完成したUZ-42シングル・アンプですが、NFBの調整をしようとしたのですが、仮に付けた抵抗値は変更しませんでした。
約ー8.5dBとしました。
部屋を少し暗くすると、真空管アンプの雰囲気が良く出ますね。
トリタンの送信管のフィラメントとは違うので、明るく輝きはしませんが・・・
毎日、聴いていますが昔、ラジオや電蓄に多く使われた42ですが、正にオーディオの音です。42がこんなにも良かったのか・・・と、あらためて驚きました。普段はクラシック音楽を聴くことが多いのですが、交響曲などはフルオーケストラでも不満はありません。出力は3Wのアンプですが、音に力強さと迫力を感じると共に臨場感があります。それから今回試聴して驚いたのは、人の声が生々しく素晴らしいのです。出力トランスのタンゴU-608は6W用と、小型のものですが、これほど良いトランスだとは思いませんでした。低域から高域までバランスの取れた音だと思います。(あくまで自己満足です)
----- 41との互換性について -----
42と電気的特性が類似した出力管に41があります。日本では製造されなかった?ようですが、アメリカでは多く使われたようです。ソケットの接続も42と同じです。手元に41が2本あったので、そのまま挿し換えてみました。特性がほとんど同じということもあり、各部の電圧は42使用時とあまり変化しませんでした。
HIROちゃんの41では、グリッド電圧(-Eg)が、今回の回路では-18Vとわずかに1V程度バイアスが深くなっただけです。
プレート損失、スクリーン・グリッド損失も規格を超えていませんので、そのまま挿し換えができることを、あらためて確認しました。
※訂正投稿(2020/04/02 21:45)
41と42は類似と書きましたが、プレート電圧が250Vでの動作の場合が類似していますが、プレート損失は42が11W、41は8.5Wです。このアンプの回路のままだと41のプレート損失規格8.5Wをごくわずかですが、オーバーすることがわかりました。41を挿し換える場合には、B電源のACタップ280Vより少し下げたほうが安全でしょう。まあ、普通に使うなら問題はそれほどないでしょう。
夜に写真を撮ったのでボケていますが、右側が41で、左側が42です。
42の方が球自体も少し大きく、中のプレートも42の方が少し大きいことがわかります。
アンプに41を挿し換えて試聴してみました。球が少し小さいので、隣の整流管80との見た目のバランスが少し悪くなりますが、あまり気にはなりません。
さて、41と、42との音の違いですが、駄目耳のHIROちゃんですが、何となく42の方が音が豊かです。プレートの大きさが42の方が大きいからでしょうか・・・とは、言え41の規格をオーバーしないような使い方をすれば42の代用として十分に使うことが出来るでしょう。
ただ、41そのものは入手が42より難しいかもしれません。
---- これまでの投稿について ----
■UZ-42シングル・アンプの製作(1)/シャーシ加工①
https://ameblo.jp/hirochan-amp/entry-12582987501.html
■UZ-42シングル・アンプの製作(2)/シャーシ加工②
https://ameblo.jp/hirochan-amp/entry-12584480599.html
■UZ-42シングル・アンプの製作(3)/シャーシ一部手直し/部品取付け
https://ameblo.jp/hirochan-amp/entry-12584733140.html
■UZ-42シングル・アンプの製作(4)/配線作業/そして完成
https://ameblo.jp/hirochan-amp/entry-12585215997.html
■UZ-42シングル・アンプの製作(5)/回路図/特性/試聴結果
https://ameblo.jp/hirochan-amp/entry-12585887328.html
では、今日は、このへんで…HIROちゃんでした。 (^.^)/~~~