要介護3認定の認知症の義母との対応【私の内観#26】
こんにちは、斎藤宏幸です。
【私の内観】と題して過去の振り返りを配信していきます。
前回、義母との同居【私の内観#17】からの続き
家を購入してまもなく、義理の母との同居生活が始まりました。
義理の母は、当時、要介護3の認定を受けていて、デイサービスに週6日通っていました。
ある日の朝、義母にお米を炊飯器にセットするのを頼みました。要介護3認定を受けているとはいえ、食器の洗い物など簡単なことでできることを、お手伝いしてもらっていたのです。
義母が、コメを洗って水を入れているところをちょっと見てみると、水の量が極端にすくなかったので、「もう少し水を足してくださいね」といいました。
しかし、義母は、次のように言いました。
「私は、ちゃんとやってます。」と。
要介護3認定を受けている人との対応に、あまり慣れていなかった自分は、繰り替して言いました。
「これじゃ水が足りないので、もう少し足してね」と。
すると、義母も応戦。
「私は、今までずっと台所仕事してきましたので、わかってます。ちゃんとやっています」と。
それ以上口を出さないで、義母が台所から離れた隙に、こっそりと自分で水を足せばよかったのですが、そのまま自分も応戦。
少し言い争いになってしまいました。
その後、自分は娘を保育園に送り、会社へ出勤。
夜、家に戻ってくると、妻が心配そうに言いました。
「今日、デイサービスから電話がかかってきた。おばあちゃん(義母のこと。孫から見たらおばあちゃんなので、そう呼んでました)がデイサービスから家に送迎してもらう時、『帰りたくない』と言って、大騒ぎになった」と。
「何があったの?」と。
自分は、妻に今朝あったことを説明しました。
それから、妻の自分に対する態度が変化して行きました。
義母のことになると、妻は義母を守ろうとして戦闘モードとなり、全く話し合いができない状況に。
家の中は、喧嘩が絶えない、戦場と化して行きました。
妻は、よく、母親に怒っていました。ゴミ出しや食器の洗い物などがうまくできないので、しつこく怒りました。
あんまりきつく怒るので、時には、義母が涙を流して、自分の部屋に閉じこもってしまうこともありました。
自分では言われた通りやっているつもりでも、うまくできないので、泣いていたのでしょう。
子供のいることろで、平気でネチネチと1時間も母親に怒っているので、こちらもかわいそうになるし、また子供にとってもよくないので、怒るのをやめるように言いました。
そんなことは、何度もあったのですが、デイサービスから「家に帰りたくない」、と言って大騒ぎになることはありませんでした。
しかし、たまたま自分が義母に注意したら、「帰りたくない」と言って大騒ぎとなってしまったのです。
やはり、いくらネチネチ1時間近く怒られようとも親子です。実の娘から注意されるのと、娘の夫から注意されるのでは、受け取り方が違うのでしょう。
自分は、要介護3認定の方で、しかも義理の母との対応の仕方が、よくわかってませんでした。
この一件からしばらくして、妻が自分に怒鳴るようにして言いました。
「私は、母親と暮らすことを選びます。あなたと暮らすことを選びません。母親が大事ですから」と。
これは、事実上の別居宣言。
もともと、「しばらく落ち着くまで、この家に住んでもらったら」と、義母との同居を提案したのは、自分でした。
義理の父が急に亡くなり、認知症が進行してしまった義理の母を、一人暮らしさせるのは心配というので、自分から提案したのです。
しかし、妻からは、「私は、母親と暮らすことを選びます。あなたと暮らすことを選びません。母親が大事ですから」と。
マイホームを買ってまもなく、自分は新居を出て、別居生活を始めることとなりました。
次回、次女出産【私の内観#19】に続きます。
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