チック症が原因のいじめを防ぎたい
「目立たなくする」という新たな選択肢

 

自分では止められない。だからこそ、つらい。
授業中、まばたきが止まらなくなる。鼻をならしたり、肩やどこか体の一部をを継続的に動かしたり、眉をひそめるようなことを何度もしたり、爪をかじったり。何の前触れもなく首が振れてしまう。

ひどい場合は突然「キャッ!」という声が出てしまう。

チック症は、体の一部を動かしたり、声が出たり、なんども同じことをしないとむずかしく感じる症状です。運動チック(瞬きや首振りなどの体の動き)と音声チック(鼻を鳴らす、奇声など)があり、特に子どもの4~11歳ごろに多く見られます。

チック症の子どもが学校で直面する最大の不安、それが 「いじめ」 です。

チック症状があることでクラスメイトから「変な子」と思われ、からかいやいじめの対象になるケースは少なくありません。鼻を鳴らすチックでは「豚!」と言われたり、チックの真似をされたり、無視されたり。当事者の体験談には、そうした痛ましいエピソードが数多く綴られています。

ある女性は、幼い頃からトゥレット症候群(チック症の一種)に悩まされ、「理解を求めることすら諦めた」と語っています。仲の良い友達に打ち明けても理解が得られず、それ以来誰にも説明しなくなったといいます。

「治す」ではなく「目立たなくさせる」という考え方


チック症は、大学生の年齢になるととともに自然に消えるか、爪をいじる程度の目立たない症状に落ち着くことが多いと言われています。しかし、それは数年先の話。今、学校で毎日を過ごしている子どもたちにとっては、待っている時間すら苦痛です。

私はこの現実を目の当たりにし、こう考えました。

「チックを完全に治すことは難しくても、せめて学校で目立たなくさせることはできないだろうか?」

そうして生まれたのが、今回の著書です。

この本では、チック症そのものを根治しようとするのではなく、日常生活、とりわけ学校という場面で「どうすればチックが目立たなくなるか」 という視点から、具体的な方法を体系的にまとめました。

本書でお伝えしていること
 

チックを「隠せ」と言っているわけではありません。自分を偽れと言っているのでもありません。

そうではなく、無意識に出てしまう動きや声を、周囲の注目を集めにくい形に変える工夫や、チックが出やすい状況を事前に把握して対策を打つ方法などを、実践的な視点で紹介しています。

たとえば

チックが出そうな予兆を感じたときの対処法

教室の座席をどう選ぶか

授業中にどのタイミングでこっそりと対処するか

周囲にどう説明すれば誤解が減るか

ストレスをためない生活習慣の工夫

これらはすべて、チック症の本人が少しでも楽に学校生活を送れるようにという視点でまとめたものです。

チック症のある子どもは、周囲の理解や環境によって生活のしやすさが大きく変わります。無理にチックを止めようとするのではなく、本人が楽に過ごせる工夫をすることが何より大切なのです。

いじめをなくすのは難しい。でも、減らすことはできる。


いじめそのものを完全になくすことは、残念ながら簡単ではありません。しかし、チックが原因でいじめのターゲットになるリスクを減らすことは、できるはずです。

この本が、チック症で悩む子どもとその家族にとって、少しでも心の支えとなり、実際に役立つ一冊になれば──。そんな願いを込めて執筆しました。

チックは直せなくても、生きづらさは軽くできます。
👇 今すぐAmazonでチェックする

アマゾン、チック関連書籍でベストセラーです。

 

治すというのはほとんど無理なことです。コントロールして、目立たなくして、イジメに対象にならないようにする方法です。

 

あなたやお子さんの毎日が、少しでも楽になりますように。
 

「〇〇英会話教室」が最強だと証明する3つの実例
高額教材より効果が出る、昔ながらの理由

 

子どもの英語力。親なら誰しが一度は頭を悩ませる永遠のテーマです。
書店に行けば英語学習本が山のように積まれ、街には高額な英会話教室や幼児向け英語塾が溢れています。「将来のため」と一念発起し年間数十万円の教材や塾に投資したものの、「思ったより伸びなかった」「続かなかった」そんな経験をお持ちの方は少なくありません。

しかし、たった月々数百円のテキスト代で、しかも自宅にいながらにして確実に英語力を伸ばす“超古典的”な方法があります。

 

そう、NHKの「ラジオ英会話」 です。

 

続きはnoteメンバーで。

 

今回は、この「地味に見えて実は最強」な学習法を、実在のケースをもとにした仮名の事例を交えながら、徹底的に解剖します。

実例① 高額教材は「本棚の飾り」になった鈴木家の失敗

東京都在住の鈴木さん(仮名)。小学5年生の娘・美咲ちゃんのために、某有名キャラクターを使った英語教材(総額32万円) を購入しました。「楽しく学べる」「映像で引き込まれる」という謳い文句に魅了されての決断でした。

しかし、結果はどうだったでしょうか。
最初の1週間は娘も興味津々でタブレットを触っていましたが、2週間目には「もう見た」と飽き始め、1ヶ月後には高い教材がリビングの本棚で埃をかぶるという、ありがちな結末を迎えました。

なぜ続かなかったのか?

それは映像の“魔力” です。映像は確かに興味を引きますが、子どもは「見る」ことに満足してしまい、脳で「聴く」「反復する」という負荷のかかる作業を避けてしまいます。エンタメとして消費して終わり。それでは残念ながら英語力は身につきません。

実例② ラジオで「英語耳」を獲得した佐藤家の中学生

一方、大阪府在住の佐藤さん(仮名)。中学2年生の息子・健太くんには、一切の映像教材を与えず、朝のたった15分間「ラジオ英会話」を聴く習慣だけを課しました。

最初の1ヶ月は「何言ってるかわからない」と文句を言っていた健太くん。しかし、佐藤さんは「聴こえたフレーズをそのまま口に出してごらん」と促し、テキストを見ながら音読するスタイルを徹底させました。

すると、3ヶ月後には、学校のリスニングテストで満点を連発。1年後には、英語のリズムやイントネーションがネイティブに近づき、英検3級の二次面接で「発音が素晴らしい」と試験官に褒められるまでに成長しました。

 

 

ラジオだからこそできたこと

映像がないため、「聴く」ことに脳が100%集中できる
毎日同じ時間に放送されるため、生活リズムに組み込みやすい
テキストを見ながら「シャドーイング」すれば、発音矯正が自然にできる

実例③ 「親子同時学習」で一石二鳥だった田中家

東京都内在住の田中さん(仮名)は、中学2年生の長女と小学6年生の次女、2人の子どもを持つワーキングマザーです。

田中さんは夕食後のリビングタイムを「ラジオ英会話タイム」に固定。親である自分も一緒にテキストを開き、家族で「今日のダイアログ」を音読し合う習慣を作りました。そう、一緒に勉強スタイルです。

 

このスタイルがもたらした効果

親の英語力も向上「自分も勉強になる」という親のメリット
兄弟姉妹で同時進行OK。学年が違っても同じ教材で十分に効果が出る
強制ではなく「共有体験」「やらされている」感が薄れる

田中さん自身も「学生時代に挫折した英語が、子どもと一緒にやることで楽しく感じられるようになった」と話しています。

 

なぜ映像ではなく「音声」なのか?

現代のデジタルネイティブである子どもたちは、どうしても視覚情報に頼る癖がついています。YouTubeやTikTokで動画を見慣れている彼らにとって、「音だけ」のメディアはむしろ新鮮で、集中力を研ぎ澄ます訓練になります。

 

 

映像があると起きる悪循環

キャラクターの動きに気を取られ、肝心の「発音の口の動き」や「抑揚」がおろそかになる

「見た気になる」だけで「聴き取れた」とは限らない

受動的な視聴になりがちで、能動的な「アウトプット」が減る

 

ラジオならではのメリット

「聞き逃したら終わり」 という緊張感が集中力を生む(後で聞き直すのも自由ですが)

声だけだからこそ、話し手の感情やニュアンスを想像力で補う訓練になる

家事をしながら、運転しながら、「ながら学習」が圧倒的にしやすい

 

「子どもが飽きる」問題への明確な答え

「ラジオは地味で子どもが飽きるのでは?」
そう思われる方は多いでしょう。しかし、すべての学習は本質的に“反復”の連続です。ゲーム感覚の教材に飛びついても、同じように飽きるのです。

 

大切なのは「習慣化」

毎朝6時5分と決めて聴く

最初は1日5分だけでもOK

聴いたフレーズをその日の晩ご飯中に家族で言ってみる

 

 

このルーティンを作れるかどうかが、伸びる子と伸びない子の分かれ目です。佐藤家も田中家も、最初の1ヶ月は「面倒くさい」と子どもに言われましたが、親が「時間を決めて」一緒に取り組むことで、自然と日常の一部になりました。

予算リスクがほぼゼロ。これが最大の強み

高額教材や英会話スクールの最大のデメリットは、「続かなかったときの損失」 です。

プリペイド式の英会話教室:数十万円の前払い

タブレット教材:分割払いでも総額20~30万円

オンライン英会話:月額1万円前後の継続コスト

しかしラジオ英会話の場合、もし子どもが全くやる気を見せなくても、損をするのはテキスト代の数百円だけ。来月から受講を止めれば、それ以上のお金は一切かかりません。

 

この「挑戦のハードルの低さ」 こそが、ラジオ英会話が何十年も生き残り続けている最大の理由であり、親として最も安心できるポイントです。

なぜ「昔からある」のか? 本物だけが残る真理

最後に、皆さんに考えてほしいことがあります。
なぜラジオ英会話は、インターネットが普及し、AI翻訳が当たり前になった令和の今でも、根強い人気を誇っているのでしょうか?
 

答えはシンプルです。
 

派手なキャラクターや最先端のAI技術に頼らなくても、「人間が言語を習得するメカニズム」に忠実だからです。

 

言語習得の黄金則は「インプット(聴く・読む)× アウトプット(話す・書く)」の反復です。ラジオ英会話は、この基本を最もシンプルに、最も継続しやすい形で提供してくれます。

「古い」ということは、裏を返せば「多くの人が長年にわたって効果を検証済み」 という証明です。あなたも、今すぐ最寄りの書店でテキストを一冊買い、明日の朝から15分間、リビングでラジオをつけてみませんか?

 

それが、「続かなかったら数百円の無駄」 で済む、一番賢い投資の始め方です。派手な広告や高額教材に踊らされず、「音」の力を信じてみてください。お子さんの英語耳は、必ず開き始めます。

 

夏休みの自由研究、探究、課外活動

学年で変わる「意味」と親の役割


「自由研究」は学年で呼び方も中身も変わる


夏休みの「何かを調べる」活動。小学生のころは「自由研究」と呼ばれていたものが、中学生になると「探究」、高校生になると「課外活動」という言葉に変わります。

名前が変わるということは、求められる質も変わるということです。

小学生の自由研究は「好奇心を育む」ことが目的。

 

中学の探究は「課題を発見し、自ら解決する力」を養うこと。

 

高校の課外活動は、大学入試でも評価される本格的な活動としての意味を持ちます。

では、学年ごとに具体的に何をすればいいのか。実例を交えながら見ていきましょう。

 

 

【小学生】自由研究

 

まずは「好き」から始める
 

小学生の自由研究で最も大切なのは、「お子さんが本気で興味を持てるか」 です。

テーマは「調査」「観察」「実験」「工作」の4つに大別されます。

 

親が主導してもよいですが、子どもにとって興味のないことを行うと失敗します。

実例:小学2年生のYくん
Yくんは「水に浮くものと沈むものを調べよう」というテーマに取り組みました。野菜やおもちゃ、石など、家にあるものを次々と水に入れて記録していくうちに、「同じ野菜でも、新鮮なものと古いものでは浮き方が違うのでは?」という新しい疑問が生まれました。これが自由研究の醍醐味です。

 

そこで、そのなぜをさらに突き詰め、最終的には新鮮な野菜に関しての研究に変更しました。

 

 

学年別のおすすめテーマ例:

学年・テーマ例

ポイント
 

低学年(1〜3年)    塩の結晶を育てる、水に浮くもの沈むもの調べ、

家にあるものでOK。観察日記がつけやすい。結晶を大きくする方法は動画も多い。


中学年(3〜4年)   表面張力の実験、ビーチコーミングと環境問題

手順が明確で、失敗も学びになる


高学年(4〜6年)    海洋プラスチックゴミの調査、植物の成長と光の関係

社会問題や環境に目を向ける
 

重要なのは「仮説→実験→結果→考察」の流れを作ることです。「調べてまとめるだけ」より、「なぜそうなるのか?」を考えることで、評価も大きく変わります。

 

 

【中学生】探究

 

「問い」を立てる力が試される
 

中学生になると、「自由研究」は「探究学習」へと昇華します。ここで求められるのは自分で「問い」を立て、その答えを追求する力です。

実例:中学2年生のMさん
Mさんは地域の高齢化問題に着目し、「お年寄りがスマートフォンを使いこなせないのはなぜか?」という問いを立てました。地域の高齢者施設を訪問し、実際にスマホの使い方を教えるボランティアを始めました。この活動は「調べて終わり」ではなく、行動に移した点が高く評価されました。

中学生向け探究テーマのヒント

身近な社会課題:地域のゴミ問題、商店街の活性化
環境問題:学校の省エネ対策、プラスチック削減のアイデア
人文・心理:SNSが中学生の人間関係に与える影響
理系テーマ:食品のビタミンC量比較、水の浄化実験

中学生の探究で大切なのは、「自分ごと」として捉えられるかです。遠い世界の話ではなく、自分の学校や地域で起きていることをテーマにすると、深掘りしやすくなります。

 

 

【高校生】課外活動

 

大学入試を見据えた本格的な取り組み
 

高校生の夏休みの活動は「課外活動」と呼ばれ、大学入試(総合型選抜・学校推薦型選抜)で評価される重要な要素です。

課外活動とは、学校の授業以外で行う主体的な活動全般を指します。

部活動・生徒会活動
ボランティア活動
個人研究・探究学習
コンテストや大会への参加
インターンシップ・企業体験

実例:高校2年生のTさん
Tさんは「和紙とこんにゃく糊を用いた気球素材の開発」というテーマに挑戦しました。夏休み中に材料を集め、試作を繰り返し、最終的には地域の科学コンテストで入賞。この経験を志望理由書に活かし、総合型選抜で志望大学に合格しました。

 

👇新しい本です。キンドル版のみ。

 

大学が見ているポイント

知識・技能——テーマについてどれだけ深く学んだか
思考力・判断力・表現力——どう考え、どうまとめたか
主体性——自ら動いたか、協働できたか

つまり、「何を調べたか」よりも「どう考え、どう行動したか」 が問われるのです。

最大の難関は「親の時間」どこまで手伝うべきか

ここからは、どの学年にも共通する最大の課題です。

自由研究の最大の難関は、親の時間と理解です。特に小学生の場合、親が手伝うことを前提にしている課題も少なくありません。

実例:小学4年生のAちゃんのケース
Aちゃんの母親は「何をやらせればいいかわからない」と毎年夏休みに頭を悩ませていました。ある年、Aちゃんが「虫が好き」と言ったのをきっかけに、近所の公園で1週間、同じ場所の昆虫を観察し続けるというテーマを設定。母親は「記録の仕方」だけを教え、あとはAちゃん自身に任せました。結果、Aちゃんは「同じ場所でも日によって出てくる虫が違う」という発見をし、自分から「なぜだろう?」と考え始めました。

親ができること・すべきこと

✅ やるべきこと

テーマ選びのヒントを与える(「何が好き?」と聞くだけでもOK)
必要な道具を準備する(後述)
スケジュール管理をサポートする
「どう思う?」と問いかけ、考えさせる

❌ やってはいけないこと
(((この部分は、noteのメンバーシップ記事で👇)))

 

引き続き下に続けます。


コロナ禍以降、オンラインでの自由研究イベントやワークショップが増えました。参加のハードルは下がり、自宅にいながら専門家の話を聞けるのは大きなメリットです。

ただし、注意点もあります。

実例:中学1年生のKくん
Kくんはオンラインの科学実験イベントに参加しました。画面越しに実験を見て「なるほど」と理解した気になりましたが、実際に自分でやってみるとうまくいかず、「見ただけ」と「やった」の間には大きな差があることを痛感しました。

オンラインイベントはきっかけとしては優れていますが、実際に手を動かす部分は家庭でフォローする必要があります。画面を見ているだけでは「やった感」が得られず、研究としての深みが出にくいのです。

道具や器具—「もったいない」と思わずに購入する
 

研究を始めると、必ず「あれがない」「これが足りない」 という状況が発生します。

実例:小学5年生のSくん
Sくんは「紫キャベツを使ったpH測定」に挑戦しました。最初は「家にあるもので」と思っていましたが、実験を進めるうちに「試験管が欲しい」「スポイトが欲しい」「記録用のノートが欲しい」と次々に必要が出てきました。母親はAmazonで数百円の試験管セットを即座に購入。「もったいないかな」と思ったそうですが、Sくんのやる気が続いているうちにサポートしたことで、研究は最後まで熱意を持って続けられました。

 

 

「必要かもしれない」で躊躇しないことが大切です。興味があるうちに道具を揃えてあげることで、研究の質も、子どものやる気も大きく変わります。

特に以下のようなものは、あらかじめ準備しておくとスムーズです。

ノート(方眼ノートが便利)
デジタルカメラやスマホ(記録用)
定規・計量スプーン
インターネットとパソコン(調べ物用)

「面倒くさい」と思っているのは子どもだけじゃない


「研究ネタを探すのも面倒くさいなあ」と感じた?
子どもはもっと面倒くさいと感じています。

自由研究や探究は、子どもにとっては「宿題」であり、「やらされている」感覚が強いものです。でも、だからこそ大人が「面倒くさい」を先に克服することが、子どものやる気を引き出す第一歩になります。

実践的なアドバイスは、noteメンバーシップ記事内で👇

 

高校生の転校、そのリスクと現実

インター校、国際バカロレア校、海外から日本、その逆

インター校・IB校で後悔しないための話し


海外赴任や帰国、あるいは家族の事情

「選べない状況」での転校は、学年にかかわらず避けられない場合があります。しかし、特に高校生(セカンダリー最終学年)での転校は、学業の根幹に関わる重大な決断です。

 

今回は、インターナショナルスクール(インター校)や国際バカロレア(IB)校における転校の実情を、具体的な実例とともに話していきます。

【絶対に避けたい】「高校3年生(G12 / Year 13)」での転校が難しい3つの理由
 

「高校3年生での転校は絶対に避けたい」——これは教育関係者の間で共通の認識です。なぜなら、このタイミングは「大学入試に向けた最終仕上げの期間」だからです。

実例A:シンガポールのインター校に通っていたAさん(当時G12)。父親の急な転勤で4月に東京のIB校への編入を模索しましたが、どの学校からも「受け入れ不可」の返答。やむなく1年間ギャップイヤーを取り、翌年度のG11(1年下)に再入学せざるを得ませんでした。

 

 

なぜ受け入れがほぼ不可能なのか?

カリキュラムの「一貫性」問題
IBDP(国際バカロレア・ディプロマプログラム)は2年間の必修プログラムです。G12(DP2)の途中から参加する場合、内部評価(IA)や課題論文(EE)、TOK(知の理論)といったコア科目の提出期限が目前に迫っており、単純に「単位が足りない」状態になります。

シラバス変更の落とし穴
特に2025年・2026年はIBの理科・文科系科目で大規模なシラバス改訂が行われています。仮にG11で旧シラバスを学んでいた生徒が、G12で新シラバスの学校に転校した場合、学習内容が完全にズレてしまうため、たとえ優秀でも評価が著しく下がるリスクがあります。それを理由に、通常の学校では受け入れ拒否となります。

大学出願スケジュールとの衝突
G12の9月〜11月はEA/ED(早期出願)のピークです。転校先の先生があなたのことを深く知る時間はなく、説得力のある推薦状を書いてもらうことはほぼ絶望的です。

 

もし書いてくださっても、それは大学側にとっては疑義のある評価となります。説得力のある説明文を添付する以外に方法はありません。

 

 

【最後のチャンス】G10終了直後(G11初め)の転校。だが、それは「通過点」に過ぎない

IB校において、実質的な転校のラストチャンスは「G10(Year 11)修了時の夏休み」=G11(DP Year 1)の始まりです。

実例B:ロンドンから帰国し、G11から大阪のIB校に編入したBさん。7月に問い合わせたところ「もう定員は埋まっている」と言われました。なぜなら、多くのIB校ではG10の2学期(1月〜3月)には既に次年度のカリキュラム準備と科目選択を締め切っているからです。彼女は辛うじてキャンセル待ちで入学できましたが、選択できた科目は希望していた「Physics HL(上級)」ではないものでした。

ここでの最大のリスクは「科目選択の自由が奪われる」ことです。

G10にその学校で学んでいた生徒は、希望科目を優先的に「先取り」します。

後から入る転校生には、「余った科目」か「定員割れしている科目」しか選択肢が残されていません。

また、学校はその校舎内での相対評価を知るために、編入試験を行いますが、高難易度科目(HLクラス)は「校内順位が上位の生徒しか許可しない」という暗黙のルールが存在します。

 

 

これは日本だけではありません。アジアのインター校でも普通に行われます。また、成績が悪くても希望のHLを取るという生徒もいますが、親から学校への圧力や寄付金、PTAメンバーとしての力など、あまり見えない事情があります。


転校前の面談で、学校は「ウェルカム」な雰囲気を見せますが、ここで油断は禁物です。
必ず以下の具体的な質問をしましょう。

「現在のG11の科目登録状況はどうなっていますか?」

「特定のHL科目(例:Math AA HL)の空きはありますか?」

「もし希望科目が取れない場合、どのような代替案がありますか?」

【例外ケース】「シックスフォーム(Sixth Form)」という選択肢と、その熾烈な現実
 

イギリス系のインター校(13年制)には、「シックスフォーム(F5・F6)」という2年間の特別カリキュラムがあります(G12相当)。このシステムは、G10終了時の夏休み

 

続きはnoteアプリのメンバーシップ記事内で👇

 

前回からの続きです。


ケース4:海外インターから日本の大学(総合型入試)合格

続いてご紹介するのは、海外のインターナショナルスクールから総合型選抜を活用して、日本の有名私立大学に合格したKさんの事例です。

👇まとめて全文を読みたい方は👇noteリンクです。


国際系学部への入学で、これは一般的に慶応大学や立命館大学が有名ですが、両大学共に入学は簡単と認識されがちです。しかしそれは大きな間違いです。実際は帰国生にとってかなり難易度が高く、合格するかどうかの基準があいまいで、偏差値入試と異なり安心できるものではありません。

Kさんのご両親は日本人。彼女自身は小学校1年生から高校3年生までの12年間、東南アジアのインター校に通いました。いわゆる「現地校ではなくインター育ち」です。結果的に英語はネイティブレベル、日本語は自宅学習で維持するだけで、日本語の読書は嫌い、多少英語なまりの日本語という語学力でした。

進路の迷い
高校2年生の終わり、Kさんは「日本の大学に行きたい」と突然言い出しました。理由は「海外生活にうんざりした」というもの。日本へのあこがれなのかもしれません。

しかし、Kさんには日本の中高の学習経験がありませんし、対策も間に合いそうにないので一般入試は事実上無理でした。帰国子女入試を実施している大学も限られますが、そこで目をつけたのが総合型選抜(総合型入試)でした。

総合型選抜とは?
総合型選抜は、学力テストの点数だけでなく「成績表・志望理由・活動実績・人物像・面接」で合否を判定する入試方式です。大学によっては学力テストが免除されます。

海外インター出身の生徒にとっては、課外活動や学習がそのまま武器になる入試方式なのです。

Kさんの強み:探究(研究)と活動の積み重ね
Kさんは高校時代、次のような活動に積極的に取り組んでいました。

地域ボランティア:地域の小学校での英語学習ボランティアで1年間リーダーを務めた。
写真部の部長:現地の子どもたちの環境をテーマに写真展を学校で開催。
自主プロジェクト:「プラスチックごみを植え込みデコレーションに変える」ワークショップを学校内で実施。

IBDPカリキュラムとは別に学校のカリキュラムで「個人研究」のようなプロジェクトが必修だったため、それらの経験をポートフォリオにまとめていました。

受験までの戦略
高校2年生の3月から、Kさんは以下のステップで準備を進めました。

大学・学部のリサーチ
「国際関係学部」「環境学部」「社会学部」を中心に、総合型選抜を実施している大学をリストアップ。各大学のアドミッションポリシー(求める人物像)を読み込み、「自分の活動と合致するか」をチェック

志望理由書の作成
ゴミ問題とアート活動を軸に、「環境問題を文化の視点から解決したい」というストーリーを構築
日本語が苦手なため、ネイティブの日本人講師に小論文添削を依頼。

面接対策
想定質問を50個以上用意し、毎日日本人の友人同士でロールプレイ
「なぜ日本なのか」「なぜこの大学なのか」を論理的に即座に答えられるよう練習。
課外活動のエピソードを1分、3分、5分で話せるようにまとめた
プレゼン資料の作成(必要な大学のみ)
写真展の作品やワークショップの写真をスライドにし、英語と日本語の両方で説明できるようにした

結果:第一志望の大学に合格
Kさんは、ある私立大学の国際関係学部に総合型選抜で合格しました。
彼女のポイントは以下の3点です。

 

👇学校でチック症でいじめられないために

 

「自分ごと」としての課題意識:ゴミ問題を「海外で見た現実」ではなく「自分がリーダーとして取り組んだ問題」として語れた。

活動の継続性と深まり:写真→ワークショップ→研究と、一貫したテーマで活動を積み上げていた。

面接での誠実な態度:日本語が完璧でなくても「伝えようとする姿勢」が評価された。

このケースから学べること
海外インターから日本の大学へ、総合型選抜で合格するためのポイントをまとめます。

① アドミッションポリシーを徹底的に読め
大学が「どんな学生を求めているか」に、自分の経験を合わせること。無理に合わせるのではなく、「自分の強みが生きる学部」を選ぶ。

② 課外活動は「言語化」と「証明」で決まる
どれだけ素晴らしい活動をしていても、それを日本語で論理的に説明できなければ意味がない。さらに、活動や実績を証明できるように、写真や学校ブログ記事のコピーなどを確保。

 

👇noteのメンバー記事です。

 

③ 日本語が弱くても「補強策」を取れ
Kさんのように、添削者を頼む、丸暗記する、ネイティブ並みを目指さない、伝える内容の質で勝負する。

④ 一般入試以外の「入試形式」を知れ
総合型選抜、学校推薦型選抜、帰国子女特別入試…大学によって名称や方式は様々。募集要項を必ず親子で隅から隅まで読み込み調べる。

海外インターから日本の大学を目指すなら、「点数で勝負する一般入試」以外の道を検討してみてください。

特に総合型選抜は、「行動力」「探究心」「主体性」を評価してくれる入試方式です。まさに、海外インター校が育成しようとしている力をそのまま評価してもらえるチャンスなのです。


ケース1から4まで紹介しましたが、これ以外でも
海外留学生活が始まるとあっという間に英語力と学力が上昇し、一般入試で都内トップ中学校に入学した生徒
インター校で上の中程度の成績から、海外トップ大学入学の生徒
さらに、小学生の間に3年間海外駐在帯同でインター校に入学し、小学6年生の時点で英検1級合格した生徒
高校から海外IBDP留学、卒業の後国内国立医学部医学科合格の生徒
などいろいろなケースがありますが、どれも共通点があります。

成功の共通点

これらの成功事例に共通するのは次のポイントです。

その内容は👇noteで掲載します。

 

アメブロでは今回の連載はとばしながら掲載しています。