた。

「卵かして、重さ測るから」

今回の卵嚢の重さは。0.08gを示していた。前回と今回のヒルの体重差は、 0.46-0.34=0.12 だから、卵を産んで体重も減ったということ。大きさは、8.0×8.3mmでほぼ球体です。

 

さすが、ほぼ完璧にデータの記録ができました。

ここで、F研究員とT研究員に解説。ヒルの産卵はいろいろなパターンがあり、数週間離れて2個産むのもあれば、一度に2個産むのもある。昨年は、2か月以上たって2個目を産んだケースもある。理由は、ヒルに聞いてみないと分からない。

シャーレに卵を移して、周りに腐葉土とミズゴケを入れて、幼生誕生までの観察が始まります。前回のと二つ並行してみていきます。動画が欲しいので、昔のカメラも含めて数台を用意して、いつでもどのカメラででも撮れるように準備しています。

もう、最初の卵は幼生が出て来てもいい時期なんですが、まだ顔を見ていません。

 

昼食は、スバゲーティーです。NHK「ヴィランの言い分」の取材の時にいただいた最後のルーが残っていたので、それをいただきました。たくさん食料のカンパをしていただき助かりました。箱の中を見たら、まだ中華飯のルーも入れてもらってあって、今度はこれをいただきます。忙しい時に大助かりです。ディレクターの久保田さんありがとう。頑張りまぁす。ご馳走様。

 

午後は、吸血タイムになります。鶏のチキンラーメンちゃんも体調良く、僕たちに卵を提供しながらヒルに献血もしてくれます。

今日はいつもと違って短時間で7匹吸着させることができ、1時間30分の吸血時間を待ちます。

最後のヒルを外したのが16時で、急いで後片付けをしてまとめを書きました。

 

とっても充実した一日でした。

しんどかったなあ。