連載企画のとびとび無料公開です。

インターナショナルスクールへの転校や留学、失敗する人、公開する親が多くいます。

 

なぜなのか? どうすればそうならないのか? 

度々質問を受け、いろいろ書いてきましたが、今回は分かりやすく実例をあげつつ、どうやってプランを立てるべきか、現地ではどうすればよいか? 塾は?

など、質問の多い項目を網羅した記事です。

 

1年程度の海外インター留学、親子留学、数年間の駐在が近い、英語強化のインター校選びなど、いろいろな悩みにお答えします。

 

noteのメンバーも募集中です。

 

引き続き、無料公開の2日目の話しです。


ケース3:海外インターから日本の中学校受験・合格

次にご紹介するのは、小学校4年生から海外のインター校に通い、中学受験で日本の難関私立中学校に合格したHさんの事例です。英語は幼稚園のころから英語レッスンに通っていました。簡単な表現で日常会話ができる状態です。海外留学では理想的な英語力です。

Hさんのご家族は、「将来的には日本の中高一貫校で基礎を固め、大学は海外も視野に入れたい」という方針でした。しかし、いざ中学受験を考えたとき、大きな壁がありました。

「国語が弱い。算数も単元が飛び飛び。」

インター校では日本語(国語)の授業がなく、算数も「分数の計算」「割合」「速さ」などの単元は飛ばされがち。日本のカリキュラムとはちょっと違います。進捗具合も遅めで、問題レベルはあまり難しい内容はありません。Hさんは日本語の読み書きは家庭でなんとか維持していたものの、長文読解や記述式の問題には親が説明しにくいことから対応が不十分でした。

 

 

中学受験を決断したタイミング
小学5年生の夏休み。両親は「このままインターに通い続けるか、日本に戻って中学受験をするか」を真剣に話し合いました。

結論は「6年生の受験日程で一時帰国し、一般枠と帰国生枠で2校の中学受験に挑む」 という準備期間を考えると時期的にはギリギリの決断でした。理由は、Hさん本人が「日本の友達と同じ中学を受験したい」と望んだからです。

成功のカギは「徹底的な日本語補強」と「課外活動の活用」
目標と方針が決定した後、それまで続けていた英語の補習クラス(塾)の時間を減らし、帰国生中学受験塾に週6日通いました。特に力を入れたのは以下の3点です。

1. 国語の「読む・書く」を毎日トレーニング
・小学校5年生までの国語教科書を音読(毎朝夕30分)内容を覚えるほど。
・漢字ドリルは小3からやり直し、漢字検定の内容も網羅
・作文は週に3本書き、オンライン塾の先生に添削してもらう

2. 算数の「抜け」を埋める単元学習
・インターで未履修だった「分数の計算」「割合」「速さ」「図形の面積」を夏休み中に一気に自宅でドリル学習
・計算ミスを減らすため、毎日計算ドリル

 

 

3. 課外活動を「受験の武器」に変えた
Hさんはロボット部に参加していました。ロボットコンテストではチームの一員としてインター校対抗大会に出場。この経験を具体的に語れるように準備しました。

結果は第一志望の私立中学校(中高一貫校)に見事合格しました。一般枠でも帰国生枠でも合格しています。

面接では「ロボットコンテストでの経験」「日本の中学でもロボット部を続けたい」という目標を自分の言葉でしっかり伝えられました。

このケースから学べること
Hさんの成功ポイントは以下の通りです。

帰国子女向けの専門塾を活用(一般の塾では対応しきれない)
短期集中学力向上として毎日塾通い
課外活動を面接で徹底的に活かした
「英語ができる」だけではなく「日本語で考えを伝える力」を短期間で鍛えた

海外インターからの日本の中学校受験は、決して楽ではありません。しかし、Hさんのように「足りない部分を冷静に分析し、課外活動を武器に変える」 ことで、十分に合格は可能です。

 

 

中学受験では、「ペーパーの点数だけ」ではなく「適性検査型入試」や「帰国子女入試」を実施している学校もあります。どこの学校を目指して対策をするかが重要です。中学受験においては帰国子女入試だけを目指すのではなく、一般入試で合格できる力をつける必要があります。その力がないと、中学入学後に一気に取り残されてしまいます。


ケース4:海外インターから日本の大学(総合型入試)合格

続いてご紹介するのは、海外のインターナショナルスクールから総合型選抜を活用して、日本の有名私立大学に合格したKさんの事例です。

国際系学部への入学で、これは一般的に慶応大学や立命館大学が有名ですが、両大学共に入学は簡単と認識されがちです。しかしそれは大きな間違いです。実際は帰国生にとってかなり難易度が高く、合格するかどうかの基準があいまいで、偏差値入試と異なり安心できるものではありません。

Kさんのご両親は日本人。

👇続きはnote記事で、初回から最終話まで、全文が全て読めます👇

 

引き続き連載中の話しです。

 

インターナショナルスクールに通わせても、海外の学校に留学させてもなかなか思うように英語も上達しない、成績は伸びない、このままでは帰国して日本の中高・大学受験をしようにも、どうも目標の学校・大学にはおよばない。

そんなケースが多くあります。

 

そんな悩みに毎回返答していると、やはり同じパターンに陥っていることが分かります。そして、何をすれば良いのかも同じです。

 

今までの別記事では、インター校の選び方から受験の方法まで、人気インターに入学するための方法を書いたり👇

成績だけではない。インター校に絶対に合格したい時に読む特別な「方法」: 入学試験、面接が間近でもすぐに始めることが必要 国際バカロレア (完全版)

 

インター校ではなく国際バカロレア校、またはインター校の国際バカロレアカリキュラム校への進学に関して説明したり👇

 

全面改訂版 子供の為に国際バカロレア校を選ぶべきか悩んでいる時に読む本: 学年別、進学のパターンとその実情

 

メンバーシップ向けの記事などで、各種の問題解決を目指したり👇

 

してきましたが、今回は、マレーシアやアジア各国、カナダやオーストラリア・ニュージーランドなどに留学させる・留学している子どもを持つ親向けに、どうやったら成功に導けるかの話しを連載しています。

 

今回は、ちょっと間を飛ばして

 

失敗ばかりじゃない!インター校留学から掴んだ“成功”の軌跡 の内容から。

 

記事全文は、👇のnoteリンクから読めます。

 

失敗ばかりじゃない!インター校留学から掴んだ“成功”の軌跡

親の甘い期待が子どもを苦しめ、結果的に日本語も英語も中途半端になってしまう厳しい現実がたくさんあります。

しかし、インター校留学が全て失敗に終わるわけではありません。これから実際に見聞きしてきた「成功例」をご紹介します。これらの家庭に共通していたのは、「英語環境に任せる」という楽観ではなく、「帰国後のことも見据えた徹底した学習管理」と「課外活動への積極的な参加」でした。ご紹介する全ての子どもが、サイエンスコンペティション、模擬国連、ディベートといった課外活動に必ず参加していたのも大きな特徴です。課外活動は単なるおまけではなく、学びの「応用力」を育み、受験や進学での「アピールポイント」になるからです。


ケース1:海外インターから有名私立高校への「帰国生合格」

まずは、アジアのインター校からわずか1年という短期間で、日本の有名私立高校に帰国生合格したTさんの事例を、具体的にお伝えします。

移住からインター転校まで
Tさんの家族は、父親の海外赴任でマレーシアへ移住。駐在帯同ですが「教育移住」を考えるご家庭にも多く参考になるケースです。

到着後、まずは現地の日本人学校に入学。両親は「いったん生活を安定させてから、インター校の良し悪しと子どもの適性を見極めよう」と考えました。

そして中学1年生相当学年の時に日本人学校からインター校へ転校しました。当時、Tさんの英語力は「小学4年生から日本の英語塾で週数回通っていた」程度。

孤独な学校生活
「友達ができない」これは切実な悩みでした。英語力が不足しているとなかなかクラスメイトの会話の輪にはいれません。しかし転機は「共通の趣味」でした。Tさんは同じクラスの外国人クラスメイトから「ギターが趣味なんだ」と聞かれました。Tさんも小さい頃からギターを習っていました。それをきっかけに、昼休みに音楽の話で盛り上がるように。

「最初は単語を並べるだけだった。でも好きなアーティストの話なら、調べた英語の歌詞を覚えて話せた」これを皮切りに、Tさんは少しずつ外国人の友人を増やしていきます。放課後にバンドごっこをしたり、相手の家でゲームをしたり。「英語ができないから」と引っ込むのではなく、「好きなこと」を話題にしたことで、自然とコミュニケーションの自信をつけていきました。

両親の強い懸念
しかし、Tさんのご両親は喜ぶ一方で、次のような強い懸念を抱いていました。「Tさんはインターで普通の成績を取れている。でも、学習内容自体はその深さが足りないのではないか?」実際、インター校の理数科は日本の中学と比べて方程式もやさしめ。Tさん自身も「数学のテストはできるけど、なぜその公式を使うか説明できない」と話していたそうです。

「日本の高校受験」という決断
そこで家族会議を開いたのは、中学2年生相当学年の年末。「日本の大学進学を前提にするなら、専門的な学問に入る前に、言語の壁がない環境で基礎を固めるべき」この結論に至りました。そして帰国子女高校受験という道を選びます。決断した時点で、受験まであと1年を切っていました。

日系塾での猛勉強
Tさんは帰国子女専門の日系塾に通い始めます。
平日:通常のインター校授業(15時終了)→ 塾(16時〜19時)→ 自宅で22時まで課題
土曜日:塾で午前中は模試、午後は国語と数学の特別講義(13時〜17時)
日曜日:家庭学習(6時間以上)

特に力を入れたのは国語。Tさんは日本語の小説をまったく読んだことがなく、読解問題で「登場人物の心情を答えよ」に「?」となる状態でした。そこで毎朝30分、声を出して日本の中学国語の教科書を音読。さらに、塾の先生に「1日1つでいいから、自分で体験したこととその感想を具体的に書きだしなさい」と言われ、毎晩日本語で3行日記を続けました。

音楽という軸
Tさんはもともと音楽が大好きでした。ギターを続けており、インター校でも音楽の授業は高評価でした。志望校選びでも「音楽活動が盛んな学校」を第一条件にしました。

調べた結果、軽音楽部が強く、文化祭の演奏レベルが高い私立高校に絞り込みました。偏差値で言えば「ちょっと足りていない」と塾からも言われていました。

決め手はサイエンスコンペティション
しかしTさんには、他の帰国生にはない強みがありました。それはサイエンスコンペティションへの参加です。

中学2年生の終わり、Tさんは「音楽とストレス解消の関係」というテーマで校内のサイエンスフェアに参加。クラスメート20人に「好きな音楽を聴く前と後でストレス値(アンケート)がどう変わるか」を調査。結果をグラフ化し、ポップス音楽が最もストレスを下げるという仮説を立てた。すると、地域大会に推薦され、入賞を果たしました。

この経験は、帰国子女入試の小論文と面接で大きな武器になります。

面接官の質問
「あなたのサイエンスコンペの研究で、一番苦労したことは何ですか?」

Tさんの答え(実際)
「人によって好きな音楽が違うので、結果にバラつきが出たことです。そこを『個人差があるからこそ、医療現場では一人ひとりに合った音楽療法が必要』という結論に持っていきました。将来は医療系を目指し、音楽と医療を結び付けたいです」

この具体的なエピソードと、自分の将来像を結びつける話し方が、面接官に強く印象づけられました。そして合格。

塾の偏差値からは「厳しい」と言われていたのに、覆したのです。

このケースから具体的に学べること

Tさんの場合、「英語を話せるようになること」よりも「自分のやってきたことを日本語で論理的に伝える力」が合否を分けました。海外インターにいる間、ただ授業を受けるだけでなく、自分の興味を研究にまで深めたこと。


ケース2:海外インターから国内大学医学部へ

続いては、両親日本人のお子さんで、海外インター校IBDPを経て日本の国立大学医学科に合格したCさんの話をご紹介します。

※これは非常に稀なケースです。医学科を目指す場合は、国際バカロレアから医学科を目指すには、以前の連載をご熟読してください👇


Cさんが小学生のころ家族で海外に移住。現地のインター校でIGCSEを経てIBDPに進みました。彼女はIBDPの頃から「医師になること」が目標となりました。しかし、ただ「医者になりたい」と願うだけでは、ハードルの高い医学部には合格できません。結果的に日本の国立大学医学科に入学できているので、その実践内容がよかったと考えられます。大まかにまとめます。

学校ではリーダーポジション
Cさんの成績がトップクラスになったのはIBDP直前の学年から。海外の学校を数校転校しており、クラスになじむことは苦手。国際バカロレアのIBDP直前の勉強モード切替時にクラス内で落ち着き始め、成績があがりました。同時に、成績が優秀だと生徒会へ参加できます。積極的に生徒会役職に立候補し、翌年には生徒会長へ。海外インター校で日本人が生徒会長になった例は数少ないものですし、大学受験において、海外インター校出身者の場合は生徒会経験者は評価されます。

 

 

専門的な読書と課外活動
Cさんは海外大の理系学部を目指してはいましたが、日本の医学科を目指してはいませんでした。中学生のころからサイエンスコンペティションに複数回参加。参加するたびに成績をあげて、最終的にはコンペティションで受賞をしています。ディベートや模擬国連にも積極的に参加し、その部活リーダーにもなりました。それらの活動をパーソナルステートメントや面接で具体的に語れるように準備しました。特に、研究成果は完璧に覚えており、質疑対応は学会のポスター発表レベルでした。

病院でのシャドウイングは2回。

海外インター校を6月に卒業後、国内大学医学科受験を目指し、まず大学募集要項を親子で確認。どこの大学でどんな人材を欲しているのかを整理。海外からは複数校受験ができる国立大学ですが、医学科受験はいろんな規則があります。規則違反をしないように注視し、数校に絞って書類を準備しました。自己アピールの為の研究論文などを小型のスーツケースに詰め込んで来日受験。

志望動機はアドミッションポリシーに沿った内容を熟考し記憶。面接は生徒会、ディベートや模擬国連、研究発表で場慣れしているため、緊張もなく、とっさの質問にも普通に返答。面接官から笑顔がでるほど。

合格した後は、初めての日本の生活になれることが大変でしたが、普通に国内一般入試からの学生に混じって医学科の勉強に取り組む毎日。

IBDP利用入試では、IBDPの得点は足切り得点なので、高得点であることが合格の条件ではありません。学力試験を課さない大学において、面接は非常に重要で、そのための書類準備からが本番です。

このケースから具体的に学べること

Cさんの場合、面接練習の成果ではなく普段からの活動が面接に有利でした。面接の練習を行っていてもそれは練習成果であって、本当の姿ではありません。面接官はそれを見抜きます。普段から質疑応答に慣れているCさんにとっては面接練習とはただの発表前整理でした。


ケース3:海外インターから日本の中学校受験・合格

 

は次回に続きます。

引き続き、連載の続きです。

インターナショナルスクールが大人気。海外のインター校に子供だけで留学させたり、親子留学したり。

 

でも、その半数は失敗したと考えています。

 

なぜそんなことになるの?

大半は、親のプラン不足です。親がしっかり計画をたててなかった。それが理由です。もちろん、子どもに問題があることもあります。

 

そんな理由はさておき、留学やインター校での生活を成功させるためにはどうすればよいのかをまとめました。

 

現在は連載で無料で続けていますが、準備ができたら全てまとめてnote版と、キンドル版に移行します。

👇のnote版はすでに全編編集済みで公開中です。

 

さて、続きの

もう一つの選択肢:日本のカリキュラムを捨てる
からです。


ここまで、「いかに日本のカリキュラムを維持するか」という観点で書いてきました。

しかし、中には「うちの子は帰国後も海外の大学に行く予定だから、日本のカリキュラムは必要ない」と考える親御さんもいるでしょう。その場合、あえて日本のカリキュラムを捨て、完全に現地の教育システムに乗るという選択肢もあります。

その場合の進路としては、

現地の高校やインター校を卒業して、現地の大学、または他の外国の大学に進学する
インターナショナルスクール卒業資格(海外学校卒業生枠)日本の「特別入試」や「帰国生入試(ただし日本語不要のコース)」を受ける

日本の大学でも、「英語で学位が取れるプログラム(通称:英語コース)」に進む

などが考えられます。


しかし、リスクも大きい

ただし、この「日本のカリキュラムを捨てる」ルートには、いくつかの大きなリスクがあります。

帰国する選択肢が事実上なくなる:途中で「やっぱり日本に戻りたい」となっても、日本の学校に編入するのは難しい。

入試制度が変わるリスク:たとえば「帰国生入試」の要件が突然厳しくなったり、英語コースが廃止されたりする可能性もある。

日本語力の著しい低下:家庭内での日本語維持が徹底されていないと、親との会話すら英語になったりする。

海外大学進学も楽ではない:特にトップ校を目指すなら、IBDPで高得点を取る必要があり、それはそれで非常に厳しい戦いになる。

「日本のカリキュラムを捨てる」という決断は、とても魅力的に聞こえることもありますが、本当にその道で大丈夫なのか、何度も何度も毎年話し合う必要があります。特に、中学生以降の子どもにいきなり「もう日本語の勉強はしなくていい」と言うのは、将来の選択肢を大きく狭めることになります。

繰り返しになりますが、海外でのインター留学を成功させる鍵の一つは、日本のカリキュラムをどう維持するかです。そしてそのためには、日系塾の存在が極めて大きな力になります。

日系塾がある地域 → 友達もでき、教材も揃い、親の負担も軽い

日系塾がない地域 → オンラインなどで代替を探す必要があり、ハードルが高い

もしあなたがこれから留学先を検討しているなら、ぜひ「日系塾があるかどうか」をリストアップしてみてください。それは、そのまま「子どもの未来の選択肢の広さ」に直結します。

もちろん、「日本のカリキュラムを捨てて海外一本で行く」という覚悟があるなら、それも一つの道です。しかしその場合も、リスクを十分に理解した上で、家族全員で納得して決断してください。

 

成績だけではない。インター校に絶対に合格したい時に読む特別な「方法」: 入学試験、面接が間近でもすぐに始めることが必要 国際バカロレア (完全版)

 

親子での留学先と留学中の学習計画の立て方

これまでお伝えしてきたように、海外インター留学を成功させるカギは「英語力アップ」だけではありません。むしろ、日本語と日本のカリキュラムをどう維持するか、そしてそれを具体的な計画に落とし込めるかにかかっています。

今回は、「留学先の選び方」と「留学中の年間・週間学習計画」について、親子で話し合う際のポイントをまとめます。

ステップ1:留学先の候補を「日系塾の有無」でフィルタリングする

前回の「日系塾」の章で詳しく書いた通り、日系塾がある都市は、それだけで大きなアドバンテージがあります。そんな都市なら、放課後や週末に日系塾に通うことで、日本のカリキュラムを日本の仲間と一緒に学べます。親の負担も激減し、子どものモチベーションも維持しやすいでしょう。

しかし、現実には「そんな地区の希望する学校に入れるとは限らない」という問題があります。

人気のインター校は数年待ちのキャンセル待ちがあったり、学力試験や面接で不合格になったり。理想の住環境を選べないことも多いのです。留学の為のビザが取れるからインター校に入学できるという単純な話ではありません。

 

👇メンバーで読める記事があります。

 

ステップ2:「日系塾がない地域」では、代替案を事前にリストアップする

もしどうしても日系塾がない地域に留学せざるを得ない場合、留学が決まる前に以下の代替指導機関をリサーチし、契約の目途をつけておくことをおすすめします。

オンライン日系塾(日本国内の塾が配信する海外向けクラス)
オンライン家庭教師(日本のカリキュラムを教えられる人。IBとは別に探す)
通信教材(海外対応が望ましい)
 ※通信教材は向き不向きがあります。日本にいる間に初めてみましょう。
親の指導(どの教科をどこまで親が見るか、役割分担を決める)

これらを「留学開始前の時点で決めておかない」 と、現地での混乱に拍車がかかります。「現地についてから考えよう」では、子どもの学習はあっという間にストップします。

ステップ3:留学中の「年間カレンダー」を逆算で作る

留学中の学習計画で最も失敗しやすいのが、「とりあえず学校に行っていれば大丈夫」という考え方です。そんなことは絶対にありません。

まずは、1年間の大きな流れを逆算で作りましょう。8月に留学開始(学年の始まり)、翌年6月に帰国を想定したスケジュールを示します。
オーストラリアは2月の始業ですから間違えないように。

【留学中の年間カレンダー例(8月留学開始→翌年6月帰国想定)】

8月〜9月(留学開始・慣らし期間)

インター校のイベント:新学期、環境に慣れる、プレースメントテスト

日本のカリキュラムでやること:日本の夏休み明け単元(算数・国語)をオンライン塾でフォロー。

10月〜11月(中間テストシーズン)

インター校のイベント:中間テスト、保護者面談

日本のカリキュラムでやること:日本の2学期中間範囲。日系塾のテスト対策に集中。国語の読解問題を毎日。

 

 

12月(冬休み:ここが勝負!)

インター校のイベント:冬休み(約2〜3週間)

日本のカリキュラムでやること:日本の2学期期末範囲の総復習+3学期の先取り。特に算数・数学は苦手を潰す。帰省中はオンライン家庭教師拡充。

1月〜2月(後期スタート)

インター校のイベント:後期開始、新科目対応

日本のカリキュラムでやること:日本の学年末テスト範囲を並行学習。過去問を入手して傾向を掴む。

3月〜4月(イースター休暇:帰国前の最終追い上げ)

インター校のイベント:休暇(約2〜3週間)

日本のカリキュラムでやること:日本の新年度(次の学年)に向けた総復習。特に算数・数学は積み上げ科目なので、前学年の応用問題を解き直す。

 

 

5月〜6月(期末試験・帰国準備)

インター校のイベント:期末試験、卒業式(該当学年の場合)、帰国準備

日本のカリキュラムでやること:日本の1学期の授業に追いつくための最終調整。新学期の教科書を事前に入手し、最初の3単元だけでも目を通す。


ポイント:この年間カレンダーはあくまで一例。各家庭の帰国タイミングや学校のカレンダーに合わせて書き換えてください。最も重要なのは「休みの期間に日本の学習をまとめて進める」ことです。特に冬休みと春休みの使い方で、帰国後の学力が大きく変わります。

このように、インター校の休み期間を「日本のカリキュラムの追い上げ期間」に割り当てるのが鉄則です。特に冬休みと春休みは、日本では通常の授業が進んでいる時期なので、ここでサボると帰国後に致命傷になります。一時帰国の日程調整は重要です。できれば一時帰国時にも学習プランを作ります。

ステップ4:週間スケジュールを決める(リアルな負荷を知る)

 

次回に続きます。

「日本人のプレゼンが下手な理由」インター校では当たり前に学んでいること
 

あなたは、日本の会社の発表会やプレゼンを見たとき、「なんだか物足りない」「説得力が弱い」と感じたことはありませんか?

資料をただ読み上げるだけ。目線は下を向いたまま。大事なところで噛む。声の抑揚はなく、聴衆の反応を確認することもない。

 

終わった瞬間に「はい、お疲れ様でした」とてきとうな拍手が起こるけれど、何も心に残らない。しかも、スタイリッシュではないし、どちらかといえば、みだしなみも発表には不適切、髪型はぼさぼさ、歩く姿すら疲れきっている。

 

大企業の新製品、新しいポリシー、重要な宣伝関連。テレビの取材や雑誌の写真撮影。広報部がある大企業でも、その対応はいまいち。

これ、個人のスキル問題ではありません。日本の学校教育やそれに続く企業文化が「プレゼン能力」を軽視してきた結果です。

 

成績だけではない。インター校に絶対に合格したい時に読む特別な「方法」: 入学試験、面接が間近でもすぐに始めることが必要 国際バカロレア (完全版)

 

インター校・IB校では「発表」が日常


インターナショナルスクールや国際バカロレア(IB)認定校、これらの学校では毎週のように生徒の誰かが発表・研究発表・プレゼンテーションをしています。全校生との前、クラスで、グループで、課外活動の中でというようにさまざまな機会があります。

理科の実験結果をクラスで発表する
個人研究をポスターセッションで行う
グループワークの成果をスライドにまとめて10分間のプレゼン
模擬国連やディベート大会でスピーチする


当たり前のように「人の前で自分の考えを伝える」訓練を積みます。しかも、ただ話せば良いのではありません。

アイコンタクト、声の大きさ、間の取り方、スライドのデザイン、聴衆に問いかける技法、これらすべてを「評価されるスキル」として教え、何度も練習し、フィードバックをもらうのです。

 

これが授業の中で、カリキュラムとして組み込まれています。

なぜ日本の会社の発表はああなるのか?
 

では、なぜ多くの日本のビジネス現場では、あんなにも「読むだけ・下を向くだけ・棒読み」の発表がまかり通っているのでしょうか?

理由は3つ考えられます。

 

全面改訂版 子供の為に国際バカロレア校を選ぶべきか悩んでいる時に読む本: 学年別、進学のパターンとその実情

 

① 学校で「発表の仕方」を教わっていない
日本の小中高では、プレゼンテーションを「国語」や「総合学習」で軽く扱うことはあっても、体系的なスキルとして評価されることはほとんどありません。「発表=原稿を読むこと」という認識のまま大人になる人がほとんどです。

 

大学においても発表の機会は限られます。研究室で研究をしてそれを学会などでポスター発表する学生は少数です。

② 失敗を極端に恐れる文化
日本の企業文化では、「間違える」「想定外の質問が来る」ことを極度に嫌います。そのためにリスクを避け安全な「原稿棒読み」 に逃げます。笑顔でアイコンタクトしようものなら「軽すぎる」と評価される風土すらあります。

③ 「伝える」より「資料を提出する」が目的化している
多くの日本企業では、プレゼン自体が「意思決定の場」ではなく、「報告の場」になっています。事前に資料を配り、それを読めば全てが伝わる。登壇者はただの「読み上げロボット」。これでは練習するモチベーションも湧きません。

インター校の「発表」は何が違うのか?


インター校やIB校で重視されるプレゼンとは、「聴衆を動かすこと」です。

聞き手が退屈していないか?
自分の主張は明確に伝わっているか?
質問に対してその場で考えて答えられるか?


これらは全て練習とフィードバックの繰り返しでしか身につきません。一度や二度の「発表ごっこ」では絶対に育たないスキルです。

そして、こうした経験を小中高から積んでいる子どもは、大人になったとき、何の違和感もなくアイコンタクトをとり、原稿なしで自分の言葉を話し、聴衆を巻き込むことができるのです。

 

海外大学 合格の 手引き

 

変わるべきは個人ではなく「システム」

もちろん、「日本人個人、学校の先生が悪い」と言いたいわけではありません。むしろ、そういう発表を「問題ない」としている組織・教育が悪いのです。

しかし、グローバルな場では話は別です。国際的な会議や共同プロジェクトでは、「伝える力」がそのまま「信頼」や「成果」に直結します。読み上げ原稿では、すぐに「この人は話せない」とレッテルを貼られます。

親として、指導者としてできること
 

もしあなたが子どもを持つ親や教育に関わる立場なら、「発表のスキル」を教科と同じくらい大切に扱うことをおすすめします。

「何を言ったか」だけでなく「どう伝えたか」も評価する
原稿を見ないで話す練習を日常的に取り入れる
失敗を恐れずに、人の前で話す機会をたくさん作る


これは決して難しいことではありません。インター校の子どもたちがやっていることは、「習慣化された練習」 に過ぎないのですから。

インター校やIB校では、プレゼンは「おまけ」ではなく「核心的な学び」です。

そして、それは受験につながります。

今後の大学入試までの各学校の受験においては、面接がキーになります。面接対応力は事前に練習しただけでは足りません。

学校で普段から人前で話す、プレゼンする練習は、面接において突然想定外の質問があった時にもいかされます。

日本の教育や企業文化がそうではないことなのは残念な現実ですが、家庭レベルではいつでも変われます。ちょっとだけ気に留めてみてください。


 

海外インター留学の「落とし穴」

理系進学の道が狭まる現実
 

子どもを海外のインター校に転校させる、1年単位で海外のインター校に留学させる。さらに、順調にいけばそのまま海外のインター校で高校卒業し、日本の大学を受験する、海外の大学を目指す、そんな家庭が増えています。

それは多くの場合、親の意向であり、指示です。

「英語を身につけさせたい」「国際的な教育を受けさせたい」その気持ちはよくわかります。

しかし、ここで一つ、知っておかなければならない厳しい現実があります。

海外のインター校に入学すると、子どもの理系進学の道が大きく狭まる可能性があります。そのことをご存じでしょうか。

なぜ理系進学が難しくなるのか?
 

その分かれ目は、高校段階のコース選択、科目選択、特にIBDP(国際バカロレア・ディプロマプログラム)のような大学進学準備コースにあります。

IBDPでは、生徒は理系科目(物理学、化学、生物学、数学HLなど)と文系科目から選択して学びます。ここで「理系科目を選択できるかどうか」が、その後の進路を大きく左右します。

ところが、日本から留学でインター校に入学した生徒の場合、英語力の壁が立ちはだかります。

 

 

英語力が「成績ポイント不足」を生む


IBDPの理系科目は、高度な専門用語や抽象的な概念を英語で理解し、英語で議論し、英語でレポートを書くことが求められます。読み書きにおいてはネイティブ並みの英語力がなければ、授業においついて行くことすら困難です。

 

日本のIBDP校とは異なり、海外の一般的なIBDP校では英語力が常識的に不足していないことを求めています。

その結果、多くの日本人留学生は成績不足で、理系科目を選ぶことができません。学校の先生や進路カウンセラーも、生徒の学習力を考慮して、「この生徒には理系は難しい」と判断し、文系科目の選択を勧めるのが一般的です。

つまり、海外インター校に入った時点で、本人の意志や能力とは関係なく、「理系コースへの扉」が閉ざされてしまうケースが非常に多いのです。小学生から入学して、中学1年相当の学年から入学しているのであれば、まだ追いつけることもあるでしょう。


「うちの子は理系が得意だからだいじょうぶ」という思い込み
「子どもは日本で数学や理科が好きだった」「日本にいたときは成績も良かった」そうかもしれません。しかし、大切なのは英語でその教科を学ぶ力です。日本語で理解できることと、英語で思考し表現することは、まったく別の能力です。

実際に、日本の中学で理系が得意だった生徒が、インター校では「理科の授業が理解できない」と挫折する例は数え切れません。結果的に、IBDPでは文系科目ばかりを選び、大学も文系学部・国際系学部を志望せざるを得なくなります。

特に日本の理系・医学系を目指す場合
 

この問題は、日本の大学の理系学部や医学部医学科を目指す場合に、さらに深刻になります。

 

 

日本の医学部や理系学部は、受験科目として数学・理科(物理・化学・生物)の高度な知識を要求します。しかし、海外インター校で文系科目しか履修していなければ、そもそも受験資格すら満たせないか、満たせても圧倒的な不利を抱えることになります。

「海外で英語を学ばせようと思ったら、いつの間にか理系進学の道が消えていた」

これは決して他人事ではありません。

親として知っておくべきこと
 

海外インター校への留学・転校は、素晴らしい経験をもたらす一方で、進路の選択肢を大きく制限する可能性があるという事実。

特に、お子さんが理系や医学系に興味を持っている、親として子どもには医学部医学科を受験させる方針なら、高校1年相当の学年段階で理系科目を選択できるだけの英語力を身につけられるかどうかは、極めて重要な判断基準です。高校1年相当の学年とは、高校卒業から逆算して3年前のことです。この学年ではPre-IBDPや、AP、Aレベル科目選択となり、この時点で科目選択を行います。つまり、高校1年相当の学年において、英語力があきらかに不足している場合は、かなり困難な道が待っています。

 

日本国内の一条校IBDP校、公立IBDP校では高校入学時点に英検2級レベルが必須、できればそれ以上と言われます。私立IBDP校の場合は英検準1級を求めています。それは高校入学後から即座に英語の勉強をかなり教科し、1年後には科目としてのEnglishや他の科目を英語で十分に学べる段階にもっていく前提です。海外のインター校とは別です。

 

 

インター校によっては、入学後に行われるプレースメントテストの結果で、最初から理系コースを除外される場合もあります。「後から頑張れば取り返せる」というほど、システムは柔軟ではありませんし、各選択科目には定員があります。成績の良い順番や、学校とのコネクション、学校への寄付金によってその定員が埋まっていきます。つまり、選択希望すればどの生徒でも好きな科目を選択できるわけではありません。

 

同時に、選択できる科目と他の科目の授業時間が重なる場合、どちらかの科目を変更する必要があることも。

 

つまり、希望する科目を全て選択できる保証はありません。その科目の組みあわせは、学校主導である程度設定されているため、「理系科目(化学)が日本の大学受験に必要だ」と言っても、他の科目の関係で選択できない可能性があります。

覚悟と計画が必要
 

決して「海外インター校は困難」と言いたいわけではありません。しかし、親の期待だけで安易に留学を決断すると、子どもが後々「選択肢がなかった」と悔やむ結果になりかねません。

もしお子さんが将来、理系や医学系を目指す可能性があるなら、以下のポイントを必ず確認してください。

 

 

そのインター校のIBDPなど高校相当の学年におけるカリキュラムで、理系科目を選択するための条件(英語力・成績基準)は何か

入学後、理系科目を取るために必要なサポート(補習英語・個別指導など)を受けられるか

万が一文系コースになった場合でも、日本の理系大学受験が可能な別ルート(帰国子女特別入試の有無など)があるか

「英語が話せるようになること」と「理系科目を英語で学べること」は全く別の次元です。

どうか、この現実をしっかり理解した上で、お子さんの未来の選択肢を狭めない進路選びをしてあげてください。