今回は
「IBDP高校から日本の医学部医学科へ」を実現するためのロードマップ
知っておくべき現実:IBDPから医学科合格は「偏差値」では測れない
の第4話です。
4. 「目標」と「現実戦略」のバランス
ここで、「国際バカロレア(IBDP)を利用して医学科を目指す」つまり、「「医学科に合格しやすいだろうと考えてIBDPコースを選択する」という考え方はやめたほうが良い」について説明します。
まず、結論を言えば国内の国際バカロレア校(IBDPコース校)において一番安定して安心なのは「一般受験と総合型入試で合格できるように学習していくこと」と考えられています。
このように聞くと、「『手段としてIBを活用するな』と言いながら、『一般受験の学力をつけてIB特別選抜にいどめ』とは矛盾している」と感じる方もいるかもしれません。
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でも、この二つは決して矛盾していません。むしろ、表裏一体だと考えています。
とはいえ、これは非常に難しい道のりです。なぜなら結局は一般受験で合格する学力を身に着ける必要があるからです。そうなると、あえてIBDPコースである必要がなくなります。むしろ、一般受験対策だけに集中できる環境である普通科高校の方がよほど現実的です。
IBDPコースに入学すれば自動的に学力が高まるのではありません。実際にはIBDPコースのハードな勉強についていくための学習と、同時に平行して一般入試問題対策を行うという必要がでています。これは、普通の高校生には想像できない状態になります。
つまり、そのようなことができる生徒は、普通科高校から一般入試枠(共通テスト+前期日程)で東大に合格できるレベルの生徒だといえます。
では、IBDPコースから医学科に入学することは、それほど難しいのでしょうか?
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答えは、「研究実績や校内成績、課外活動の実績が十分に求められる水準を満たしていれば、合格は可能です」となります。
つまり、合格できますが、それは、IBDPコースに入ったから容易に合格できるという意味ではありません。
IBDPの最終スコアがそれほど高くなくても合格しているという事実を、「偏差値が低くても合格できる」と受け止めるのは誤りです。合格するための条件が、一般入試とはまったく異なるからです。
そもそも、IBDPコースに関しては、親や塾、学校ですら情報が少ないのが現状です。卒業生の実績も乏しく、何をどこまでどう取り組めばよいのかがわかりにくい環境です。そのような中で、「医学科に進学したいからIBDPコースを選ぶ」という考え方自体が、すでに矛盾していることに気づかれるでしょう。
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それでは、現在IBDPコースに在籍している生徒はどうやって医学科に進学すればよいのか? と思われるでしょう。
その道筋は、少しずつ明確になってきています。すでにIBDPコースを卒業して医学科に入学した学生や、卒業した学生も存在します。ただし、あまりに年度が離れている場合は参考になりにくいため、たとえば2年前に医学科に入学した学生の指導やアドバイスは非常に役立ちます。IB塾などで家庭教師として登録している学生もいます。もちろん、大学医学部が公式に発表している情報も重要です。また、実績のある高校では、情報をしっかりと分析し、対策を始めています。
ここで話がループするようですが、高校側の対策の一つとして、共通テスト対策の補習を導入し、その内容を医学科に合格できるレベルまで引き上げるという方法があります。その理由は明確です。つまり、高校側は在校生の保護者を満足させたい。そのための最も効果的な対策がこれだからです。
同時に、保護者には理解されにくい対策も行われています。それは課外活動や研究です。実際にIBDPを活用して医学科に合格した生徒を分析すると、こちらが重要であり、共通テスト対策は必ずしも必要ではないことがわかります。共通テスト対策は、実際に共通テストを受験する場合以外には役立っていないのです。
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しかし、保護者の理解は異なる場合が多いです。保護者は、研究や課外活動を「勉強とは別のもの」と感じがちです。そして、それに打ち込んだ結果、不合格になると「勉強が足りなかった」と感じてしまいます。実は勉強ではなく、課外活動の内容や質が不足していたとしても、そこに理解を示すことは非常に難しいのです。
その理由は、保護者自身がIBDPをよく知らないからです。もちろん、子どもの進路を調べる中で国際バカロレアやIBDPについて調べたことはあるかもしれません。しかし、本質を理解しているとは言いがたく、その後のIBDPを利用した大学入試について具体的に理解している保護者はほとんどいません。
IBDPコースに関する情報は少なく、多くの情報は曖昧です。一部の信頼できる情報は有料ですが、その数百円の情報入手費用さえも支払っていないのが現実ではないでしょうか。大学入試のプロセスに関してはさらに情報が少なく、信頼できると思われる情報も、個人の感想にすぎない場合があります。塾や学校も経験が浅く、人数が少ないにもかかわらず毎年変化するIBDP利用入試の環境に、本気で対応できていないのが実情です。
このような状況の中で、どうやって医学科に合格すればよいのでしょうか。その問いに対する答えは、ただ一つです。
「IBを利用する」のではなく「IBを活かす」ということです。
👇先行して全話公開のnoteのページリンクです。
次回第5話は
5. IBを活かすとは
です。
「IBを利用して医学部に合格する」という発想は結局全てにおいて良い結果が得られません。という話になります。




