妻のサポート【私の内観#27】 | 子供と離れて暮らす親の心の悩みを軽くしたい

妻のサポート【私の内観#27】

 

 

こんにちは、斎藤宏幸です。

 

【内観】と題して過去の振り返りを配信していきます。

 

 

前回、心の中のクレンジング【私の内観#44】からの続きです。

 

 

30歳になる頃、税理士になることを決めて、資格の勉強を始めました。実家が社会保険労務士という仕事をしている関係で、関連性がある資格でもあり、自分にとって身近な存在だったからです。

 

税理士の資格を始める前は、日本商工会議所主催の簿記の資格をとりました。この簿記の世界にはまってしまいました。世の中にこんな面白いものがあったのかと。

 

もともと大学も理系でしたので、数字は大好きです。そして、数字合わせのパズルのような簿記の世界が、面白くて仕方がありませんでした。

 

もっと早く簿記に出会っていればと思ったくらいです。

 

税理士の資格の勉強を始めた頃に、ある女性と出会いました。

 

その人は自分より5歳年上。社会人の登山サークルで知り合った人でした。

 

9月で出会って、同じ年の12月に結納。そして翌年の1月1日に入籍。と、スピード結婚でした。

 

そして、自分が税理士を目指して勉強中だと話すと、彼女は、言いました。

 

「早く資格をとってください。私の給料で生活費を賄うので、仕事を辞めて勉強に専念してください。」と。

 

彼女の言葉を聞いて、「えっ」とびっくりしました。

 

それもそのはず。なんと自分が、寿退職することになるとは、夢にも思っていませんでした。

 

それが、彼女からの結婚の条件でもあったので、お言葉に甘えて、当時勤めていた保険会社を辞めて、試験勉強に専念することになりました。

 

自分は、仮にも”男”です。妻の給料で食べさせてもらうということは、屈辱でもあり、恥ずかしいことでした。

 

そこで、早く資格をとって経済的に楽にさせてあげよう、という思いで、必死になって勉強に励みました。

 

そんな、”ヒモ生活?”を2年間過ごしたのち、長女が出産するということもあり、仕事を始めると妻に言いました。

 

妻からは、「なんで?」と聞かれましたが、自分は正直に「男として、妻に食べさせてもらうのは辛かった。もうこんな生活はやめにしたい」と言いました。

 

すると、妻は「そうだったのね。わかってあげられなくて、ごめんなさい」と涙を流して謝ってくれました。

 

でも、まだ資格は取れていません。税理士試験は科目合格制でして、5科目合格すれば、税理士資格がもらえるようになります。

 

毎年1回、8月に試験があり、12月に試験発表があります。試験日から合格発表までに随分と時間がかかる試験です。

 

8月の試験を受けた後、仕事を見つけて会計事務所に働き出しました。そして、9月に待望の長女の出産。

 

さらにその年の12月、簿記論と財務諸表論という科目を2科目合格。

 

この合格通知が家に届いた時、妻と一緒に抱き合って喜びました。

 

この時、妻のサポートを受けながら試験勉強に専念して、2年半が経過していました。

 

また、結婚してから長女が出産するまでも、同じく2年半が経過していました。その前に流産を経験しているので、この時は待ちに待った出産でした。

 

待望の長女出産と、税理士試験2科目合格が重なり、幸せの絶頂期でした。

 

 

離婚した今でも、この2年半に及ぶ、”ヒモ生活?”、ではなく試験勉強に専念させてもらった恩義は忘れてはいません。

 

経済的に楽をさせてあげたい。そして、この時の妻の恩に報いたい。

 

離婚した今でも、その思いでいます。

 

次回、娘の成長が楽しみだった幸せな日々【私の内観#28に続きます。

 

 

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