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「Rope」

ロープ(Rope)1948 wowow


アルフレッド・ヒッチコック監督による実験的映画。



The rope Trailer


トレーラーには被害者デイヴィッドと恋人の仲睦ましい様子が映っている。本編にはこのシーンはなく、この辺は「実験的映画」の一部なんだろう、
(日本映画にもこの辺のセンスを汲み取ってほしいが・・・くだらないものが映宣多すぎる。)



冒頭いきなり「絞殺」シーンから入り、被害者の親族、恋人、友人らを殺人現場である部屋へ招きパーティを開く。遺体のおいた部屋でその関係者を招きパーティーを開くことでゆがんだ「哲学」を披露し彼らなりの完全犯罪(完璧犯罪)をもくろむ。 被害者はリビングにある「チェスト」に隠され、その上はクロスで覆われパーティー料理をわざと置き不自然さを演出、全編を1カットで収め(実際はつなぎつなぎ。登場人物の背中へフェードアウト(暗部)し不自然さを消している)動きからセリフにいたるまで緻密に計算されている映画。



「ロープ」というタイトルは絞殺に使ったもの、チェストからはみ出たロープ、被害者の父親に手土産持たせた「初版本」数冊をくくったもの、また実験映画の主要である「前編1カット」でロープのようにつながっていることからだと思う。


約80分の内容、シーン変わりがないので一気にラストまで行くが、その分「見逃せない」緊張感が「いつばれる?」「完璧犯罪許すのか、ステュアート?」といったスリラー要素もあってサスペンス一辺倒ではないが最後まで楽しませてくれる、そんな映画です。


ジェームズ・ステュアート、ヒッチコック映画に4本出演していて「ロープ」は1本目なのだけど一番ふけて見える。戦争帰りの1本で、戦場で地獄をみてきたことも関係してるのかな?


「ジェームズ・ステュアート-アルフレッド・ヒッチコック」では「知りすぎていた男」が一番好きだな~。


しかし、この手の映画は神経使う(;´▽`A``

「大鹿村騒動記」



原田義雄の遺作映画。



300年の歴史、脈々と伝わる「大鹿村歌舞伎」。



歌舞伎とはついてはいるが、そんな堅苦しいものではなく村の、庶民参加のワイワイ空気の催し。


でも舞台と向き合う姿勢は真剣そのもの。



鹿肉料理の食堂「ディアイーター」の店主役で源頼朝を相手に大暴れする"敗残のヒーロー"景清を演じる原田の元へ18年前に駆け落ちした幼馴染と妻がもどってきた。しかし妻は認知症を患っていた。


ここからはドタバタコメディが繰り広げられる。



撮影期間は2週間と短かったようで、ラスト近くで村を歩く原田義雄は足を引きずり少し痛々しかった。


でもいいなあ、役者原田義雄、コミカルだけど迫真さは十分感じた。










この映画、1,000円で観られたんだけど「長野県民」だからと思ってたが全国一律1,000円なんだと。



コミカルで小出しに笑わせてそれなりに面白く、大楠道代や石橋蓮司、岸辺一徳と個性派の演技もいい。


「冨浦智嗣」って俳優は初めて知ったけど「オネエ」系なのかな?

映画が始まってすぐは男っぽい「女の子」かと思っていたら逆だったんだね(^^ゞ

ウディ・アレンの夢と犯罪

寝付けないときは映画を観るに限る!


「ウディ・アレンの夢と犯罪」


$cassandra dream


WOWOWの「ミニシアター最前線【恵比寿ガーデンシネマ編】」から。



昔、恵比寿ガーデンシネマの近所に住んでいてよく通ったっけ...

ここで観たものは「ショート・カッツ」「スモーク」「デッドマン・ウォーキング」くらいしか覚えてないけど4年ほど通っていろいろ観た。こんど過去の作品でも思い起こそうかとしてももう無理なのか、「恵比寿ガーデンシネマ」は今年の1月に閉館したそうだ。時代の流れなのか、個性的なシアターがなくなるのは残念、それはそれは良き思い出です。


今は跡地で「K-POP」の発信地として「K THEATER TOKYO」に生まれ変わったそうだ。

・・・そうなんだ、でもどうなんだろう? K-POPを否定はしませんがまったく興味ないです。J-POPもないけど。





ウディ・アレンの夢と犯罪、ウッディ・アレンの1.【マッチポイント】2.【タロットカード殺人事件】に続く「ロンドン3部作」の最終章。


野心家の兄と、ギャンブル狂の弟、おのおのが抱える問題を解決するべくロンドンに訪れていた資産家の叔父の元へ出向くが、それならと叔父がトラブルを抱える相手の「殺害」を依頼され…


映画冒頭で、金がないのに格安中古の小型クルーザーを弟のあぶく銭で購入、そして女達を乗せて出航。

ここで、弟が「人生は最高」って誰の台詞か分かる?と聞く。 

兄:「さあな」

弟:“俺たちに明日はない” クライドが言う、「人生は最高!」

兄:「結末は悲劇だ、ハハハハッー」


ここで複線がビシッと張られた。
「どんな悲劇の結末があるのだろうか?」と想像を駆り立てられ、「実行」してからの「代償」は二通りの受け止め方となり、最後まで楽観的「兄」と悲観的「弟」と描かれ、結末でふたたび交錯する。


コメディ要素は一切なくが、(ユアン・マクレガーとコリン・ファレルの役どころのはまり具合は微笑ましい)ウッディ・アレンの「カメラワーク」は存分ではないが生かされている。またそれはウッディ・アレン的「ユニーク」であって健在。全作品観てないからこの辺は個人的主観だけど、「ロンドン3部作」からはこれまでのアレン作品とはまた違った「ウッディ・アレン」が見られるんじゃないかな?でもやはり「興行成績」を重視したつくりではないから「通好み」にはなってしまうけど。






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