◇ 考察11-5 灰原さんの誤算1
(共にある覚悟5)「黒鉄の魚影」 ◇
久々投稿です。灰原さん難しい・・・
長くなったので途中で分けます。
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行く当てがなく、
コナンのところに転がり込んだ志保ちゃん。
自分は工藤新一を幼児化させた薬の開発者です。
「コナンは自分を恨んでいるに違いない」
それでも、志保ちゃんは
コナンが自分を受け入れるという確信があった。
解毒剤を作れるからです。
そして、彼女が予想した通り、コナンは、
彼女を匿い、傍にいることを許した。
だから、志保ちゃんは思ったでしょう。
「コナンが自分を受け入れたのは、
解毒剤を開発する見返りだ」
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彼女は今まで、ずっと
「条件付き」で受け入れられてきました。
両親を失った自分を組織が庇護していたのは
志保ちゃんに科学者としての才能があり、
将来組織に貢献できる見込みがあったから。
研究分野の教授が可愛がってくれたのは
志保ちゃんが優秀で研究の役に立つから。
組織で志保ちゃんが幹部待遇だったのは、
組織の科学者として貢献していたから。
「相手が望む結果を出せば、私は大切にされる」
「私は優秀な科学者だ。だから必要とされる」
そう思っていたんじゃないかな。
だから、コナンとの関係も同じだと思っていた。
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「コナンが灰原哀を受け入れたのは、
科学者としてコナンの役に立つからだ」
そう思っていた志保ちゃん。
コナンに個人的に興味を持っても
「あなた、面白いわね」
ではなく、
「ますます興味深い、魅力的な素材」
と、あくまで素材として評価するんですね。
コナンに惹かれるのは、研究対象として。
自分たちは「研究者」と「被験者」で、
それ以外の関係になることはない。
そう、灰原さんはコナンとの間に線を引いていた。
そして、コナンの方はと言うと、
彼は宮野志保が作った薬の被害者です。
「解毒剤の開発に必要とは言え、
彼にとって私は加害者。
私には必要以上に近付かないだろう」
と、灰原さんは思っていた。
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それが大きく変わったのは、
「命がけの復活」
シリーズだと思います。
長くなるのでいったん切ります。
考察11 共にある覚悟
1
2 灰原さんの選択
3 灰原さんの来し方
4 灰原さんの免罪符
5 灰原さんの誤算1 ←このページ
6 灰原さんの誤算2
7 灰原さんの試練
「黒鉄の魚影」感想目次
劇場版名探偵コナン 感想
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