以下は実話。
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twitter経由で知り合った二人。
一人はパソコンショップ経営。名前をPとしよう。
一人は自動車整備工場経営。名前をSとしよう。
Sのツイッターを、Pがフォローしたのが始まり。
Pの店は産業道路沿いにあり、よく通る道なので、Sはふらりと立ち寄った。
黒のつなぎにグラサン姿で現れたため、「やらないか」の人と勘違いされ警戒されたが、すぐに打ち解け、友人を紹介したり、技術的な相談をする間柄になった。
Pの「車を買い換えたい」というツイートに、Sが呼応し、中古車屋さんを紹介することとなった。
しかし納車時に、タイヤが冬タイヤのままで、夏タイヤが4本車の中に置いてあることが分かった。
季節は初夏。実に不親切。
Sは直ちに、タイヤ4本のシーズン履き替えと、タイヤ保管袋の提供を申し出た。
通常ならば2000円相当の作業であったが、Sはこれを無料とした。
Pに中古車屋さんを紹介した道義的責任を取った形である。
Pはその場でワイパーブレードの交換を申し出た。
カーコーナーで買えば安く済むのだが、あえてSに頼むことで、売上を立てた形となった。
しばらくして、Pが開店1周年記念のオリジナルPCを発売した。
相場から考えてもかなりディスカウントした値段。
丁度パソコンの買い替えを検討していたSは、オリジナルPCの購入を申し出た。
Pはオフィスソフトを付けて、値札の価格で売りますと提案した。
それで売上は立つのかとSが問うと、ビミョーですとPが答えた。
ではオフィスソフトを付けてこの値段で売ってくれとSが申し出た。
値札の下4桁を切り上げた値段である。
それなら好きなマウスを持っていって下さいとPが応えた。
結局、セットアップやらインストールやらをすべてPが実施し、マウスにキャリーバッグまでつけてSに手渡した。
Sは新しいPCを手にご満悦で帰宅した。
Pは冬タイヤの件をSに返した形。
SはPの店に売上を立ててもらった形。
どうだろうか。
Pの心意気に応えるS。
Sの心意気に応えるP。
これこそが「商売」であり、
商人道(あきんどう)ではないか。
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私は家電量販店の雰囲気が苦手。
「1円でも安く」「とにかく買い叩こう」という客の気持ちを感じてしまう。
その一方で、サービス残業や強引な値引きに苦しむ店員さんの姿が目に浮かんでしまう。
それって健全な商売なのだろうか?
お客さんが満足して、お店が儲かって、店員さんも潤う。
それが「商売」なのではないだろうか。
自分が笑ったその影で誰かが泣く。
誰かの不幸の上に成り立つ儲け。
それはちょっと違うのではないかと思う。
近所に回転寿司屋はあるが、そこで食べる位なら地元の回らない寿司屋で食べた方がいい。
板前さんの顔も見えず、会話もできず、無機質なレールの上を流れてくる寿司は、ただ食欲を満たすだけのものである。
地元の寿司屋で、経営者のご夫婦や、板前さんとの会話を楽しみつつ食べるその寿司は、私にとって最高のご馳走。
これサービスですと言って出される漬物に、心のこもった本物の美味しさを感じるのである。
「1円でも安く」という風潮は、間違っていると思う。逆に
「1円でも高く」これが正しいのではないかと思う。
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仙台のパソコンショップ プレジール
さん。
本当にありがとう。
心のこもったいい取引をさせて頂きました。
どうぞ末永く商売を続けて下さい。
鈴木ボデーは今後も御社を応援致します。
では~