<続き 夜の部>
夕食の後、顧問のジョニーさんも到着して夜の研究タイムになりました。
夏山フェスタの時に、お客様から質問があり、私たちにはそのデータの持ち合わせがなく、調べておきますと言ったので、少しの時間だったが、確かめてみることにしました。
そのテーマは、ストッキングを履いたらヒルにやられないと聞いたが本当かね、という質問です。
まず、:研究員が順に実験台になりましたが、ストッキングを腕にはめて、ピンと張ります。そこにヒルを付けて、吸血するかどうかを見てみようというものです。
動画をうまくアップできないので、説明します。
ヒルは、皮膚温を感じで積極的に吸血場所を探しますが、ストッキングの生地に阻まれて吸血できません。何度も試みるも、吸い付くことができません。
やがて、ヒルの体が渇いてきて滑り落ちるようで、丸くなって落ちていきます。しかし、吸血をあきらめているわけではなく、再度寄ってきます。
でも、3人の研究員とも吸血被害に遭うことはありませんでした。ヒルを変えて調べてみましたが、大丈夫でした。
このことは、山登りの人から聞く話と一致します。
ストッキングの目は、水でも通しにくい細かさですから、ヒルの口が入るとは先ず考えられません。
ヒルは、蚊の様に針を刺して吸血するのではありません。吸盤で吸い付いて傷つけた皮膚からにじみ出る血を吸うので、ピタッと口が吸着しないと吸血できないのです。ですから、ストッキングの生地くらい細かいものであれば、ヒルの被害にはまず遭わないでしょう。
ストッキングを履いていると、その部分はヒルにやられることはない。
次に、少し目の粗い靴下ではどうか調べてみることにしました。
サッカー用のソックスを使いました。こちらは、すき間があるので、そこから入り込もうとする動作が多く見受けられました。
しかし、ヒルが大きすぎたので、この繊維のすき間から入り込むことはありませんでした。
実際、靴下を履いていてもヒルの被害に遭う人はたくさんあるので、この繊維のすき間から入り込んでいくと考えられます。
繊維の上から直接吸うことは、物理的に無理です。針を刺して吸血するのではなく、ぴったりと皮膚に口を付けないと吸引することはできません。ですから、繊維と繊維の間から口が入るような小さなヒルが、人を襲っているのです。1cm未満の小さなヒルなら、難なくすき間を通ることができます。
ということから、靴下は、できるだけ目の細かいものを履けば、ヒルの被害はかなり減らせます。
ただし、靴下を伝って上に上がってきますので、靴下がなくなるところは、一番危険地帯になります。
ここからは、生地メーカーの研究になると思います。繊維の太さやや生地のことなどの勉強をしないと、わかりません。
20時半になり、頑張ったご褒美にジョニーさんからアイスのプレゼントをいただけることになりました。研究員は車に乗せてもらってコンビニに行き、好きなアイスを買ってもらいました。
お風呂も例によってじゃんけんで組み合わせを決めて、楽しく入りました。夏休みの宿題をする子は、お風呂の交代時間を使ってやっていました。
10時半、 みんな疲れてすぐ眠ってしまいました。今夜は、台風の影響なのか少し涼しい風が吹きました。爽やかな風を肌で感じながら、夢の中に入っていきました。きっと楽しい夢を見ているのでしょう。
"ムニュムニュ" おやすみなさい