補助教材を買いに行ってくれた母【私の内観#35】
こんにちは、斎藤宏幸です。
【私の内観】と題して過去の振り返りを配信していきます。
前回、高校受験【私の内観#13】からの続きです。
高校に入学したばかりの頃、母親が、学校で使う教科書の補助教材を、わざわざ電車で1時間以上かけて買いに行ってくれました。
自分が頼んでもいないのに、母親が必要だろうと思って買いに行ってくれたのです。
実際は、その補助教材は、授業で使うこともなく宿題でも使わない、参考書のようなものでした。
なので、わざわざ買う必要もないものなのですが、息子のためを思って、母親は両手に紙袋をぶら下げて帰ってきました。
しかも1冊や2冊ではありません。10冊以上もありました。
しかし、この時、自分は「ありがとう」の一言も言った記憶がありません。
「ありがとう」をいう代わりに、文句を言った記憶ああります。
「何でわざわざこんなものを買いに行ったの? これ授業で使わないよ。」と。
母親はこの時、自分が文句を言っても、何も言い返すことなく黙っていたと思います。
息子から頼まれてもいないのに、息子のためを思って補助教材を買いに行った母親。
そして、息子から「ありがとう」と感謝もされずに、文句ばかり言われてしまった母親。
母親はこの時、どんな気持ちだったことでしょう。
親の心子知らず。
親から受けた無償の愛に、文句ばかり言って感謝することもできない、わがままな子供でした。
次回、忘れ物【私の内観#33】に続きます。
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