亀山市議会議員 伊藤彦太郎 -2ページ目

亀山市の「情報を出さない」体質

先日から市民の方から、市の会議が非公開となったことについて、話があった。
公開するように言ってくれ、ということではなく、とにかくおかしい、ということで、「耳に入れておこうと思って」とのことだった。

当該の会議というのは、石水渓キャンプ場の指定管理者募集について、その応募者からプレゼンテーションを受ける、その場だ。
過去には、他の同様のプレゼンが公開されていたこともある、と、他の議員からも聞き、何故非公開にしなければならないのか、正直分からない。
一応、理由は示され、その内容を見せて頂いたが、その方も言われていたが、「理由になってない」理由であった。
そもそも、プレゼンすべき内容については、概要が既に市のHPで公開されており、これについての更に詳しい説明を公開することに、何の支障があるのだろうか。

9月議会では、服部議員は今岡議員が行った情報公開での、公開文書で至るところが、黒塗りにされた文書が紹介されたが、亀山市の「情報を出さない」体質を改めて感じさせられるものだった。

情報公開条例には書いてある。「~の場合を除き、請求者に対し、当該請求公文書を公開しなければならない。」

いつも櫻井市長と職員が、馬鹿の一つ覚えのように持ち出す「公開しない」理由の根拠とする情報公開条例の第7条だ。
この第7条のタイトルに何と書いてあるか、「(公文書の公開義務)」である。
この条例の根底にある法的主旨は、「原則公開」だ。そのことを理解しているのか。

これでは「亀山市情報『非』公開条例」だ。

夕方には、今岡議員から電話をもらった。
給食の件が議会で大きな物議を醸した直後の教育委員会定例会、どういう話が出るのか、と櫻井議員と二人で、傍聴したとのこと。
その中では、給食の話は一切出ずに、その後、急に「非公開」の「教育委員会協議会」が開催され、傍聴者が外へ出されたらしい。

本当に、ここまで頑なに隠さなければならない理由は何なのか。何か問題でもあるのか。
15年前の櫻井市長と清水孝哉さんの市長選挙。清水さんが、当時挙げた言葉が「クリーンは当たり前、これからはよりクリアーに」。亀山市の隠ぺい体質を問題視したものだったが、当時の懸念が年を追うごとに酷くなっている。

9月議会が閉会

昨日、9月議会が閉会した。

今議会での最大の問題は、何と言っても中学校全員喫食制給食の導入の件だろう。

自分も色々とブログで書いたが、最大の問題は、給食センターの建設から外部調理委託に方針を切り替えることについて、方針を切り替えたことそのこと以上に、本当に外部調理委託に切り替えることに合理性があるのか、その点が極めて疑わしかった点にある。

個人的には外部調理委託がダメだとは思っていない。
ただ、給食センター建設を断念した最大の理由であろう「費用」の問題について、本当に外部調理委託の方が安く済むのか、という点については、全く示されていない。
いや、示されてはいるが、大きなポイントとなる給食センターの建設費の試算自体が、根拠と言えないようなものであったことを含め、理解しがたいものだった。
更に、その点を明確にするように、質疑を行っても、その点をはぐらかすばかりだった。

給食センター建設を推進する立場ではなく、外部調理委託での実現を考える立場に立った時、尚更今回の給食センターの建設を断念した理由が分からないのだ。
つまり、「やっぱり給食センターの方が安く済むのでは?」ということだ。

この点について、建設費の算出を改めて「専門家」に依頼して行うなど、情報をしっかり提示するよう、議長から教育委員会に要請をしたとのこと。
非常に意義がある要請である。

それでも、どこまでの資料が出されるか疑わしい部分もある。

この問題については、12月議会で更に取り上げることになりそうだ。

予算決算委員会 更に酷い答弁

今日から2日間、予算決算委員会の審議。

勇政の総括質疑を任されたこともあり、本日の初日に4番目に登壇した。

総括ということで、一般会計および病院事業会計の総括に加え、主要事業の個別評価シートの内容について質した。

評価シートについては、小野白木線整備事業、中学校全員喫食制給食実施事業、新庁舎整備事業の3点について取り上げたが、特に給食実施事業に対する市の答弁は更に酷い答弁となっていた。

給食実施事業については、令和4年度に給食センターの建設地および手法の検討となっていたが、その検討の過程で、既に取り上げた、6つの候補地の「適地でない」という点を何としても、取り上げないといけないと思っていた。
9つの評価の内、一つ△だったことを除いては、残り全てが◎という申し分ないものだったに関わらず「適地でない」と判断された場所「エ」について、その評価を覆した理由は何だったのか、ということだ。
ちなみに、最低の評価だった中部中敷地内が何故「適地」のようにされていたのか、ということ。

理由としては、エが適地でない、と判断されたのは、「どれが悪いということではなく、全体として(総合的に)適地でない、という判断だった」ということだった。
全くもって合理性に欠ける回答で、答えになっていない、と言わざるを得ない。

更に、「参考程度に挙げただけ」と最初から採用するつもりなど毛頭なかった、と言わんばかりの回答。

それなら、「参考程度」のものについて9項目も4段階で評価したのは、全くもって無駄な作業と言わざるを得ない。そんな参考程度のものを、教育委員会の委員にも聞かせたことは明白で、そんな無駄な時間を教育委員にも使わせたということにもなる。

こんな検討を続けていたとすれば、1年間、何をやっていたのか、ということになる。

しかも、これについての評価が、A~Cまでつけるべきところを、空欄になっている。

これについて、成果が出せなかった以上、Cではないか、と指摘したところ、「ハード事業は、ハードが完成して初めて評価することになったので」と信じがたい言葉が返ってきた。

ハード事業、つまり、給食センターを建設する、という事業だった、というのだ。
本会議で、教育委員会事務局と、市長が口をそろえて「あくまでも完全給食の実施事業であって、給食センターの建設事業ではない」とハード事業でないことを、強調していたに関わらず、である。

これらのことを考えると、完全給食実施に向けて、最初から給食センターを建てるつもりなど、無かったのだ、と思わざるを得ない。

ちなみに、ハード事業については、評価しない、というのなら、「リニアに関する評価だってリニアが開通して初めて評価できる」ということになる、と服部議員が言われていた。
なるほど、全くその通りだ。

他の事業も見てみたら、ため池の改修事業も、令和5年度にも実施する、となっているのに、Aという評価がちゃんと入っている。これもおかしいことになる。

とにかく、答弁の一つ一つに整合性がなく、説明も支離滅裂で、これでは審議のしようがない。

SDGsと、持続可能な市政運営とか言っているが、このような仕事の仕方がまかり通っているような市に明日は無い、と言わざるを得ない。