お願い、漢字を使って! の巻(下)
どんな理由があろうと、「文化」をないがしろにする国家に繁栄はありえない。
戦時中の日本が、英語やフランス語などを「敵性語」として、教育も使用も禁止したのがいい例だ。
英文学やフランス文学を読むなんてもってのほか。「非国民」と呼ばれた時代だ。
しかし、文化の扉を閉じれば閉じるほど、国民の教養も品格も損なわれていく。
それは日本のその後たどった道筋を見れば明らかだ。
韓国ではいまだに、日本語の歌や映画が全面解禁はされていない。
侵略者・日本の言語は韓国国内ではまかりならん! という思想が今でも残っているのだ。
以前にも書いたが、韓国が真の一流国として品位ある気高い国になれるかどうかは、この点にかかっていると僕は考える。
ましてや、自分の政治的都合(もっと言えば政治的保身)で、文化を道具に使うなどもってのほかだ。
バレーボールの看板から話がだいぶ飛躍してしまったが、文化の大切さと文化に対する敬意を持ち続ける、冷静な心の持ち主になりたいものである。
お願い、漢字を使って! の巻(中)
もともと韓国は日本と同じく、漢字文化圏である。
いうまでもなく、漢字は中国起源のもので、日本起源のものではない。
ところが、韓国の初代大統領である李承晩(イ・スンマン)が、「漢字は侵略者・日本文化の象徴だから使ってはならぬ!」と、学校教育から漢字を追放してしまった。
李承晩はバリバリの反日主義者だったのだ。
かくして、今から考えればまったく滑稽な理由で、韓国から漢字という「文化」が消えてしまった。
そもそも、漢字が日本(の侵略)の象徴というところが、ちゃんちゃらおかしい。
しかし当時の李承晩は、「反日」を旗印に、揺籃期の国をまとめていくしかなかったのだ。
いまだ政治も経済も独り立ちできない独立したての国にとって、国民を一つにまとめる強力な「軸」のようなものが必要だった。それが「反日」だったのである。
(これは盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権にも当てはまった。もともと左派であった彼もまた、「反日」を旗印に国民をあおり、国をまとめようとしたのである)
今の40代、30代の韓国人は漢字がほとんど読めない。
中には自分の名前さえ漢字で書けない人もいる。
僕は漢字は東アジアの偉大な文化だと思うのだが、韓国はまったくばかげた理由で、その奥深い文化を放棄してしまったのである。
(つづく)
お願い、漢字を使って! の巻(上)
昨日のブログでも書いたが、韓国の文章には漢字表記がない。
すべてハングルで書かれる。したがってすごく読みずらい。
日本語をすべてひらがなで書くようなものだ。
こんな感じになる↓
「あそうしゅしょうはきのう、そうりかんていでじみんとうのまにふぇすとについて、つぎのようなこめんとをはっぴょうした」
こんな調子で漢字語をハングルで書かれると、同音異義語が多く、意味を把握するのに時間がかかる。
昨日の「正官庄」もそうだ。
特に看板など、文脈も何もないところに突然「しょうかんしょう」と書かれると、よほど想像力を豊かにしても、意味が分かるまでしばらく時間がかかってしまう。
一体、韓国はいつから漢字のない国になってしまったのだろうか。
僕が初めて韓国へ行った1991年、韓国の新聞は日本と同じ縦書きで、文章の中には漢字の単語がかなり出てきていた。とても読みやすかった。
それが現在では新聞は横書きで、漢字はまず出てこない。
(一部経済新聞などでは、日(日本)とか美(アメリカ)などの簡単な漢字が出てくることはある)
漢字が韓国から消えてしまった理由・・・いろいろ考えられるが、そのひとつに戦後の反日教育がある。
(つづく)
韓国の女子バレー(下)
キム・ヨンギョンは今年、日本のJTに移籍することが決まっている。
韓国の女子選手が海外チームでプレーするのは、バレー史上初のことだそうだ。
それだけ韓国バレー界の期待の大きさがうかがえる。
JTには世界一のセッター、竹下がいる。
彼女とのコンビで、キム・ヨンギョンはまた大きく成長するだろう。
日本にとっては脅威だ。
ところで・・・・
先日まで行われていた韓国ラウンドで、会場に次のような大会名看板が掲示されていた。
정관장 ワールドグランプリ
前半のハングルの意味が最初わからなかった。
「チョングワンジャン?」(と読みます)、何だこれ?
試合そっちのけでしばらく考えていた。辞書にも載っていない。
考えること10分・・・
あ、「正官庄」ね![]()
ニンジンの会社じゃん、スポンサーなんだね。
ということで一件落着。
これだからハングルは読みにくい。
漢字で書いてくれよー![]()
【緊急】 金大中・元大統領が死去
昨日8月18日の午後1時40分ごろ、金大中(キム・デジュン)元大統領が死去した。85歳だった。
5月に自殺した盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領に続き、これで図らずも二代続いた左派系大統領がこの代を去ったことになる。
金大中氏ほど激動の人生を生きた政治家はいないだろう。
民主化のリーダーとして、軍事政権と対峙し、いわゆる「金大中拉致事件」ではKCIAに拉致され、一時は死刑判決まで受けた。
激しい地域対立感情がある韓国で、非主流の全羅道出身候補として選挙戦に挑み続け、4度目で大統領に就任した。
政治的には左派であり、北朝鮮に対してはいわゆる「太陽政策」で、徹底した融和路線を取った。
一方、就任時の韓国経済はIMF危機のさなかにあったが、戦略的にIT産業を育成し、韓国を世界有数のブロードバンド大国に育て上げた。
また、ドラマや映画などの「コンテンツ」を戦略産業と捉え、積極的に保護・育成し、今日の韓流ブームを招来した。
僕は、彼の北朝鮮に対する左派的政策は、政治的には失敗であったと思っている。
一方で、左派にもかかわらず経済運営には成功したと思っている。皮肉な結果である。
金大中氏はまちがいなく、激動の韓国現代史の主人公の一人だろう。
ご冥福をお祈りしたい。