忘れ物【私の内観#33】
こんにちは、斎藤宏幸です。
【私の内観】と題して過去の振り返りを配信していきます。
前回、補助教材を買いに行ってくれた母【私の内観#35】からの続きです。
高校1年の時の体育祭での出来事です。
朝、家を出るとき運動靴を玄関に忘れてしまいました。
体育祭が行われる運動公園に着いてから、忘れてきたことに気づいたのですが、家に戻って取りに行く時間もなく、そのまま、競技に参加せずにベンチで観戦してました。
しばらくすると、母親が、自分が座っているベンチに現れました。
「何しに来たの?」 と自分が聞くと、「家に置き忘れてきた運動靴を持ってきたよ」と。
今日の体育祭に使うだろう運動靴が、玄関に置き忘れてあったのに気づいて、届けてくれたのです。
これがないと困るだろうと、気を利かせてくれて。
わざわざ息子のために、頼んでもいないのに、届けにきてくれた母親。
でも、自分はその母親に対して、文句を言ってしまいました。
なんで文句を言ってしまったかというと、「頼んでもいないし、すでに競技は終わったので必要ない」、と。
周りにクラスメートもいたので、恥ずかしさもあったのでしょう。
わざわざ息子のために、頼まれてもいないのに気を利かせて、忘れ物を届けてくれた母親。
その母に対して、自分は、「ありがとう」の一言も言えずに、文句を言って追い返してしまいました。
次回、大学受験【私の内観#14】に続きます。


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