扇山から権現山、要害山へ【厳しい残暑の中の山歩き】 | HIROのブログ

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山歩き、写真を撮ることが趣味です。家では2匹の猫を溺愛しています。



夏山に行って以降、
私の最近の週末はビールを片手に
競馬新聞を見ながら
競馬中継を見ることが定番になっていました。

休日はゆっくり家で過ごしたいものですね。
つい楽な生活を送ってしまいます。


この週末は重い腰を上げて
山に行くことにしました。

季節は9月、秋山登山の始動です。

何処の山に行くか迷いましたが
世間では今週末は連休なので
渋滞が予想されます。
なので遠出はやめて
近場の山に電車で行くことにしました。



9月17日(日)



早朝、自宅を出発します。

まだ真っ暗です。

いつの間にか夜が明ける時間が

遅くなっていました。

暑くても季節は秋なのですね。





始発電車に乗ります。

そう言えば始発電車に乗るのは

久しぶりです。





中央本線の鳥沢駅で下車しました。

この駅を利用するのは

半年ぶりですね。






前回は駅の南側の高畑山方面に登ったのですが

今回は駅の北側の扇山方面に向かいます。



扇山は数年前に登りました。

その時はバリルートを経由して登ったのですが

今回は定番のコースを歩きます。


まだ暑さが残る時期は

草が茂っていて虫も多いので

バリルートは避けたいですね。




途中、彼岸花が咲いていました。






約1時間の長い車道歩きです。




登山口の梨ノ木平に到着しました。

ここまでバスの便はあるのですが

本数は少ないです。

参考までにこのブログを書きながら調べてみると

鳥沢駅9時発とあります。


私は過去に歩いたコースを繋げて

歩くことを考えていたので

今回はバスの利用は考えていませんでした。

(歩けない距離ではないので)





ここにはトイレもあります。

ここから山道になります。




薄暗い樹林帯を登ります。


蒸し暑いです。

まるでスチームサウナの中にいるようです。

汗が滝のように流れます。

天気予報で今日は暑くなるとは言っていましたが

想像以上の蒸し暑さです。


稜線に出れば風通しがよくなり

涼しくなるかも…

なんて都合のいいように考えながら歩きます。









登山道の脇に

動くものがいます。


ヘビです。

アオダイショウのようです。

まだ小さかったです。


ヘビはすぐに私の視界から消えていきました。






トリミングします。

ISO感度を上げるのを忘れていました。

薄暗い場所なので

シャッタースピードを稼げず

少しブレています。







少し進むと再び足もとに何か動くモノがいます。

今度はカエルでした。

落ち葉にカモフラージュしているような

柄の色でした。


このカエルもこの直後に

私の視界から消えていきました。



私の撮影スタイルは

いつでも写真を撮ることが

できるようにしています。

ザックやポーチの中にカメラを入れて

歩いていたら

すぐにシャッターを押せません。

シャッターチャンスは一瞬ですからね。

その時の瞬間を切り取ることができるのが

カメラですからね。



ヘビやカエルがシャッターチャンスかと

言われたら微妙ですが。





急坂を上り詰めると稜線に出ます。

ここが大久保のコルです。

ここまで来たら、扇山の山頂はあと僅かです。





山頂が見えてきました。





扇山の山頂に到着です。

まだ早い時間なので

登山者はまばらでした。


秀麗富嶽十二景の標識が

半分折れていました。


晴れていればここから富士山が眺められるのですが

残念ながらこの日は見ることができませんでした。







ここで前日に買っておいた

お弁当を食べました。







まだ先が長いので

お弁当を食べ終えたら

すぐに行動を再開します。


山頂からは薄暗い北側の斜面を下ります。




多くの登山者で賑わう扇山も

このコースを歩く人は少ないようですね。

登山道は明瞭ですが

あまり踏み固められていない感じです。






途中、小さなピークを越えます。




下りきったところが浅川峠です。






ここから権現山は登り返します。






所々にキノコが生えていました。



途中、団体の御一行を追い抜きました。

この御一行は時間的に

浅川のバス停からであろうか。






どんどん登っていきます。

標高が高くなると

風が幾分涼しく感じます。





権現山の稜線に出ました。

ここから先は1年前に歩いたので見覚えがあります。


前回は奈良倉山方面から縦走したのですが

ここから少し麻生山に向かった辺りで

熊に遭遇しました。

権現山の少し先でも

別の熊に遭遇しました。

この界隈の山は、熊の生息密度が高そうなので

注意が必要ですね。

特に早朝、午後の遅めの時間は要注意です。

私が遭遇した時間は午後も比較的遅めの時間でした。




分岐点から僅かな登りで権現山の山頂に到着です。






三角点。







山頂からは、僅かな切り開きがありますが

今日の眺めはイマイチでした。




写真だけ撮って

次に向かいます。




山頂から少し下ったところに神社があります。

大ムレ権現です。

権現山の山名の由来のようです。




少し歩くと小さなピークがあります。





そのピークの少し先、

1年前、ここで木の上にいた

3頭の熊に遭遇しました。

その時は恐怖で身体が凍りつきましたが

熊は去って行ったので

難を逃れました。


さすがに今回は熊には遭遇しませんでしたが

下山するまで常に周囲に気を配って歩きます。





今回歩くコースは

基本的に眺めは無い稜線歩きです。





前回は時間の関係で

ここから四方津駅方面に下山しました。


今回は更に稜線を歩きます。




雨降山の山頂に到着です。


このコースは幾つも分岐点があるので

アプリの地図で確認しながら進みます。





この先に雨量観測施設があります。













途中、幾つもピークらしくないピークを越えます。

もちろん樹林帯で眺めはありません。





分岐点があります。

要害山を目指します。




意外と難儀した

濡れた赤土の滑りやすい道。

不用意に歩けば滑って尻餅をつく羽目になります。

慎重に通行します。






御林峠に到着。

ここでもアプリで分岐点を確認します。






コヤシロ山に到着です。






説明書によると

ここは平成24年に伐採されたことにより

得られた眺めのようです。


ここで一息入れます。




更に進みます。





蜂の巣の残骸が落ちていました。

アシナガバチの巣のようです。







ロープの張ってある急坂を登ります。





たどり着いたピークが

風の神様です。




ここは開けていて

周囲の山が見渡せます。


方向的に中央線沿線の山々ですね。





右側のピークが

先程越えてきた雨降山であろうか。




そこから少し先の分岐点、

山と高山地図には載っていませんが

古くからの峠道のようです。





そこには石の灯籠がありました。





裏側に年号が刻まれています。

寛政の字が読み取れます。

相当な年代物です。


寛政と言えば、江戸時代の中期から後期、

寛政の改革が思い浮かびます。

寛政の改革を実行した

江戸幕府の老中、松平定信は

八代将軍の徳川吉宗の孫ですね。


その時代の物ですね。






要害山の山頂に到着です。




山頂は開けていて

周囲の山々が見渡せます。

この日1番の眺めでした。


午前中は雲がかかっていましたが

この時は晴れていて日差しが強いです。


ここにベンチがあり一息入れます。

パンを食べて水分補給します。

今回は暑くなると聞いていたので

ペットボトルの飲料は

多めに持ってきました。

ここまで歩いてきて、だいぶ消費しましたが

まだ残りに余裕があります。




ここには戦国時代に

砦があったようです。

なるほど、言われてみると

山頂の周囲の地形が

人工的に造成したように見えます。







中央線沿線の山々から

蛭ヶ岳、檜洞丸、大室山等の

丹沢の山も見渡せます。



私は今回は、かなり欲張った行程の山行でしたが

要害山の周囲だけを

ゆっくり巡る山行も悪くないですね。






動画も撮影しました。






要害山から少し下ると

麓の集落に出ます。




車道に出ました。




バス停に到着しました。

次のバスはまだ1時間以上もあります。

私は最初から駅まで歩く予定でしたので

そのまま駅に向かいます。

でもタイミングよくバスが来たら

乗っていたかもしれません。





長い車道歩きです。





途中、中央道の上の橋を渡ります。

上り線は渋滞しています。

連休ですと、そうなりますね。





上野原駅に到着。

駅前にお店があり

ちょっと気になりましたが

駅のホームを見ると

多くの人が乗車待ちをしています。

どう見ても、もうすぐ電車が来そうです。


私は迷わず改札を抜けてホームに入ると

すぐ電車が来ました。





到着した電車は高尾行きではなく

東京行きでした。

乗り換えの手間がひとつ省けてラッキーでした。



八王子からもスムーズに乗り換えができて

自宅に着いたのは

ちょうど午後5時でした。

早い時間に家に帰れると楽ですね。




大菩薩から牛ノ寝通り、奈良倉山、権現山へ

伸びる長大な稜線は

要害山へ続いています。


私はその稜線を3回に分けて歩きました。

初回がが大菩薩から牛ノ寝通りを経て奈良倉山。

2回目が奈良倉山から権現山。

そして3回目の今回は

権現山から要害山を縦走しました。

これでこの稜線の踏破は

3部作で完結しました。



この界隈のピークはだいぶ登りましたが

私は最近、◯◯山に登った。

と言うよりも

どのコースを歩くかに重点を置いています。

登山コースの数だけ登山の楽しみがあり

山頂と言う山の一部分だけにこだわった

山歩きは私はあまり好きではありませんね。

この界隈にもまだ歩いていないコースは

沢山あります。

またコースを変えて登りたいと思っています。

来月以降の涼しくなったからが

この界隈の山のベストシーズンですね。