第41話〜懐かしい声
呼び出し時間は長かった。
「はい もしもし」
懐かしい声が飛び込んできた。
「もしもし みきか?」
『うん』
「元気だったか?」
『うんうん 元気よ!そっちは?』
「オレも元気でやっているよ」
ひろはみきの元気な声、そして懐かしいに安心した。
みきも同じだった。
嬉しくて、天にも昇るくらいだった。
どうして検索なんかしたのか、
いまどこで、どんな暮らしをしているか、
そんなことを報告し合った。
みきの声はやさしく聞こえた。
ひろの口調に変わりがないのを、みきは安心した。
10年以上も経ってやっと会話することができた。
ふたりは嬉しかった。
それから、電話やメールでのやりとりがはじまった。
みきが北海道に帰ってきたら
ぜひ会いたい、必ず会おうと約束し合った。
そしてその願いは翌年の夏に現実のものになっていく。
「はい もしもし」
懐かしい声が飛び込んできた。
「もしもし みきか?」
『うん』
「元気だったか?」
『うんうん 元気よ!そっちは?』
「オレも元気でやっているよ」
ひろはみきの元気な声、そして懐かしいに安心した。
みきも同じだった。
嬉しくて、天にも昇るくらいだった。
どうして検索なんかしたのか、
いまどこで、どんな暮らしをしているか、
そんなことを報告し合った。
みきの声はやさしく聞こえた。
ひろの口調に変わりがないのを、みきは安心した。
10年以上も経ってやっと会話することができた。
ふたりは嬉しかった。
それから、電話やメールでのやりとりがはじまった。
みきが北海道に帰ってきたら
ぜひ会いたい、必ず会おうと約束し合った。
そしてその願いは翌年の夏に現実のものになっていく。
第40話〜メール
ひろは震える指でみきにメールを送った。
みきへ 突然の知らせにびっくりしたよ
元気で暮らしているのか?
どうしてオレのことが分かったんだ?
できれば連絡先を教えて欲しい‥‥
返信を待った。
翌日、みきからの返事がきた。
やっぱり、あなたでしたか
どうしているか気になって、思い出して
検索サイトであなたの名前を見つけました
名前と写真を見て確信しました。
そして住所と電話番号が書かれていた。
ひろも自分の連絡先を書いて返信した。
どうしてもみきの声が聞きたくなった。
メールに書かれていた番号に電話をしようか迷った。
みきにはみきの生活があるだろう。
つまらないことで乱したり問題になったりはしないか‥‥
そんなことを思ったりもした。
それはみきも同じだった。
しかし、ひろはみきが電話できる時間帯を教えてもらい、
思いきって電話をした。
呼び出し時間が長く感じられた。
受話器を握る手は汗ばみ、小刻みに震えていた。
みきへ 突然の知らせにびっくりしたよ
元気で暮らしているのか?
どうしてオレのことが分かったんだ?
できれば連絡先を教えて欲しい‥‥
返信を待った。
翌日、みきからの返事がきた。
やっぱり、あなたでしたか
どうしているか気になって、思い出して
検索サイトであなたの名前を見つけました
名前と写真を見て確信しました。
そして住所と電話番号が書かれていた。
ひろも自分の連絡先を書いて返信した。
どうしてもみきの声が聞きたくなった。
メールに書かれていた番号に電話をしようか迷った。
みきにはみきの生活があるだろう。
つまらないことで乱したり問題になったりはしないか‥‥
そんなことを思ったりもした。
それはみきも同じだった。
しかし、ひろはみきが電話できる時間帯を教えてもらい、
思いきって電話をした。
呼び出し時間が長く感じられた。
受話器を握る手は汗ばみ、小刻みに震えていた。
第39話〜届く思い
みきが検索したいくつかのサイトの中に、
ひろが撮った写真が写った。
その写真は遠い昔、ひろと行ったことのある海岸だった。
みきは名前と写真を見て、これはひろのものだと確信した。
そしてそのサイトに思いきってメールを送った。
この写真が気に入りました。
どうしても欲しいので差し支えなければ、
撮影された方の連絡先を教えて頂けませんか‥‥
みきの送ったメールはサイトの管理者へ届き、
そしてひろの出張先のあるホテルに転送された。
仕事から戻ったひろは出張先で
いつのようにメールをチェックしはじめた。
そして‥‥
ひろさんの写真が欲しいという方からメールがきました。
連絡をしてあげて下さい。
誰だろうとメールを読みはじめた。
ひろは苗字は変わっているものの
みきからのものと知り、
言葉にできないほどの嬉しさと懐かしさが蘇ってきた。
何度も何度も読み返した。
そしてそのアドレスへ返信した。
「頼む、ちゃんと届いてくれ」

ひろが撮った写真が写った。
その写真は遠い昔、ひろと行ったことのある海岸だった。
みきは名前と写真を見て、これはひろのものだと確信した。
そしてそのサイトに思いきってメールを送った。
この写真が気に入りました。
どうしても欲しいので差し支えなければ、
撮影された方の連絡先を教えて頂けませんか‥‥
みきの送ったメールはサイトの管理者へ届き、
そしてひろの出張先のあるホテルに転送された。
仕事から戻ったひろは出張先で
いつのようにメールをチェックしはじめた。
そして‥‥
ひろさんの写真が欲しいという方からメールがきました。
連絡をしてあげて下さい。
誰だろうとメールを読みはじめた。
ひろは苗字は変わっているものの
みきからのものと知り、
言葉にできないほどの嬉しさと懐かしさが蘇ってきた。
何度も何度も読み返した。
そしてそのアドレスへ返信した。
「頼む、ちゃんと届いてくれ」

第38話〜検索
やがてひろはサエとの間に男の子ができた。
それを機に同棲生活から結婚となった。
みきは、子どもが中心の日々を相変わらず送っていた。
しかし、やがて家庭のことに無関心になっていく夫との間に
だんだんと溝が深くなっていくばかりだった。
暖かい家庭を築きたいと思っていたみきには不満だった。
「ひろはどうしているのだろう‥‥」
そんなことを思うことが多くなっていった。
パソコンに向かいみきは、
ひろの名前を検索してみた。
するといくつかのサイトがでてきて、
懐かしい名前が目に飛び込んできたのだった。
それを機に同棲生活から結婚となった。
みきは、子どもが中心の日々を相変わらず送っていた。
しかし、やがて家庭のことに無関心になっていく夫との間に
だんだんと溝が深くなっていくばかりだった。
暖かい家庭を築きたいと思っていたみきには不満だった。
「ひろはどうしているのだろう‥‥」
そんなことを思うことが多くなっていった。
パソコンに向かいみきは、
ひろの名前を検索してみた。
するといくつかのサイトがでてきて、
懐かしい名前が目に飛び込んできたのだった。
第37話〜新しい生活
ひろが離婚をした頃
みきは広島で幼い男の子の世話に夢中だった。
かけがえのない我が子を愛し、育て、幸せな家庭だった。
ひろは、一人暮らしをはじめて数ヶ月経った頃、
サエと出会い、お互いに惹かれ合うのに時間はかからなかった。
新しい仕事に就き、
また出張が多く部屋に帰ることが少ない毎日だったが、
帰ってくるとサエが部屋で待っている‥‥そんなふうになっていった。
進学のために田舎から出てきていた弟とサエは暮らしていたが、
弟が社会人になり一人暮らしをはじめるのを機に、
サエとひろは自然に一緒に暮らすようになった。
やがてひろは重要な仕事を任されるようになり、
東京や大阪、そして広島へ出張にすることが数回あった。
「この街のどこかでみきは、幸せに暮らしているんだろうな」
その度にそんなことを思っていた。
しかし、みきの顔が見たいとも思っていた。
そして実はふたりとも同じ思いだった‥‥
みきは広島で幼い男の子の世話に夢中だった。
かけがえのない我が子を愛し、育て、幸せな家庭だった。
ひろは、一人暮らしをはじめて数ヶ月経った頃、
サエと出会い、お互いに惹かれ合うのに時間はかからなかった。
新しい仕事に就き、
また出張が多く部屋に帰ることが少ない毎日だったが、
帰ってくるとサエが部屋で待っている‥‥そんなふうになっていった。
進学のために田舎から出てきていた弟とサエは暮らしていたが、
弟が社会人になり一人暮らしをはじめるのを機に、
サエとひろは自然に一緒に暮らすようになった。
やがてひろは重要な仕事を任されるようになり、
東京や大阪、そして広島へ出張にすることが数回あった。
「この街のどこかでみきは、幸せに暮らしているんだろうな」
その度にそんなことを思っていた。
しかし、みきの顔が見たいとも思っていた。
そして実はふたりとも同じ思いだった‥‥