『ウィトゲンシュタインの愛人』

デイヴィッド・マークソン『ウィトゲンシュタインの愛人』(木原善彦訳、国書刊行会)を読み終えた。
主人公ケイトがタイプライターで書き続ける独白は主人公の過去の行動等とともに様々な芸術作品や歴史上の人物の情報が挟み込まれ、読んでいて楽しかったし、自分が知らない事柄が沢山書かれていて凄く勉強になった。加えて、ブックカバーに書かれている「〈アメリカ実験小説の最高到達点〉」と言うのは恐らく正しいだろうなと感じた。
しかし、タイトルの“ウィトゲンシュタインの愛人”ってどういう意味なのだろうか。エピグラフや本文中にウィトゲンシュタインについては言及されているのだが、良く分からなかった。それから、ホメロスの『イリアス』と『オデュッセイア』は良く言及されていた。とても印象深かった。今は直接役に立たないかもしれないが、後々のためにもちゃんと読んでおいた方が良いのかもしれないな…。