完成したUZ-42シングル・アンプですが、今回は回路図を紹介すると同時に出力管42の動作について報告します。42のシングル・アンプの回路といっても、ありふれた回路で公表するほどではありませんが・・・
---- 回路図について ----
入力の音量調節用VRは、接続時の安全のためにも付けたほうが良いのですが、コントロール・アンプを使うのが前提で省略しました。また、配線作業も楽になります。
ドライブ管は6Z-DH3Aです。昔、5球スーパー・ラジオで検波・低周波増幅用として多用された2極・3極管です。オーディオ・マニアの方の中にはラジオ球で雑音も多く使い物にならない・・・とおっしゃる方が多いのですが、3極部の電気的特性は、12AX7(ECC83)に似た高増幅率(μ=100)の真空管で使いやすい球です。ラジオ用として大量生産されたせいか、若干メーカーや球によって多少バラツキがあるのもありますが、大きな問題はありません。
カップリング・コンデンサーは適当なフィルムコンの手持ちが少ないので、400V 0.1 のオイルコンデンサーを使用しました。
出力部ですが、42の真空管規格表からプレート電圧250Vでの動作例を基本に設計。ただし動作例では自己バイアスの場合、Rkは410Ωなのですが、ここは手持ちの430Ω(5W)を使いました。
出力トランスですが、6Wユニバーサル用のタンゴのU-608です。 今では中古でも入手が困難なOPTですが、個人的にはとても好きなトランスです。
NFBは、仮の抵抗ですが今後、試聴を重ねたうえで調整が必要かもしれません。
電源部ですが、整流管は直熱管の80ですが、4番ピンから直流を取り出すようにすれば傍熱管の80Kでも同じ電圧になります。
80と同じ電気的規格の5Y3規格表ではコンデンサー・インプットの場合、整流直後のコンデンサーは10μFとなっていますが、350V 22μFを使用。整流後にチョーク・コイルの使用を考えていましたが、ここは抵抗で代用しました。当初は390ΩとACタップが240Vからでしたが、電圧が少し低くかったので300Ω(20W)とし、ACタップも280Vからとしました。デカップリング回路では350V 100μF×2のブロックコンデンサーは、パラにして200μFとし、42のスクリーン・グリッド用、ドライブ管用のデカップリング抵抗をそれぞれ1.3KΩ、6.8KΩとしました。なお、ブリーダー抵抗は100KΩにしようとしたのですが、手持ちが少なく220KΩです。
---- 今回の回路での42の動作 ----
Ep:254V
I p:33.2mA
Eg2:245V
I g2:6.3mA
-Eg:-17.0V (Rk:430Ω)
RL:7KΩ
Po:3.13W (5.0V/8Ω)
この動作は42の規格表のEp:250V使用時のデーターと、ほぼ同じとなっています。最大出力は上記のように3Wで、この時の入力感度は、ちょうど1.0Vでした。
---- 試聴結果 ----
さて、試聴結果ですが、チョーク・コイルは抵抗で代用しましたが、ハムは全くなし・・・スピーカーに耳を押し当てても全くの無音です。(チョーク・コイルと抵抗では音に違いは出るのだろうか・・・)
これまで直熱3極管を多く作ってきましたが、5極管のUZ-42シングルの音もなかなかです。42については何台か作りましたが、今回のアンプが最も良い気がします。広帯域のOPTではなく、オシロで100Hzの方形波(矩形波)を見ると低域で減衰が見られますが、聴いた感じでは低音の不足は感じません。個人的な感想としては臨場感があり、特に中域のしっかりとした音で、ジャンルを選ばないアンプだと思いました。
なお、余談ですが、今回のアンプ製作では、ほとんどが中古品か、家にあったストック品を使用したため、改めて購入したのはシャーシに使ったサイドウッド用の松材の板だけです。
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皆さん、手洗い・・・そして不要な外出などは避けましょう・・・
こんな時にホテルの庭だかどこだか知らないが花見とは・・・
〇〇夫人の行動はどういうことだ!・・・
HIROちゃんは感染症の専門家ではないが、このブログでも2月の時点で水際対策ができていないと投稿した。心配したとおりになった。
一体国は、何をしているのだろう・・・と、言うより何をしていたのだろう・・・
緊急事態宣言を出さないとアメリカや、イタリアと同じくなる。
まずは東京都だけでも早めに宣言することだ!遅い!
いや、もう遅かった!になる・・・・
では、今日は、このへんで…HIROちゃんでした。 (^.^)/~~~