『ウィトゲンシュタインの愛人』

デイヴィッド・マークソン『ウィトゲンシュタインの愛人』(木原善彦訳、国書刊行会)を読み終えた。
主人公ケイトがタイプライターで書き続ける独白は主人公の過去の行動等とともに様々な芸術作品や歴史上の人物の情報が挟み込まれ、読んでいて楽しかったし、自分が知らない事柄が沢山書かれていて凄く勉強になった。加えて、ブックカバーに書かれている「〈アメリカ実験小説の最高到達点〉」と言うのは恐らく正しいだろうなと感じた。
しかし、タイトルの“ウィトゲンシュタインの愛人”ってどういう意味なのだろうか。エピグラフや本文中にウィトゲンシュタインについては言及されているのだが、良く分からなかった。それから、ホメロスの『イリアス』と『オデュッセイア』は良く言及されていた。とても印象深かった。今は直接役に立たないかもしれないが、後々のためにもちゃんと読んでおいた方が良いのかもしれないな…。
『The World Left Behind』
(雑誌のCD評を見て購入した)RAYONSのデビューアルバム『After The Noise Is Gone』が(個人的に)良かったので、このCDも発売されて程なく買ったのだが、その当時は心と身体がこのアルバムに収められている楽曲を受け入れられる状態ではなかったのか、聴いていて余り良いと思えなかった。それだけが理由ではないものの、聴いていない時期が長かったりもするのだが…。
だが、時は流れ最近になり無性に聴きたくなり(←理由は不明)現在に至る訳だが、ボーカルのない曲は勿論、かつては耳について嫌だったpredawnの声も耳に心地よく聴こえてきて、ああ良いアルバムなんだなと思う自分がいて、何だか不思議な感じだ。随分勿体無い事をしていたのだなあ…。時間が経過すると、心も身体も色々変わっていってしまうものらしい。
