「僕は弟子選ぶからね。ちゃんとした紹介があって,性格のいい人で,真面目に修行する人にしか教えないからね。」
「気功やって,超常的パワーを身につけて,自分を馬鹿にしている世間を見返してやろうなんて考えてる人には教えないの。そういう劣等感にとりつかれた人間はね,どうしようもないの。自分がホントは他人より偉いんだって錯覚してるからね。」
「そういう人はね,あちこち行って手当たり次第にいろんな修行して,どれもこれもモノにならずに年だけ食って,金もない,仕事もない,家族もない,功績もない,で一生馬鹿にされて終わっていく人だよ。」
青春拳法開眼小説「カンフーガール」八神かおり著 2006年 文芸社 より
合気道の世界にも,そういう人がいる。
いろんな道場に顔を出して,ちょっとだけつまみ食いして,10年もいたかのように偉そうな顔したりして。そういう人は,稽古をしたいんじゃなくて,持ち上げられたいんだな。
私の道場にもそういうのが何人か来たけど,一度だけ稽古して,もう来なくなっちゃう。
「なんだ基本ができてねぇな」
私が思った通りに,遠慮なく言うもんだから,「えっ?」と怪訝な顔をするんだな。
「一応経験者なんだけど・・・」と言いたげな顔をするんだけど,色々渡り歩いてつまみ食いしてるような人はやっぱダメ。技にも取り組む姿勢にも確固たるモノがないんだな。
今後そういう人はお断りしようと思う。
貴重な時間だから,私と稽古したいと思ってくれる弟子との稽古に使いたい。
「うちの道場はな,
去るものは追わない。
来るものは拒むんだ。」
兄弟子の言った言葉が今になってようやく分かってきた。