【緊急】 金大中・元大統領が死去 | ソウルの路地裏のぞいてみれば

【緊急】 金大中・元大統領が死去

昨日8月18日の午後1時40分ごろ、金大中(キム・デジュン)元大統領が死去した。85歳だった。


5月に自殺した盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領に続き、これで図らずも二代続いた左派系大統領がこの代を去ったことになる。


金大中氏ほど激動の人生を生きた政治家はいないだろう。


民主化のリーダーとして、軍事政権と対峙し、いわゆる「金大中拉致事件」ではKCIAに拉致され、一時は死刑判決まで受けた。


激しい地域対立感情がある韓国で、非主流の全羅道出身候補として選挙戦に挑み続け、4度目で大統領に就任した。



政治的には左派であり、北朝鮮に対してはいわゆる「太陽政策」で、徹底した融和路線を取った。


一方、就任時の韓国経済はIMF危機のさなかにあったが、戦略的にIT産業を育成し、韓国を世界有数のブロードバンド大国に育て上げた。


また、ドラマや映画などの「コンテンツ」を戦略産業と捉え、積極的に保護・育成し、今日の韓流ブームを招来した。



僕は、彼の北朝鮮に対する左派的政策は、政治的には失敗であったと思っている。


一方で、左派にもかかわらず経済運営には成功したと思っている。皮肉な結果である。



金大中氏はまちがいなく、激動の韓国現代史の主人公の一人だろう。


ご冥福をお祈りしたい。