道坂峠から御正体山、石割山へ【道志山陵コース編完結】 | HIROのブログ

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山歩き、写真を撮ることが趣味です。家では2匹の猫を溺愛しています。




9月24日(日)


前日の天気予報によると
この日は爽やかな行楽日和となっていました。
貴重な晴れの休日、
このタイミングを逃す手はありませんね。

と言う訳で
先週に続いて今週も登山です。



今回の登山は道志山塊の御正体山です。

道志山陵と呼ぶのであろうか
道志村の北側の稜線は
最高地点の御正体山から東側に
今倉山、菜畑山、朝日山、赤鞍ヶ岳、平野峠へと
続いています。



私は過去に道志山陵縦走コースの
道坂峠から東側を2回に分けて
縦走しました。

過去の記録です。



残る区間は今回登る御正体山のコースです。

今回は道志山陵縦走3部作の完結編ですね。




バスの便の都合で

今日は先週よりも1時間遅い時間に

家を出ました。

さすがにこの時間は夜が完全に明けていました。






最寄りの駅にて。





横浜線から八王子で中央線に乗り継ぎます。

陽気が良くなったせいか

先週よりもハイカーが増えた感じです。






大月駅で富士急行に乗り換えて

都留市駅で下車しました。






富士急行はトーマスとコラボしているのですね。








余裕を持って、バスに間に合う電車を

一本早く来たのですが

登山者は少なく

バスの乗客は私を含めて3人でした。

途中からの乗客も無く

その3名も終点で下車しました。






道坂隧道のバス停。

「みちざか」ではなく

「どうざか」と読みます。


バス停の脇に駐車スペースがあり

数台車を置けます。






折り返して帰って行くバス。

写真に写っている建物はトイレです。

トイレはバイオトイレでした。




道坂隧道は現在のトンネルが開通する前に

使用されていた旧トンネルがあったのですが

(現在はトンネルの入り口が塞がれています)

旧トンネルに向かう道は通行止めになっています。






さて、そろそろ登山を開始します。

トンネルの脇が登山道の入り口です。


この場所の標高は1010m。

御正体山の標高は1681m。

700m弱の登りです。

多少のアップダウンはあるにしても

それほど大変な高低差ではありませんね。

登り始めの標高が高いと楽ですね。





トンネルの上から道路を見下ろします。






僅かな登りで稜線に出ました。

ここは半年前に来ているので

見覚えがあります。


前回は今倉山から歩いてきたので

今回は反対側の御正体山に向かいます。





ここから稜線歩きです。



先週の蒸し風呂のような暑さの扇山に比べたら

今回の登山は涼しく快適です。

1週間でだいぶ陽気が変わりましたね。






前回はここを道志村方面に下ったのでした。

ここを下る道は、不明瞭で道が消えかかっています。

利用される方は要注意ですね。






今回も至る所にキノコが生えていました。





今回最初のピーク、1217.2m。





四等三角点がありました。





樹林帯の中を歩きます。


眺めがないコースですが

この雑木林の雰囲気は

私は嫌いではありませんね。





ここにもキノコが生えていました。






トリカブトの花も至る所に咲いていました。





次のピーク、岩下ノ丸。





基本的になだらかな登りです。



途中で鹿🦌が左側から右側に横切って行くのが

見えました。

写真を撮る前に

鹿は私の視界から消えていきました。





このコースは樹林帯の中で

眺めはありませんが

ここで道志川の対岸の山が見えました。

甲相国境尾根ですね。

稜線伝いに西丹沢から山中湖方面に

抜けるコースがあります。

あそこは数年前に歩きましたが

山中湖までかなり遠かった記憶があります。






牧ノ沢山。

ここも写真だけ撮って通過しました。





幾つかピークを越えて

だいぶ登ってきました。

御正体山が見えてきました。





白井平分岐。

ここから道志村方面に下ることができます。






更に登って行くと





木々に囲まれた広場に出ました。

ここが御正体山の山頂です。

木々に囲まれたと言うことは

山頂からの眺めはありません。


ここまで樹林帯の木漏れ日の中を歩いてきて

突然森の中にぽっかりと

空が眺められる空間に出た感じです。

なかなか新鮮な感じでした。


山頂には誰もいません。


テーブル、ベンチがあり

ひと休みします。


静かな空間を独り占めしました。








御正体山は一等三角点です。





現在は天皇陛下である

当時の皇太子殿下も登られたのですね。

それにしても殿下も御正体山とは

なかなか渋い山を

チョイスされましたね。





まだ先は長いので

そろそろ行動を再開します。





御正体山は、山頂付近の稜線は

原生林の中を歩きます。

木漏れ日が心地良いですね。


御正体山は山頂からの眺めを楽しむ山ではなく

この辺りの山では貴重な

原生林の中の山歩きを楽しむ山ですね。



写真を撮りながら歩きます。





苔むした倒木。














前ノ岳に到着。

ここは写真だけ撮って通過します。







中ノ岳に到着。

ここもそのまま通過します。




しばらく進むと

高圧線の鉄塔に出ました。






そこは開けていて






雄大な富士山を眺めることができました。

今回の登山で数少ない展望ポイントですね。






更に進みます。





奥ノ岳に到着。

ここも通過しました。


前ノ岳、中ノ岳に続いて奥ノ岳です。

安直に名付けられた名称のピークですね。





石割山分岐点に到着です。


もしここに到着した時間が遅かったら

ここから山伏峠に下ることを考えていました。

山伏峠に下れば最短で車道に出ることができます。






ここにはベンチがあり

ここで小休止しました。





ベンチに座って空を見上げると枯れ木がありました。






この先もなだらかな稜線歩きです。





南側に開けた場所がありました。

遠くに見えるのは箱根山です。

よく見ると、その手前に金時山が

重なって見えます。






御正体山。

今回の登山の主役ですが

木々の間からわずかに姿見を見せるだけです。

木々に隠れて自分の姿を主張しない

あくまで控えめな山ですね。





三国山方面の稜線。









笹の茂った道。

今日はここまで歩いてきて

幸い熊には遭わなかったですが

熊の💩が至る所にありました。

それも比較的に新しそうなものが。

確実にこの山域に熊はいますね。


御正体山に登る途中で数名の登山者と

すれ違ってから

この先の石割神社までは誰にも会わなかったです。


登山者が少ないコースは

熊に遭遇するリスクが高いです。


見通しの悪い笹藪地帯を歩く時は

至近距離で出会い頭に熊に出くわさないように

特に動物の気配に注意を払います。


いつも単独で山を歩く私は

常に用心深く歩くことを心がけています。

特に登山者が少ないコースは。





鮮やかな赤いキノコ。





山中湖が見えてきました。





再び高圧線の鉄塔に出ました。




お約束のアングルで撮影。





ここまで来たら

石割山は目の前です。






現地では御正体山と思っていましたが

後から確認すると杓子山です。

なかなか堂々とした山容の山です。






石割山の山頂に到着です。





石割山の山頂は開けていて

絶好の休憩ポイントです。

別に私のような縦走ではなく

この山だけを登っても

十分に楽しめますね。





ここからは富士山、山中湖が眺められます。







三角点。








大菩薩方面。

写真中央が黒岳、

その右側が雁ヶ腹摺山であろうか。

写真ではわかりにくいですが

左側の奥に薄く見える稜線は

奥秩父、飛龍山らしき山が見えます。





山頂から少し下った所に大きな岩がありました。




その少し下に神社がありました。

石割神社です。

神社の裏側にある大きな岩は祀られていて

その岩が御神体です。



ここでは神社に参拝する

観光客がおられました。

数時間ぶりに人に会いました。









この岩はその名の通り

割れていて

その隙間を通り抜けることができます。


それを3回繰り返すのが参拝の作法のようです。






神社のすぐ下に御神木がありました。





説明書を読むと

相模川の上流は桂川と呼びますが

その桂川のいわれが

この桂の木だそうです。











あとは下るだけです。




長い階段を降ります。

403段あるそうです。




鳥居をくぐると





車道に出ました。

ここには駐車場、トイレもあります。



ここから車道を歩きますが

バスの時間を確認すると

何とか次のバスに間に合いそうです。

バスの便が極端に悪いこの山域、

ここまで来たら次のバスに乗りたいところです。

少し小走りで進みます。





国道に出ると

そこにバス停がありました。





バスの到着にはまだ5分ほど余裕がありました。

バス停のは時刻表を見ると

先に旭日丘行きのバスが来て

その旭日丘行きのバスの2分後に

河口湖行きのバスが来ます。

私は旭日丘から御殿場駅経由で

帰る予定でしたので

先に到着するバスに乗りました。



もしバス待ち時がかなりあれば

近くの温泉に行こうと思っていましたが

バスがあまりにもタイミング良かったので

そのまま帰りました。





今回利用したバス。

小型のバスです。

去年に道志山陵を縦走した時にも

同じバスを利用しました。




旭日丘で御殿場駅行きのバスに乗り換えます。

御殿場駅行きのバスは15分ほど

遅れて到着しました。

まぁ、途中の国道はいつも渋滞していますからね。

多少の遅れは想定内ですね。



御殿場駅から御殿場線に乗り換えました。

御殿場線はJR東海ですので

Suicaは使えません。

久しぶりに切符を購入しました。


御殿場線はローカルで

2両編成でした。




松田駅で下車、

新松田駅で小田急線に乗り換えました。

小田急線は10両編成です。

快速急行に乗ります。

都会に帰ってきた感じです。




まだ少し明るさが残っていました。




今回は御正体山を縦走で歩きました。

御正体山は眺めがいい山ではありませんが

訪れる登山者は少なく

静かな山歩きを満喫できて

原生林の中の山歩きを楽しめる

味わい深い山でした。



これまで歩いてきた道志山陵縦走コースを

締めくくるにふさわしい山でした。



新緑の時期、これからの紅葉の時期が

この山のベストシーズンですね。