◇ 考察11-5 灰原さんの誤算1(共にある覚悟5)「黒鉄の魚影」 ◇ | ひまわりの散歩道

ひまわりの散歩道

劇場版名探偵コナン「業火の向日葵」の感想をメインに
コナンについて好き勝手、書き散らしています。
 
 
 

◇ 考察11-5 灰原さんの誤算1

(共にある覚悟5)「黒鉄の魚影」 ◇


久々投稿です。灰原さん難しい・・・ しょぼん
長くなったので途中で分けます。


**************

行く当てがなく、
コナンのところに転がり込んだ志保ちゃん。

自分は工藤新一を幼児化させた薬の開発者です。

「コナンは自分を恨んでいるに違いない」

それでも、志保ちゃんは
コナンが自分を受け入れるという確信があった。
解毒剤を作れるからです。

そして、彼女が予想した通り、コナンは、
彼女を匿い、傍にいることを許した。

だから、志保ちゃんは思ったでしょう。

「コナンが自分を受け入れたのは、
 解毒剤を開発する見返りだ」


***************

彼女は今まで、ずっと
「条件付き」で受け入れられてきました。

両親を失った自分を組織が庇護していたのは
志保ちゃんに科学者としての才能があり、
将来組織に貢献できる見込みがあったから。

研究分野の教授が可愛がってくれたのは
志保ちゃんが優秀で研究の役に立つから。

組織で志保ちゃんが幹部待遇だったのは、
組織の科学者として貢献していたから。

「相手が望む結果を出せば、私は大切にされる」

「私は優秀な科学者だ。だから必要とされる」

そう思っていたんじゃないかな。
だから、コナンとの関係も同じだと思っていた。


***************

「コナンが灰原哀を受け入れたのは、
 科学者としてコナンの役に立つからだ」

そう思っていた志保ちゃん。
コナンに個人的に興味を持っても

「あなた、面白いわね」

ではなく、

「ますます興味深い、魅力的な素材」

と、あくまで素材として評価するんですね。

コナンに惹かれるのは、研究対象として。
自分たちは「研究者」と「被験者」で、
それ以外の関係になることはない。
そう、灰原さんはコナンとの間に線を引いていた。

そして、コナンの方はと言うと、
彼は宮野志保が作った薬の被害者です。

「解毒剤の開発に必要とは言え、
 彼にとって私は加害者。
 私には必要以上に近付かないだろう」

と、灰原さんは思っていた。


***************

それが大きく変わったのは、

「命がけの復活」

シリーズだと思います。


長くなるのでいったん切ります。




考察11 共にある覚悟
1
2 灰原さんの選択
3 灰原さんの来し方
4 灰原さんの免罪符
5 灰原さんの誤算1 ←このページ
6 灰原さんの誤算2
7 灰原さんの試練


「黒鉄の魚影」感想目次
劇場版名探偵コナン 感想
テーマ別目次