暑さでヤマビルが足りません | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

今年もヤマビルは絶滅危惧種に指定して欲しいほど、希少生物になっています。

昨年までは、捕りに行けば50~100匹単位で捕獲で来ていたヒルが、いないのです。

小さいヒルはいますが、大きいのがいないのです。実験に使いたいサイズがいないのです。どこに行ったのだ。

 

また、ほかにも実験に使いたいカエルがいません。

そういえば、研究所前の広い稲作用の田んぼにカエルの合唱が聞かれません。昨年まではうるさいほど鳴いていました。ホタルを見に行ったとなど、会話が聞き取りないほどギァオギャオないていました。ことし、全く聞こえません。

 

蝉にしてもしかりです。もう、暑さを増幅するようにクマゼミやアブラゼミが鳴くときですが、静かです。

研究所に生えているモクレンの花,昨日から咲き始めました。全然季節に似合わないのですが、この花は例年4月初め桜が終わるころに咲いています。でも、3か月遅いです。

 

誰かが発生の情報が入ってるDNAを狂わせているのでしょうか。

 

そして、局地的豪雨が発生して落雷も増えます。

先日、電車が落雷で止まりました。その時、ヒルを捕りに行く山でも落雷があったようで、木が縦に割けていました。

すごいエネルギーですね。

 

今日のヒル研は、午前中いつものヒルの身体測定をしていました。特に、珍しいこともありませんでしたが、1番のヒルが死にました。原因は分かりませんが、血液の吸いすぎではないようです。

 

午後から、実験用ヒルが不足してきたので採集に出かけました。

暑いのではやく捕って帰ろうとしましたが、なかなかヒルは見つかりません。

 

シャクノウジは、斜度15度くらいのかなり急な斜面がつづき、裾の方に来るとほぼ水平な林になります。

この森の中に広くヒルは点在していて、シカも元気に走り回っています。罠もしかけられていて、時々シカがかかっているのを見ます。今日はいませんでしたが、遠くで鳴き声は聞こえていました。

 

この森の中に入ると、少しヒルは捕れましたが、思うほどいません。

この下の写真の下側が水路になっていて、ヒルが流されてくるところです。

調べてみましたが、大きいのはいませんでした。小さいものばかりヒノキの腐葉土の中から出できます。

 

今日は実験用のヒルが欲しいので、これでは捕獲数が足りません。

仕方がないので、田光の方に移動することにしました。

こちらは、いました。大きいものも結構出てきます。15分ほどで必要量をつかまえたので、急いで研究所に戻りました。

今日は、宿泊するのはF研究員だけで、後はいつもの電車で帰るので、急いで飼育瓶への移し替えをしました。

 

ところが、5月に捕って来た飼育ビンの中にカビが発生していて、ちょっとヒルの生命に危険が及び始めています。

これは私が掃除することになり、新しい瓶に移し替えました。

 

飼育するときに葉っぱをよく入れたりしますが、どうもこの葉っぱが分解する時の菌類が良くないようで、ミズゴケの方が安全ですね。なんとか掃除を済ませて、帰る子を駅まで送りました。

 

F研究員は、食事の準備中も学校の宿題などを頑張ってやっていました。

入浴を済ませて、夏の自由研究の研究の進め方や方の話をしました。もう慣れているので、時々口を挟む程度で出来上がっていきます。まだ、構想段階なので何度も消しては下記の繰り返しです。頑張ってね。