チャーシュー
といっても、みかん亭で作るのはいわゆる日本版の
煮豚。
本場中国での作り方とは違うけれども、豚バラ肉に五香粉の組み合わせで焼く――
なんてのは、稀
低温調理器がやってくる前は、下茹でした豚ブロック肉を
秘伝のタレ
と呼ぶ――ま、継ぎ足し継ぎ足ししたタレを冷凍庫で保存していただけだけれどもー―しょうゆとみりんと酒と砂糖のタレで煮るのが、
いわばみかん星王家の伝統だった。味が染み込んでおいしいものの、パサパサ感は拭えなかったソレは、低温調理器によって、
しっとり感
を得るに至った。
その後も、リードのプチ圧力調理バッグで10分ほどで作ったり――
マイヤーの電子レンジ圧力鍋で作ってみたり――
もしてみた
どれも、おしなべておいしかったけれども、やっぱり、
肉のタンパク質が固くなり始める65℃未満で
じっくり煮ることのできる低温調理器でのしっとり感には及ばない
コラーゲンがゼラチン化を始める80℃ほどで煮続けるという調理法を試すと言ってきかない亭みかんをなだめて脅し、餌で釣って、本日はいつもどおりの63℃での調理をすることに。
臭み消しとして使う長ねぎがべらぼーにお高くなっていたので、ローリエを使わざるを得なくなっていたし、となれば五香粉ではなくエルブ・ド・プロバンスにしたい――ま、この組み合わせに不安はないけれども、そもそも
本日の主役はチャーシューではなく、ワタナベ工業のお料理パック
なのだ
■材料 豚肩ブロック肉(ネット入り)*1 400g 清酒 75ml 本みりん 75ml しょうゆ 75ml 砂糖 大さじ1 エルブ・ド・プロバンス*2 小さじ1/2 ローリエ*3 1枚
小鍋に酒とみりんを入れて中火にかけ、沸騰させて煮切る。砂糖を加えて溶かし、しょうゆ、エルブ・ド・プロバンス*2、切れ目を入れたローリエ*3を入れてひと煮立ちさせたら火からおろして冷ます。
ワタナベ工業のお料理パック(OP-25)*4に豚肉*1とを入れる。
深さがありすぎるので、口元を適宜切り落とし、100均のフードシーラーで口の80~90%ほどを残してシールする。
できるだけ空気を抜いて口をウェーロックのクリップイット*5で閉じる。
冷蔵庫でひと晩から2日ほど寝かせる。
調理30分~1時間(冬)には常温におく。
低温調理用のポット(鍋)に水を張って、をゆっくりつけてゆき空気を抜いて、口をウェーロックのクリップイット*5で閉じる。フードシーラーでシールする場合にはご注意を。
低温調理器を63℃、1時間30分にセットする。63℃になったらを入れて調理開始
――1時間30分経てばできあがり。お好みで油を熱したフライパンで肉の表面を焼いても。
*1 ネット入りの豚肩ブロック肉を買いました。たぶんスーパーマーケットの豚肉売り場に無料のネットがあります。なければタコ糸で縛ります。
*2 みかん亭では、マスコットのエルブ・ド・プロバンス を常備しています。煮込み料理全般に使える便利なハーブミックスです。カルディにも取り扱い があります。ヨドバシは送料無料ですが、取り寄せの場合が多い です。
*3 マスコットのエルブ・ド・プロバンスにはローリエも入っていますが、増量します。一般的なエルブ・ド・プロバンスは、ローズマリー 26%、セイボリー 26%、オレガノ 26%、タイム 19%、バジル 3%だと言われています。
*4 みかん亭では長いことジップロックMを使ってきましたが、ワタナベ工業のお料理パック(OP-25)に代えています。厚みは0.025mm、耐熱温度は110℃で、お値段も含めて低温調理にはジップロックより適していると思います。ジップロックより薄いので水圧で脱気(空気抜き)をするのもだいぶやりやすいです。
*5 一例です。口がしっかり閉じられればなんでも。ヨドバシでも扱いが あります。
クリップシーラーなども人気のようですね。
もちろんチャーシュー麺でも
サッポロ一番塩とんこつラーメンにトッピング。
ぶっちゃけ、ラーメンにトッピングするなら、ローリエの香りを邪魔と感じるかたもいらっしゃるかも知れません
で。
みかん亭では、ここのところはずっとワタナベ工業のお料理パック(OP-25)を低温調理に使っています。
0.025mmの厚さは、水圧で脱気しやすいうえに、少し薄めのアイラップよりは耐熱温度は低いものの、高密度ポリエチレンで耐熱温度は110℃なので、低温調理には安心して使うことができます。さらに、なんと言っても、これまで使っていたジップロックに比べると格段にお安い
――オーケーストアでも扱いがあって、40枚入りで税別138円だったはず。
使用頻度から考えると、ジップロックでもいいと言えば――ま、本音を語ってしまうと、本日の主役の立場がなくなってしまいますので、ここまでとします
本日も長文におつきあいいただき、ありがとうございました。